鬼身城(きのみじょう)
鬼身城の基本情報
通称・別名
- 鬼ノ身城
所在地
- 岡山県総社市山田
旧国名
- 備中国
分類・構造
- 連郭式山城
天守構造
- -
築城主
- 不明
築城年
- 不明
主な改修者
- -
主な城主
- 今川氏、上田氏、宍戸氏
廃城年
- 江戸時代前期
遺構
- 曲輪、石垣、土塁
指定文化財
- 市史跡(鬼ノ身城跡)
再建造物
- 碑、説明板
周辺の城
-
猿掛城(岡山県倉敷市)[9.1km]
福山城(岡山県総社市)[9.8km]
鬼ノ城(岡山県総社市)[10.2km]
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冠山城(岡山県岡山市)[13.3km]
小笹丸城(岡山県井原市)[13.9km]
備中松山城(岡山県高梁市)[14.0km]
鍛冶山城(岡山県岡山市)[14.0km]
備中高松城(岡山県岡山市)[14.4km]
鶴首城(岡山県高梁市)[15.3km]
鬼身城の解説文
鬼身城の口コミ情報
2020年11月23日 ドクターイエロー
鬼身城
総社大橋を渡り県道80号線を西へ約5キロ、産直市店を過ぎて約300mの右斜めに折れる細めの道をひたすら約2キロ北方向に直進します。真正面の山が鬼身城です。山が近づき民家を過ぎて道幅が再び急に狭くなった先に右方向鬼の身城址の看板が初めて出てきます。ここから道路は激狭&荒路面になります。大型車や自信ない方はこの周辺(といっても道幅狭いが😅)から徒歩オススメです。更に奥に700m程なら何とか進むことは可能ですが運転ご注意ください。転回可能な場所に2台程度なら駐車できると思います。そこから登って400m程で切通の所(ドラム缶の標識あり)から更に上を目指します。そこから約500mでやっと鬼身城・扇の縄の要に相当する虎口が見えてきます。リア攻めも可能です。一の壇の本丸には諏訪神社が祀られていて、眼下には玉島往来、遠くには瀬戸内海が見えます。なお道中は階段はなく、急勾配な坂道もありますので、それなりの格好で城攻めしてください。R2.11.23訪城
2019年02月09日 安那備後守はるか
鬼身城
主郭までは北側、南側の山道から
アプローチできますが北側は1ヶ所
山道が崩れかけているので南側の方から
が良いです。
山田八十八箇所を目指してください。
ちょうど、ここあたりで道が二股になり
ます。右側の道から行きます。
ここから道幅狭く土の道になるので
慎重に登ります。半ば過ぎたあたりから
急勾配になるので四駆あたりの車
じゃないと厳しいです。
ちょうど広くなってるので駐車可です。
後は徒歩にて。
車であがってこられる方は蟻ヶ峠にて
駐車可です。峠より右側に登ります。
そこそこ登りますし、土が滑るところも
あるので登山靴等がおすすめです。
土のお城独特の縄張りが良かったです。
【歴史】
築城年代や築城者は定かではないが、神代において吉備ノ冠者に与力した有木の冠者が居住していたとの伝承がある。
戦国時代には、天正2~3年(1574~1575)の備中兵乱の舞台となった。『備中兵乱記』によれば、天正3年1月14 日に鬼身城攻めが開始され、同月29日に城将の上田実親が自刃して開城したという。上田実親は三村元親の弟にあたり、上田氏の養子となっていた。備中兵乱の後、鬼身城には毛利氏の家臣が入った。
天正7年(1579)以降、高梁川流域は毛利氏と宇喜多・羽柴両氏の勢力の境目となって緊張が高まった。天正 11年(1583)12月の小早川隆景の書状から、鬼身城が境目の城として認識され、軍勢、兵糧、弾薬などを備えるよう指示していたことがわかる。
天正14(1586)年の秀吉による領地裁定後、毛利輝元が重要な城として鬼身城を改修した可能性がある。廃城時期は不明だが、関ヶ原の戦い後の毛利氏の移封と同時期のようだ。
【遺構】
標高284mの山頂に築かれている。最高所の主郭からは南麓の新本川流域から総社平野までを一望でき、児島、玉島灘まで見渡せる。西麓には戦国時代に高梁川の河口域だった玉島があり、美袋まで南北に通じる間道が通っていた。
諏訪神社がある主郭を中心とした曲輪群のほか、北東側に派生する2本の尾根上に曲輪群を配した、備中屈指の規模を誇る山城だ。
主郭は横矢が掛かるよういくつかの曲輪が高低差も利用しながら配置されている。最大の特徴は、東側の虎口。2つの土塁で枡形のような空間を形成し、執拗に横矢が掛かる複雑な通路を生み出している。北側から敵が侵入した場合は、土塁により行く手を阻まれ、迂回しながら主郭を目指すことになる。さらに、虎口の南側には20m×10mほどの馬出しのような空間が設けられている。
土塁の周辺には転石があり、土塁を石材で固めた石塁になっていたらしい。馬出しのような空間の直下にも石垣が見つかっている。
【交通】
JR倉敷駅から車で約40分
【参考文献】
・『岡山県中世城館跡総合調査報告書 第2冊-備中編-』、岡山県教育委員会、2020年。