田屋城(上野城)
田屋城(上野城)([中塔城 周辺城郭])
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田屋城(上野城)の口コミ情報
2022年03月23日 内記かずりヾ(・ε・。)
田屋城(上野城)は中塔城の南東約3.2km、標高1200mの山塊山頂から東南へ延びる尾根上、標高約1066mのピークの一つに主郭が存します。南麓の林道からの比高は260m位でしょか。
行き方はGoogleマップに位置登録されている南麓の穴沢秋葉社・山神社を目標に設定して下さい。この裏手にある竪堀様地形から取り付きます。人が入るお山ではありますが道は踏み跡程度、城域までは全て急登、手は使わないけど楽に登れるお城では決してありません。
築城年代は不明ですが、築城者は西牧氏です。西牧氏については同じ中塔城のリア攻めマップにある長坂上砦を参照して下さい。
お城は西牧氏初期の要害と推測されており、それに相応しい縄張を持っています。主郭は堀切で東側正面と西側山側背後を遮断し、主郭から派生する3つの尾根には無数の小郭が設けられ、各尾根の城域末端からは竪堀が落ち込んでいます。東尾根に長く延びる竪土塁は他では滅多に見られるものではないでしょう。又、少し異形のお城でもあります。
西牧氏関連の山城で悩まされるのが竪堀様地形の存在でして、縄張図外にも数多くそれが認められる事なんです。同じ施工主である北条城、鞠子山砦なんかもそうなんですが、城域外の登城路からも竪堀様地形が散見され、縄張図を確認しながら登ると「???」、はてなマークが浮かびまくり…特に田屋城の場合は南麓の林道通過時に既に1条の竪堀様地形、前述した登城路入口となる山神社の裏手には三重竪堀様地形…ところが誰もこの事実を疑問として語らない。持論ではありますが、山城は縄張図外であってもお山の取り付きから既に始まっていると常日頃から考えています(自分が築城者のつもりで考えましょう。)。お城ブームを経て様々な情報が溢れ返る今、世間一般に流布した多くの縄張図は再確認の時期に来ているのではないでしょか。
信濃のお城の神もこれが完全だと考える縄張図は一つも無いそうで更新していく事が常に必要だと述べています。信者は神の偉業を元にお山に入る訳ですが、疑問を胸に抱きながら、先人が辿ったその軌跡を確かめるてのが礼儀だと思います。
※留山です。付近住民とトラブルになりかけましたので季節限定で…先手を打って入山許可を得るのもよいでしょう。
※お山に入った時は晴れてたけど山頂で軽く吹雪に、写真が暗いのはそれが理由…