多気北畠氏城館(たげきたばたけしじょうかん)
多気北畠氏城館の基本情報
通称・別名
- 多気北畠氏城館[北畠氏館・霧山城]
所在地
- 三重県津市美杉町上多気他(地図は北畠氏館を示す)
旧国名
- 伊勢国
分類・構造
- 城館遺跡群
天守構造
- -
築城主
- 北畠顕能[すべて]
築城年
- 興国3年〔南朝〕/康永元年〔北朝〕(1342)[すべて]
主な改修者
- -
主な城主
- 北畠氏[すべて]
廃城年
- -
遺構
- 石垣、庭園[北畠氏館]、曲輪、土塁、堀切[霧山城]
指定文化財
- 国史跡(多気北畠氏城館跡)
再建造物
- 石碑[すべて]、説明板[すべて]
周辺の城
-
九曲城(三重県松阪市)[11.5km]
家城城(三重県津市)[12.1km]
菅野城(奈良県宇陀郡)[12.5km]
阪内城(三重県松阪市)[12.9km]
下山甲斐守城(三重県名張市)[15.6km]
大河内城(三重県松阪市)[16.0km]
阿坂城(三重県松阪市)[16.5km]
三瀬館(三重県多気郡)[16.6km]
枳城(三重県松阪市)[16.7km]
三瀬砦(三重県多気郡)[17.6km]
日本100名城・続日本100名城スタンプ情報
番号・名称
- (続)153 多気北畠氏城館
設置場所
- 北畠神社 社務所[地図]
多気北畠氏城館の解説文
[引用元:Wikipedia「多気北畠氏城館」の項目]多気北畠氏城館は、南北朝時代から室町・戦国を通じて伊勢を支配した北畠氏に関わる、北畠氏館・霧山城の総称。
【北畠氏館】
北畠氏館は、興国3年(1342)北畠顕能によって築かれた北畠氏の居館である。現在は北畠神社となっており、館跡に残る庭園は国の名勝に指定されている。
【霧山城】
霧山城(きりやまじょう)または多気城(たげじょう)は、伊勢国一志郡多気(現在の三重県津市美杉町上多気および美杉町下多気)にかつて存在した日本の城。城跡は国の史跡に指定されている(史跡「多気北畠氏城館跡」のうち)。
伊勢国司から戦国大名となった北畠氏の本拠地であり、16,000騎を有する大将にふさわしい城郭であった。
~概要~
多気は伊勢国と大和国を結ぶ伊勢本街道沿いにある交通の要所であると同時に、7つの経路のどれをとっても峠越えとなる天然の要害であった。城郭本体だけでなく、麓の城下町まで含めて、大要塞を成していたとも解釈できる。城下には3,500戸ほどが建ち並び、700人から1,000人の家臣が暮らしていた多気から南西へ16里行けば南朝の拠点である吉野へ、南東へ12里行けば伊勢神宮へ至ることから、どちらで非常事態が発生しても1日で駆け付けることができた。南朝へ米や海産物を運び込む上でも好都合であった。また北朝の都・京都に比較的近いことも利点の1つであった。
城の名前は『三国地誌』・『勢陽五鈴遺響』では霧山城と多気城の両方が用いられている。北畠氏の本拠であり、240年に渡り難攻不落の城としてそびえたっていたが、織田信長勢に攻められて落城した。
