芦浦観音寺館(あしうらかんのんじやかた)
芦浦観音寺館の基本情報
通称・別名
- 芦浦城、芦浦観音寺
所在地
- 滋賀県草津市芦浦町445
旧国名
- 近江国
分類・構造
- 城郭寺院
天守構造
- なし
築城主
- 歓雅
築城年
- 応永15年(1408)
主な改修者
- -
主な城主
- 詮舜他
廃城年
- -
遺構
- 石塁、土塁、横堀
指定文化財
- 国史跡(芦浦観音寺跡)
再建造物
- 説明板
周辺の城
-
金ケ森城(滋賀県守山市)[2.2km]
山田城(滋賀県草津市)[4.5km]
木浜城(滋賀県守山市)[4.8km]
青地城(滋賀県草津市)[6.7km]
坂本城(滋賀県大津市)[6.9km]
衣川城(滋賀県大津市)[7.4km]
多喜山城(滋賀県栗東市)[7.6km]
桜生城(滋賀県野洲市)[7.9km]
永原城(滋賀県野洲市)[8.1km]
膳所城(滋賀県大津市)[9.0km]
芦浦観音寺館の解説文
[引用元:Wikipedia「芦浦観音寺館」の項目]
芦浦観音寺(あしうらかんのんじ)は、滋賀県草津市にある天台宗の寺院。山号は大慈山。本尊は十一面観世音菩薩で秘仏となっている。堀を含む境内全体が芦浦観音寺跡として国の史跡に指定されている[1]。宗教法人としての名称は「観音寺」。
概要
聖徳太子の開基と伝えられている。1408年(応永15年)、歓雅によって再興されたと伝わる[2]。
安土桃山時代には一城主の地位を認められ4万石の領土をもつなど栄えた。七代目住職の慶順が織田信長から水運権を任されるようになる[3]。九代目住職の詮舜は豊臣秀吉により水運権を任され、さらに湖南・湖東にあった蔵入地の代官を務めた。貞享2年(1685年)まで江戸幕府により琵琶湖の湖水奉行に任じられていた。こうして政治力を付けていくのと同時に周囲を堀で囲み、土塁や石垣で防御するようになった。
東京都千代田区にある観音坂の名前の由来でもある。この坂の麓に当寺の江戸屋敷があった為である。
境内は国の史跡に指定されている。2015年(平成27年)4月24日、「琵琶湖とその水辺景観- 祈りと暮らしの水遺産 」の構成文化財として日本遺産に認定される[4]。
長年の風雨で建造物の劣化が進行し、地元有志が「守る会」を設立し、修復費用をクラウドファンディングで募集し、2022年(令和4年)1月11日に、目標金額を達成した[5]。
2023年(令和5年)11月11日に、阿弥陀堂の屋根の檜皮葺(ひわだぶき)の葺き替え工事の現場見学会が実施された[6]。
文化財
重要文化財
- 建造物
- 阿弥陀堂 - 室町時代築
- 書院 - 室町時代築
- 絵画
- 絹本著色黄不動尊像 - 平安時代
- 絹本著色薬師三尊像 - 鎌倉時代
- 絹本著色聖徳太子像 - 鎌倉時代
- 絹本著色十六羅漢図 2幅 - 室町時代
- 絹本著色五大尊像(不動尊を欠く)4幅 - 室町時代
- 彫刻
- 木造阿弥陀如来立像 - 鎌倉時代
- 木造地蔵菩薩立像 - 鎌倉時代
- 木造薬師如来坐像(所在:滋賀県野洲市永原)
史跡(国指定)
- 芦浦観音寺跡
滋賀県指定有形文化財
- 絹本著色観経変相図
- 豊臣秀吉自筆北野湯茶道具目録
- 芦浦観音寺文書233点 - 織田信長判物、織田信長禁制、織田信長朱印安堵状、豊臣秀吉朱印船定、明智光秀書状、丹羽長秀安堵状等を含む。
所在地
滋賀県草津市芦浦町363-1
- 交通アクセス
- JR琵琶湖線(東海道本線)・JR草津線 草津駅から近江鉄道バスで15分。芦浦停留所下車、徒歩5分。
- 同駅からまめバス(笠縫東常盤線(常盤循環))で芦浦観音寺停留所下車。
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芦浦観音寺館の口コミ情報
2022年08月24日 RED副将軍
芦浦観音寺館
寺院でありながら戦国時代から江戸時代にかけて琵琶湖の湖上交通を掌握した蔵入地代官🏯
オススメ度 ★★★⭐︎⭐︎
芦浦観音寺は聖徳太子の開基で、1408年に歓雅によって再興されたと伝わります。
寺院でありながらも、勢力を拡大し、戦国時代には一城主の地位を認められ4万石を支配していました。
琵琶湖の水運の要衝であることを背景に、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の天下人にも積極的に関与しており、9世詮舜は、豊臣秀吉から船奉行に任命されています。蔵入地代官として琵琶湖の水運を掌握していました。
1685年にに代官職を罷免されるまで、船奉行として活躍しました。
見所
周囲は水濠が巡り、入り口には枡形虎口を形成。寺院が城塞化しており、完全に城郭の縄張りです。
国史跡に指定されていますが、拝観は予約制なのでご注意下さい。
2021年09月30日 首藤但馬守通宗
芦浦観音寺館
住宅地の中に突如現れる完全な水堀と石垣、重厚な門。現地には寺としか書いてありませんが、どう見ても城です。住宅敷地が隙間なく、門の周辺しか見られないのが無念。地図で見ると綺麗な方形です。
寺院でありながら琵琶湖水運の船奉行を務めたとのこと。門向かいの個人宅にも本物らしき石垣。
守山駅からレンタサイクルですぐ行けるかな~と思って行ったら、守山城など途中の城も攻めたものの往復で1時間以上かかりました…。
2021年07月27日 まるく
芦浦観音寺館
今も残る周囲の堀は実物でした。中に入れたり、周囲を整備して欲しい。そしてもう少し歴史を感じれる建物としてあって欲しいです。
2016年04月29日 梅鉢近江守Silvine
芦浦観音寺館
今年も5/4.5に特別一般公開があります。今年は秀吉自筆の茶会記など、寺宝7点の特別出陳も行われるとのことです
2015年04月15日 梅鉢近江守Silvine
芦浦観音寺館
5/4.5の10時〜15時に春の一般公開が行われます。拝観料は300円です。
2015年03月30日 まるき〜陸中守
芦浦観音寺館
一応、芦浦観音寺とナビに入れれば出てきますが辿り着くまでに
結構くねくねとした道で若干探してしまいました
駐車スペースはあります。
門は閉まっていてしたヽ(´o`;
入るのには事前予約が必要らしいです
TEL 077-568-0548
入館料400円