中塔城(なかとうじょう)

中塔城の基本情報

通称・別名

所在地

長野県松本市梓川梓

旧国名

信濃国

分類・構造

山城

天守構造

築城主

西牧氏

築城年

戦国時代?

主な改修者

主な城主

西牧氏、二木氏

廃城年

遺構

曲輪、堀切

指定文化財

再建造物

周辺の城

小岩嶽城(長野県安曇野市)[12.9km]
平瀬城(長野県松本市)[12.9km]
井川城(長野県松本市)[13.5km]
松本城(長野県松本市)[13.7km]
武居城(長野県東筑摩郡)[15.0km]
林城(長野県松本市)[17.4km]
稲倉城(長野県松本市)[17.7km]
埴原城(長野県松本市)[18.9km]
桐原城(長野県松本市)[18.9km]
山家城(長野県松本市)[21.4km]

中塔城の口コミ情報

2020年12月09日 内記がスリヾ(・ε・。)
北条城[中塔城  周辺城郭]



北条城は中塔城の東南約2.8km、標高約939mの通称城山山頂に主郭が存します。東麓からの比高は200m位でしょか。行き方は主に二つあり、リア攻めマップにある亀山城から北を目指すものと東麓にある大宮熱田神社若宮八幡宮本宮本殿から尾根に取り付くものです。亀山城の東麓にも若宮八幡宮がありますので、ここは間違えないように正式名称で目標設定しましょう。亀山城を経て行く場合には金松寺を目標に…ちなみにこのお寺は旧領回復を目指す小笠原貞慶が旧臣を呼び寄せる為に陣を敷いた場所らしいっす(この時は失敗w京に帰る…)。

実は城めぐ的に有名?な中塔城はこの北条城の詰城の役割を果たすものとして西牧氏によって築かれたとされています。室町時代後期、小笠原氏が信濃守護として比較的安定していた頃に中塔城はその家臣の二木氏に与えられました。小笠原長時が武田晴信によって松本平から駆逐されるとこの中塔城に一時篭って抵抗を試みたらしい(後年編纂された二木家記では中塔城に篭る前に野々宮合戦なる戦で武田勢に勝利した事が書かれているそうですが、他に資料がろくに見られないので真相は闇の中…)です。

北条城はこの時に改修を受けたらしく、確かに他の信濃のお城とは雰囲気が違う所があります。大抵の信濃の山城は山側を大胆に堀切ってフェードアウトするんですが、北条城は山側の北西尾根、北尾根、北東尾根に無数の段郭を連ねています。つまりは中塔城方向を意識したものになってるんす。少なくとも元の主が篭る中塔城が脅威だった事は間違い無いようですね。

お城は素晴らしいです。主郭部周りの堀切、城域に数多くある竪堀に興奮すること間違いなし!竪堀は縄張図に無いものを見つける事も多々あるでしょう、ここは是非亀山城を経て登ってく事を推奨します。凄いのは主郭北東側の堀切でして、主郭の急角度切岸と相まってその巨大さを見事に演出!この堀切を下りるのは今でも相当難儀(滑り落ちましたw)します。

西牧氏は小笠原氏とは大塔合戦の旧敵、そして武田氏にも重用されなかったらしいです。巧みに大勢力間を泳いで渡ってきましたが、信長横死後に旧領を回復した小笠原氏によって滅ぼされました。マイナーですがしかし梓川梓の歴史を語る上で避けて通れぬ氏族です。乱世を生き延びれなかった西牧氏の無念を是非このお城から感じ取って下さいまし。

2020年12月08日 内記がスリヾ(・ε・。)
西林砦[中塔城  周辺城郭]



あんま面白くない砦口コミその1〜

西林砦は中塔城の東南約4.3km、梓川が創造した扇状地形の西端部、梓川の流れと地殻変動による地面の隆起により形成された河岸段丘最上段端部に造られた砦です。この辺り一帯を支配下に置いていた西牧氏はこの段丘端に沿って多くの砦を築いており、現在認知されているだけでも6つあります。自らの支配領域の東南辺を守っていたということなんでしょかね。

ただ現況は土地の改変によってどの砦も往時を偲ばせてくれるものは殆どありません。この西林砦は辛うじて断崖部分に何かあるかなぁ…といった感じのぎりぎりの砦です。

何となく2条の竪堀らしきものの間に、農道から一段下がった所に空堀の様なものがあるかなぁ…という感じ。当然改変かもしれませんが、この時の自分は自分を殺しに来た相手でも「気にすんな。」と微笑んで許してしまうような慈悲深さに満ち溢れていたので、たぶんこれは遺構だと考えてもよいと今も思っています。

6つの砦を全部紹介しよかと思いましたが、やっぱこれで終わりにしときます。

2020年12月06日 内記がスリヾ(・ε・。)
亀山城[中塔城  周辺城郭]



