多喜山城(たきやまじょう)
多喜山城の基本情報
通称・別名
- 日向山城
所在地
- 滋賀県栗東市六地蔵
旧国名
- 近江国
分類・構造
- 山城
天守構造
- -
築城主
- 不明
築城年
- 不明
主な改修者
- -
主な城主
- 佐久間氏(織田氏家臣)
廃城年
- -
遺構
- 曲輪、土塁、枡形虎口、櫓跡
指定文化財
- -
再建造物
- 説明板
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多喜山城の解説文
多喜山城の口コミ情報
2023年11月23日 ぽち太365近江守
多喜山城
登城口に駐車場があり、721段の階段を登ると主郭に着くことができます。土塁に囲まれ北と南側の景色がよく見え、特に北側は三上山や野洲川、JR草津線などが間近に見えます。東側に枡形の曲輪、西側に石垣の一部が残っています。
2023年09月25日
多喜山城
6月前半には山際の水路でゲンジボタルが見られます。水路に落ちないように明るい昼間に下見が必要かも。
2023年03月19日 忍びⅡ
多喜山城
雨あがりに長い階段を登ると、琵琶湖、野洲川、南近江が一望できました。桜は、まだツボミです。
2020年09月09日 RED副将軍
多喜山城
琵琶湖や近江富士を見渡すことができる気軽に登城可能な織豊系城郭です🏯
オススメ度 ★★★⭐︎⭐︎
築城年代等の詳細不明。
在地豪族の高野氏の詰城と伝えられていますが、ハッキリとは分かっていません。
また、織田信長の家臣である佐久間信盛が地元勢力の六角氏に備えるため改修したと伝わっていますが、これも定かではありません。
見所
標高222.9m日向山(多喜山)の山頂に主郭を置き、眺望は良く、主郭からは近江富士こと三上山、琵琶湖を見渡すことができます。
主郭は、甘めの土塁が巡り、石垣が一見僅かに残るだけに思えますが、見どころは登城口から奥にあたる東側にあります。
まず、東虎口は地形を利用し緩斜面を3度 クランクさせた多重桝形構造となっていることが確認できます。
北東部には、案内図には「枡方」と記載される方状曲輪があり、地下室となる穴蔵構造をもつことから天守櫓があった可能性が指摘されています。
小規模ながらもしっかりと織豊系城郭の特徴を感じられ、手軽に登城できる山城です。
登城口に駐車スペースがあります。
山頂までは721段の石段が綺麗に整備されており、ものの10分程度で辿りつくことができます。
写真
①登城口
②山頂からの眺望
③僅かに残る西虎口の石垣
④枡形状の郭(櫓台跡)
⑤三つ折れの東虎口
⑥主郭下の鋭い斜面
⑦案内板
2017年03月23日 青コアラ美濃守
多喜山城
道は麓からすべて石段で一直線に伸びているので、迷う事はないでしょう。この道は副郭内を貫いて主郭にまで達していますが、後世の破壊道です。
本来の登城路は副郭の南側斜面に付いており、食い違い虎口を経て主郭に至ります。虎口前面の土塁は石垣で固められていたようですが、今は一部の石が点在するのみです。
虎口は主郭の東側にもあり、何度も曲がらないと入れない造りになっています。
2012年08月19日 三河守コーキしゃん
多喜山城
日向山の山頂が城郭です。
入口に4台程停めれる駐車スペースがあります。
入口から20分程石段を登れば着きます。
規模は小さいですが、主曲輪は土塁が巡り、西虎口には僅かですが石垣あり、東虎口は枡形状の曲輪があります。
歴史
築城年代や築城者は定かではなく、城名を含めて詳細不明。近世の地誌類などでは、在地の土豪である高野氏の詰城と伝える。縄張の特徴から、織田信長方の城という見解もある。栗太と野洲郡を治めて六角氏と戦った信長家臣の佐久間盛信が築いた説、元亀争乱期の信長方の城という説がある。
遺構
標高222.9mの日向山に築かれ、現在は公園として整備されている。日向山は、湖南平野から東海道を西上する際に最初にぶつかる山で、山上からは北麓を東西に走る東海道をはじめ、野洲川や琵琶湖を見渡せる。東西約50m×南北約30mの主郭、その西側に3段の曲輪を置くシンプルな構造だ。ほぼ全域を土塁で区画し、堀切や竪堀などはない。
主郭の虎口は東側と西側にあり、いずれも喰違い虎口だ。西虎口は1度折れ、東虎口は3度折れて 主郭に通じる。
主郭の北東隅には、東西約25m×南北約25mの土塁で囲まれた区画がある。主郭を囲む土塁と直結して、西・南側の土塁を設けているのが特徴だ。曲輪内は窪地のようになっている。
交通
・名神高速道路栗東ICから車で約8分参考文献
・『図解 近畿の城Ⅱ』戎光祥出版、2015年。