堀金氏館(堀屋敷)

堀金氏館(堀屋敷)([中塔城  周辺城郭])

中塔城 に投稿された周辺スポット(カテゴリー:周辺城郭)、「堀金氏館(堀屋敷)」の地図・口コミがご覧頂けます。

「ニッポン城めぐり」アプリでは、スタンプラリースポットとなっている3,000城それぞれの地図に、周辺城郭や史跡など、様々な関連スポットを自由に追加できます。

堀金氏館(堀屋敷)の口コミ情報

2025年09月08日 内記かすりヾ(・ε・。)


さて、今回紹介する物件は7回目の訪問、別においらが変態だからとかそういう訳じゃなくて、どうしても突撃お宅訪問して遺構の確認をしておきたかったら。訪ねる度に留守でいつも泣きそうになってたんだけど、今夏、ようやく家人と接触する事に成功しやした。居館跡としては相当に立派な堀と土塁が健在する屋敷構え、敷地内の写真のアップは断固として断られたんだけどおいらは満足、この物件の探索に納得する形で区切りを付ける事が出来やした。

堀金氏館(堀屋敷)は中塔城の北東約7.8km、標高約572mの段丘台地上平場に立地した居館です。該地は小谷筋を進んで越後国頚城郡へと抜ける千国道(現在は長野県道57号、安曇野インター堀金線が通っている。)沿いにあり、居館地はこれを扼する一つである。

行き方はGoogleマップに位置登録されている「米倉美容室」を目標に設定して下さい。車を何とかしたらリア攻めマップを参照して該地を特定しよう。ちなみに「米倉美容室」の「米倉」は、天正年間(西暦1573年〜1592年)に武田氏の蔵入地となった該地の堀金郷の代官の姓と同一だ。

築かれた年代は不明、お住まいになられていたのは堀金氏です。同氏は「高白斎記」、天文廿年(西暦1551年)十月の条に、「…廿日甲戌、深志へ御着城、廿二日ホリカ子出仕、…」とあるのが文書上の初見、仁科氏の分流、古厩氏の一族が推測され、仁科氏が烏川を越えて古厩郷に進出した、大永年間(西暦1521年〜1527年)の前後が発祥の時期であろうと考察されている。

堀金氏は三代が数えられ、初代は安芸守盛公、その後は安芸守政氏(川中島で討死したと伝わる。)、平大夫盛広と相伝、武田氏時代には仁科衆を構成する一氏として重きを成していたようだ。

生島足島神社文書中、「堀金盛弘等連署起請文」には、渋田見源介政長、沢渡兵部助盛則、日岐盛次、穂高左京亮盛棟、等々力豊前守定厚、野口尾張守政親、関右近助政直、小宮山大蔵丞政知等と共に堀金平大夫盛広の名が見られ、盛広はその筆頭に置かれている。

伊勢内宮御師、宇治久家が、天正九年(西暦1581年)に記した「信濃国道者之御祓くばり日記」の「にしなの分」には、「ほりかね殿出木(来)候ハ々にしなめうにして御座候、のし五十、ちゃ十 十郎衛門殿しそく ちゃ五つ (米倉)中使たんこ(丹後)殿 ちゃ 三つ」とあり、「ほりかね殿」に関しては少し変わった書き方が為されている。大意としては、伊勢内宮の檀那となってくれるのであれば、熨斗五十本、茶十袋を土産として配る〜になるのであろうか。久家は微妙な時期に堀金郷を訪ねてしまったようだ。当主の盛広はこの頃に不届の由ありて在地領主として既に凋落していたとも伝わる。

居館の現況は…空地、一般住宅とその敷地等となっている。概ねで四十五間(約81.8m)四方の単郭方形の縄張、城郭遺構としては、東辺の約半分と南辺に堀、その外側と北辺の半分以上に土塁(北辺の土塁は殆ど削れている。)が残っている。居館地から県道を挟んだ東側には、構えに当たる土塁の残滓が残る別の屋敷跡、南側の空地には「大庭」の小名が、更にその南側には「丹後屋敷」の小名、西方には「曲戸(鉤の手)」を経て岩原等へと通じる「西小路」の小名が残っている。城下が形成されていたのであろう。

居館の主、堀金平大夫盛広は、天正九年頃に越中国利波(砺波)郡の浄土真宗の寺院、勝満寺を頼り仏門に帰依、順照と号した。後の天正十六年(西暦1588年)には、同郡内青島の地に、勝満寺の木造阿弥陀如来立像、親鸞上人の十字名号、蓮如上人の六字名号を譲り受けて勸帰寺を分寺創建した。その寺域は五町歩と伝わり、かつての寺地の四辺には堀と土塁を巡らせていたらしい。行きたい所がまた増えたぜ…

※勝満寺の木造阿弥陀如来立像〜鎌倉時代の作と伝わり富山県砺波市の指定史跡である。大切にされたのであろう。移動を考慮されて彫られた立像には少しの痛みも無いらしい。

※前述したとおり敷地内の写真は遠慮させて頂く。かずぽんが目当てにしていた遺構はこの屋敷林の下に隠れている。

※写真⑤、⑥が「大庭」の小名が残る場所を撮影した物っす。近世には郷倉が建てられていたので村落の中心地であった事に間違いは無い。

※写真⑧は「別の屋敷跡」を撮影した物っす。一族、もしくは被官衆が居していたのだろう。

「ニッポン城めぐり」を始めるには?

「ニッポン城めぐり」は、iPhone・androidの両アプリに対応。
利用料金は無料!いますぐ城めぐりを始めてみよう!

スマートフォンからのアクセス方法

app store app store  ■iPhone
 AppStore で「ニッポン城めぐり」を検索。

google play ■Android
 Google play で「ニッポン城めぐり」を検索。

スマホを持って城をめぐろう!スマホでお城スタンプラリーゲーム「ニッポン城めぐり」 ニッポン城めぐりとは? GooglePlay Appstore