膳所城(ぜぜじょう)
膳所城の基本情報
通称・別名
- 石鹿城、望湖城
所在地
- 滋賀県大津市丸の内町
旧国名
- 近江国
分類・構造
- 梯郭式平城
天守構造
- 型式不明[4重4階/1601年築/破却(廃城令)]
築城主
- 徳川家康
築城年
- 慶長6年(1601)
主な改修者
- 本多俊次
主な城主
- 戸田氏、本多氏
廃城年
- 明治3年(1870)
遺構
- 石垣、移築櫓、移築門
指定文化財
- 国重要文化財(膳所神社表門(移築本丸城門))、国重要文化財(篠津神社表門(移築北大手城門))、国重要文化財(鞭崎神社表門(移築城門))
再建造物
- 模擬門、石碑
周辺の城
-
瀬田城(滋賀県大津市)[3.0km]
大津城(滋賀県大津市)[3.3km]
山田城(滋賀県草津市)[4.6km]
宇佐山城(滋賀県大津市)[6.1km]
坂本城(滋賀県大津市)[7.3km]
青地城(滋賀県草津市)[7.5km]
山科本願寺(京都府京都市)[7.7km]
壺笠山城(滋賀県大津市)[7.8km]
関津城(滋賀県大津市)[8.2km]
芦浦観音寺館(滋賀県草津市)[9.0km]
膳所城の解説文
[引用元:Wikipedia「膳所城」の項目]
膳所城(ぜぜじょう)は、現在の滋賀県大津市本丸町にあった日本の城である。
概要
膳所城は大津市街の東部に位置し、相模川河口付近にあった膳所崎と呼ばれる琵琶湖に突き出た土地に築かれた水城であり、日本三大湖城の一つに数えられ、また大津城、坂本城、瀬田城と並ぶ「琵琶湖の浮城」の一つである。陸続きの部分に三の丸を配し、二の丸・北の丸・本丸が琵琶湖に突出する梯郭式の縄張りであった。本丸には4重4階の天守が上げられ、水面に映える姿は里謡に「瀬田の唐橋、唐金擬宝珠(からかねぎぼし)、水に浮かぶは膳所の城」と謡われていた。
沿革
近世
慶長5年(1600年)関ヶ原の戦いに勝利し名実共に天下人となった徳川家康は、翌、慶長6年(1601年)東海道の押さえとして、大津城を廃し膳所崎に城を築かせた。膳所城は江戸城、大坂城、名古屋城など天下普請として江戸幕府が諸大名に号令し築いた城の第一号である。縄張りは城造りの名手と言われた藤堂高虎に計画させた。湖の中に石垣を築き、本丸西隅に4重4階の天守が築かれた。家康がこの地を選んだ理由として、昔より「瀬田の唐橋を征するものは天下を征する」と言われた瀬田の唐橋に近い場所であったからであると言われる。
築城された年に大津城主戸田一西を3万石で入城させここに膳所藩が成立した。以後、譜代大名の居城となった。その子の氏鉄は元和3年(1617年)に摂津国尼崎藩に転封となった。
代わって本多康俊が三河国西尾藩より入城。その子、俊次は元和7年(1621年)再び西尾へ転封となった。代わって、伊勢国長島藩より菅沼定芳が入城し寛永11年(1634年)丹波国亀山藩に転出。下総国佐倉藩より石川忠総が入城、子の憲之は慶安4年(1651年)に伊勢国亀山藩に転封となった。
石川氏の後は再び西尾藩より本多俊次が7万石で入り、13代220年の間、本多氏の居城となり明治維新を迎えた。
寛文2年(1662年)に地震があり、建造物が倒壊した。このため俊次は本丸と二の丸の間を埋め立てて本丸を拡張する等の城の大改修を行った。
膳所城は湖沿岸に建造された城であるため、時間を経ると波による浸食に悩まされ続けることとなった。このため絶えず城の補修を余儀なくされ、これが藩の財政を逼迫させる一因となっていた。
近・現代
明治3年(1870年)新政府の早期実現を望む藩士達により、廃城の太政官布告が出された翌日より天守以下の建物の解体・移築が行われた。
現在は完全に陸続きとなった本丸跡は「膳所城跡公園」として整備され、石垣がわずかに残っているほか、門が模擬再建されている。城門は膳所神社(本丸大手門)、篠津神社(北大手門)、鞭崎八幡宮(南大手門)に現存しており、それぞれ国の重要文化財に指定されている[1][2]。なお、高麗門は大阪府泉大津市松之浜町2丁目の「細見記念財団」が所有する地に移築されている。市内の芭蕉会館に本丸隅櫓が移築され現存しているが、大幅に改造されており原形を留めていない。
平成18年(2006年)には民家に移築されていた瀬田口総門番所が取り壊された。また、二の丸跡は現在、膳所浄水場となっている。
アクセス
すべて、膳所城跡公園への交通アクセス。膳所浄水場(※二の丸跡)は「本丸町」で下車したほうが近くなるため、膳所本町駅からやや遠くなる。
車
- 近江大橋西詰交差点から南郷方面へ1分、唐橋西詰交差点から浜大津方面へ10分。
バス
- 琵琶湖線(JR西日本)石山駅または大津駅から京阪バス・近江鉄道バスで「膳所公園」下車、徒歩2分。
徒歩
- 京阪石山坂本線 膳所本町駅から徒歩7分[3]。
参考文献
- 【書籍】「定本 日本城郭事典」
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膳所城の口コミ情報