~城郭の構造~
多気盆地の西方にある標高560m、比高240mの山の頂に築城され、南東約1.1kmの麓には多気御所(国司の館)があった。急峻な尾根に2条の堀切を設け、長さ120m×幅30mの範囲に北東郭と南西郭の2郭が存在した。北東郭は三方を土塁で固め、南西郭は北東郭よりも高い位置にあり、四方に土塁を築いていた。このため、南西郭が城の中心核であると考えられる。本丸の近くに鐘撞堂を設けていた。
現代も往時も霧山城まで登ることは容易ではなかったことから、北畠氏は平常時は多気御所に住み、霧山城は詰めの城として使用していた。霧山城を取り囲むように支城が並び、霧山城を守護する経塚屋敷もあった。
多気に至る津市美杉町丹生俣からの杉峠と松阪市飯高町赤桶からのしょう路越(「しょう」はたつへんに章)には峠口に砦を、松阪市飯南町上仁柿からの櫃坂峠と津市美杉町奥津からの飼坂峠には関所を、松阪市嬉野上小川町からの白口峠と津市美杉町下之川からの桜峠と津市美杉町八知からの比津峠・漆峠には峠口に監所を置き、外郭としての機能を果たしていた。...[続きを見る]
多気北畠氏城館の口コミ情報
2020年11月08日 鉄武蔵守紺太郎信繁
多気北畠氏城館
松坂から九曲城経由国道(酷道)368号伊勢本街道櫃坂道を車で。鳥居手前JAバンク前の駐車場が使えます。
館跡庭園は三大武将庭園。作庭者は室町幕府31代管領の細川高国。その娘が伊勢国司7代北畠晴具の妻。高国が援軍を頼り娘婿の国司館に逗留していた享禄3年の1530年に作庭したと伝わる。翌年敗死。
庭園は囲われ入るには維持協力金300円を社務所で支払い入園する。庭園は意外と小規模ゆえ直ぐに一周が出来る。紅葉には残念乍ら少し早かった。
2020年10月31日 くぅ三河守ʕ•ᴥ•ʔわんこ
多気北畠氏城館
厳かな雰囲気。。。けれどここまでの道のりが鬼過ぎて(←狭くて急な山道)泣きました!!
2020年09月25日 吉武伊勢守大具足虫
多気北畠氏城館
庭園の幽玄美に驚きます。
北畠神社参拝の後は往復2時間弱の霧山城登山。5歳の息子(腕白)でも元気に登れました。最後はご褒美の絶景です。
2020年09月20日 戸沢夜叉九郎正樹
多気北畠氏城館
庭園が幻想的で中世に戻った気分を味わえます。
2019年06月08日 雅周防守昌☆☆
多気北畠氏城館
山頂の霧山城跡までは徒歩で片道約40分で登城出来ます。今日の私は北畠神社にて続百スタンプのみ( ; ; )
2019年05月26日 シバヤン近江守雲外蒼天
多気北畠氏城館
主曲輪から鐘撞堂を望む。敵兵接近では鐘を連呼したのかな?鐘撞堂と主曲輪との高低差はあまりないようです。当日は、友達同士で旗振り遊びしている方もいました(笑)
2019年05月26日 シバヤン近江守雲外蒼天
多気北畠氏城館
右手側の曲輪から奥の下り坂の最終点。ここは何もないが当時はどうなっていたか?