亀山城は中塔城の南東約3.3km、北条城(紹介は別の機会に。)のある標高約939mの通称城山から南に派生する尾根端部に主郭が存します。地形図を見れば亀の甲羅の様な山でしてこれが名前の由来なんでしょか。標高は802mありますが南麓からの比高は40m無いので頑張らなくても大丈夫♪ここは是非とも北条城に行く体力を残しときましょう。

行き方は南麓にある駐車も余裕な金松寺を目標に設定して下さい。Googleマップにも亀山城はスポット登録されてますが位置がずれてます。金松寺の北側、道路を挟んですぐの場所に獣柵ゲートが、その背後の尾根上でお城は物好きな人を待ってます。

厳重過ぎる獣柵ゲートを開けて中に入るのは嫌なものですが、お城へは10分掛からずに城域北端の食い違い堀切に辿り着きます。実はいきなりハイライトに到着しますwお城は概ね南北に三段の郭が連なっていて、削平面積はこの類いのものとしては相当な広さです。亀山城は北条城の大手筋にあるとされ、当然その前哨の役割を果たすものなんでしょうが、何だか別の目的もあるように感じました。又、西麓から南麓に向かって沢が流れていますが、これを障壁として利用しない人はいないでしょう。

築城者は滋野氏の庶流、西牧氏で苗字に「牧」が入ってることからも解るように官制の牧場、「御牧」に関わる氏族だったようです。滋野氏の嫡流家の一つ、望月氏は信濃十六御牧の筆頭とされる望月牧を支配し後に有力な武士団として成長しています。戦国時代に入ると西牧氏は小笠原氏に従っていましたが、塩尻峠の戦いで小笠原氏が惨敗すると武田氏に随身することになります。元々小笠原氏との関係は過去の歴史的経緯から良好だったとはとても考えられず、後に小笠原貞慶が深志を奪還すると真っ先に血祭りに上げられました。

水路を整備し梓川流域の開墾、発展に貢献した西牧氏の領国経営は今も豊穣な果樹園に引き継がれている…梓川にある「ほっとミルク」の工場でソフトクリームを買おうとしたら定休日…思わず工場前でこんな感慨に耽ってしまいました。

2020年12月02日 内記がスリヾ(・ε・。)
岩原城[中塔城  周辺城郭]



岩原城は中塔城の北東約7.7km、標高約953mの古城山山頂に主郭が存します。仁科氏の庶流、堀金氏の持分で安曇野市立堀金小学校近くにあった堀金氏居館(現況は思いっきり民家ですが、空堀と土塁の一部が残存する。)の詰城の役割を担っていました。

行き方は堀金霊園を目標に設定して下さい。駐車も余裕です。此処に到着する前に広めの段々地形が気になるかと思いますが、お城の東麓にはかつて大同寺と安楽寺があり、「構え」と呼ばれる防御施設の役割を果たしていたらしくどうやらその名残りのようです。ちなみに安楽寺は明治初頭、松本藩内の廃仏毀釈により廃寺(松本藩内のお寺は悉くやられたらしい。)となりました。安楽寺は臨済宗から曹洞宗に改宗したらしく、大同寺は臨済宗のお寺なので、ひょっとしたら同一のお寺だったのかもしれません。又、この寺跡には見事な石垣が残っていて往時を偲ばせてくれたりもします。話は逸れましたが、堀金霊園裏に安楽寺跡があり、此処からの登城路が平成29年に完成しました。以前はほぼ直登の難城だったみたいなのでこれは嬉しい整備ですね!

登城の注意点は熊対策のみ…安曇野市では今年に入り63件(負傷1名)の目撃例が報告されていますが、その殆どが穂高牧周辺でお城の直近となります。麓は熊の檻罠や鳥獣駆除装置(初めて見ました。)、電流柵等が散見される場所なので細心の注意を払いましょう。

お城は素晴らしいっす。国人領主の造るものとしては規模は大きい部類に入るでしょう。無数の段郭、よく切られた堀切と竪堀に興奮すること間違いなし!特に主郭背後の堀切は主郭端部から堀切底部まで18mはありそうです。

この岩原城には「さるが城」と呼ばれる詰城?があるんですが、信濃のお城の神が「猿とか鬼とか名前に付くような城には二度と行きたくない。」と語られています(そもそも存在さえ怪しいものが多いと思う…例えば落武者や盗賊の類いが隠れ住んだみたいな…)。遭難の危険を犯してまで行っても得るものは何も無いと思うので自分が行く事は100%無いでしょう。

2019年05月05日 城郭放浪記 肥前守
中塔城



城域西端の堀切。竪堀になっているのは尾根路改良のためと思われる。

2011年03月28日 赤いRVR甲斐守@松本
中塔城

30年近く前に登城しましたが、登城の困難度は日岐大城と双璧、下り道を間違えて、遭難しかけました。麓にとんがり屋敷と云われる館跡があります。

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