2022年12月30日 木村下総守
膳所城
居心地の良い公園として、寒空の中多くの親子連れが過ごす場となっていました。
2022年11月16日 コジ左兵衛尉丸
膳所城
膳所駅近くの義仲寺から、東海道をまっすぐ歩くとサンシャインビーチに出ました。サンシャインビーチから琵琶湖沿いに膳所城址公園へと歩きました。休憩できるベンチもあり、お弁当持参でも良かったかな、と思いました。近くにはファーストフード店やうどん店があり、食べ物には困らないです。
膳所城跡公園ではバスケットを練習する学生、走り回る子どもたち、散歩を楽しむお年寄り、ランニングをされている方、いろいろでした。少し高くなってる本丸からは琵琶湖を見渡すことができました。
2022年08月30日 蔵人頭ピロシキ
膳所城
JR膳所駅からも徒歩圏内ですが、京阪線は可愛いらしい列車で運賃も安いので膳所本町駅まで行くのがオススメ。
膳所城までの道中で、膳所神社があり移築門があり必見。
膳所市民センターの2階で、膳所城跡印が購入できます。
2022年05月17日 吉継大宰少弐
膳所城
坂本城、大津城、で石垣に使われていたお地蔵さんがあるのでオススメします。どのお城も水運を利用した素晴らしいお城だと思う
2022年05月07日 スーさん
膳所城
京阪膳所本町の駅からの通りはもろ膳所城址通りで、真っ直ぐ行けば城址公園です。は琵琶湖に面していて、近江大橋が見える絶景です。門が市内の神社や寺に移築されていて、それを見て歩くのもいいかと。
2022年04月10日 麒麟がくる伊勢守
膳所城
日本三大湖城の膳所城跡は、公園になっていてお散歩しながら琵琶湖と桜が楽しめました。
2021年09月24日 源下野守ポンコ2墓参り
旧大手門[膳所城 遺構・復元物]
ニノ丸と本丸の間にあったものが移築された膳所神社表門。
明暦元年(1656年)築、切妻、二間一戸、本瓦葺き、潜り戸付き、薬医門で、明治3年(1870年)に膳所城が廃城になった際に現在地へ。明暦元年十一月廿五日の銘札と承応四年十一月吉日、明暦元年十一月廿五日の銘がある吸付桟が附として国指定重要文化財に指定されています。城主本多家の家紋立ち葵の瓦が確認できました。
登城される際の複数ある移築門や櫓探しもついでにいかがでしょう。
2021年09月05日 ken右近衛少将
膳所城
膳所城跡公園の駐車場はコロナの影響で使用出来なくなってます。
2021年07月26日 風林火山甲斐守ホノルル
膳所城
大津に観光されたら是非お寄り下さい。あぁだからここに城を築いたんだなと良く分かります。私は思いの外、楽しみました❗
2021年04月06日 摩王(まお)弾正大弼超エコ
膳所城跡公園駐車場[膳所城 駐車場]
膳所城跡公園前の大津湖岸線(120)を北上して、模擬門(本丸町交差点)を越えてから、左折して入ります。ちょっとわかりにくいかもです。
2020年10月19日 【城郭道】たっきー
模擬門[膳所城 遺構・復元物]
膳所城公園の入り口に模擬門が復元されています。模擬門ですが、なかなか雰囲気が出ています。両脇には堀があります。
2020年09月24日 天道民部卿早雲
膳所城跡公園駐車場[膳所城 駐車場]
無料 開門午前9時〜閉門午後6時※8月閉門午後7時30分
2020年9月現在
2019年11月05日 織田上総介晃司
膳所城
膳所城跡公園の道を挟んだ向かいに駐車場があります。
本丸跡が公園となってますが遺構と呼べるものは少ないです。
膳所神社をはじめ多くの場所に移築門など膳所城関連の建物が存在します。
2017年05月21日 課長大和守Ver.B
膳所城
膳所城跡より南西の国道1号秋葉台交差点より山側へ入った茶臼山公園に移築隅櫓である芭蕉会館があります。説明板等は無いですが元膳所城二重隅櫓という石碑がそばに建っています。
元は料亭にて活用されていてその後この地にやってきたらしいですが、
確かに細部は色々改造を受けているようでしたが全体的な形としては隅櫓の風情を残しているような気はします。
膳所城の建物としては希少な遺構なので復元の上膳所城跡にて保存公開を望みたいところです☆
2017年05月10日 さあさ上総介甲相駿三国同盟
膳所城
本丸が公園となってますが、破壊度はハンパないです。石垣は僅かに残ってる程度で、期待はずれでしたが、想像力豊かな方なら往時に想いを馳せるのも良いと思います。
2015年10月04日 GAGA左大臣百万石
膳所城
北の丸は、琵琶湖が目の前でトイレは、
屋敷風になっていました。
当時の姿を想像すると、楽しくなる城です。
2015年06月26日 勝之助若狭守
膳所城
膳所城跡公園前の本丸町交差点北側に駐車場があります。
城内はトイレもあります。桜の時期はかなりの人だかりになりますがそれ以外の時期は静かに散策できます。
2010年09月13日 古楽侍従広家
膳所城
徳川家康がその人生の中で初めて新築した城。