山道を柵で囲い見張り兵が目を光らせていたのかな。
2019年05月26日 シバヤン近江守雲外蒼天
多気北畠氏城館
これは右手側の曲輪。この奥は下り坂に。
今は埋没進む姿ですが、当時はもっと深く切り立っていたと思います。吊り橋がかかっていたかも。北畠家の詰城、渾身の防御力を求められていたはず···。
2019年05月26日 シバヤン近江守雲外蒼天
多気北畠氏城館
主曲輪と虎口。ゴルフ場のグリーンに見える難しいラインやスリーパット以上するよこれは。このアクセスの大変な高地にこの整備清掃された地面。御苦労様です。
皆さんゴミは持って帰りましょう。
2019年05月26日 シバヤン近江守雲外蒼天
多気北畠氏城館
霧山城址。一枚岩の城址は立派です。木陰はこの城址の部分だけ。杉やブナの多かったので夏は蝉の大合唱かな。
2019年05月26日 シバヤン近江守雲外蒼天
多気北畠氏城館
振り替えり霧山城址のある最高点。曲輪の周りは幾つかの桜の木もあります。三分割の曲輪の真ん中でシート広げて寝転がった。
20畳程の広さ、高低差あるアンジュレーションのある主曲輪。
2019年05月26日 シバヤン近江守雲外蒼天
霧山城[多気北畠氏城館 周辺城郭]
霧山城の主曲輪の縄張りはコッペパンを横向きにして三分割にした姿です。ここは左手端の部分、大きな空堀と段差。足元注意です。
2019年05月26日 シバヤン近江守雲外蒼天
霧山城[多気北畠氏城館 周辺城郭]
左手は鐘撞堂の登り口、右手は主曲輪へ。霧山城の縄張りを一言で言うなら、逆さ瓢箪です。ここ鐘撞堂は1つ目の瘤。(主郭はどっちや)と敵兵を惑わす分岐路かと思う。
2019年05月26日 シバヤン近江守雲外蒼天
霧山城[多気北畠氏城館 周辺城郭]
登城途中の迎撃用の曲輪。登城された方になら分かると思います、ここまでの登城路は急坂でヘトヘトになる、疲れて動きの出来ない一本道で狙い撃ち。疲れてヒーハー状態の私もその一人(笑)
2019年05月02日 シバヤン近江守雲外蒼天
多気北畠氏城館
北畠氏詰め城から霧山城への堀切山道。ヘタレ巡らー独り言(俺は既に死地にいる。北斗の拳ならお前はすでに死んでいる)
2019年04月29日 下野守じじ
駐車場[多気北畠氏城館 駐車場]
北畠神社の鳥居前に2・3台駐車できます。
2019年03月23日 ドラガン尾張守店長
多気北畠氏城館
JR名松線の終点、伊勢奥津駅から。
次の電車が車での2時間一本勝負。
駅で無料電動自転車を貸して頂き、峠のトンネル越え20分で到着。
北畠神社で参拝後、庭園などを散策。
霧山城跡へ登山。
整備された登城道で、歩きやすい。
行きは45分、帰りは20分くらい。
途中、展望場所から北畠氏の巨大な遺構を偲ぶ。
霧に包まれていたが、徐々に晴れる。
鐘突堂跡からの眺めは見事。
本丸跡などは何もなし。
帰りは伊勢本街道経由で、自転車で帰る。
素晴らしきかな、北畠氏の夢の跡。
2019年03月10日 フー甲斐守
多気北畠氏城館
公共交通機関をご利用の方へ
JR名松線伊勢奥津駅下車。
バスは津市のコミュニティバスがありますが、伊勢奥津駅は平日のみ。
伊勢竹原駅からは土日もコミュニティバスがあるようですが、時間が合わず私は断念。
結果、伊勢奥津駅からは無料の電動チャリを利用しました。土日は観光案内所ひだまりで借りれます。一時事故があって貸出してない時期があったようですが、2月から再開したとのことでした。ただ現在も雨天は貸出を中止するそうですのでお気をつけ下さい。私が借りた時は小雨だったので貸して頂きましたが、篠突く雨程度の戻った時点では貸出中止の看板が出てました。貸した方も心配していたようで申し訳無かったです。今思うと案内所に地元の方や駐在さんが集まってたのは私のせいだったかも(汗)私が帰ってきて暫くしてドヤドヤ帰って行ったし。それなら大変申し訳無かったです。
案内所の方はシャイでしたが、良い人ばかりでした(^o^)行かれる事があれば寄ってみて下さい。良い事あるかもしれませんよ(^o^)
2018年12月25日 玉手箱
多気北畠氏城館
①2018.12.24時点で、噂にある通行止めはありませんでした。すんなりと現地に到着。
②休日だったので、JAの駐車場をお借りしました。すぐ横に、公衆トイレがあるので忘れずに。
③まずは、北畠神社内にある氏館跡を散策。発掘調査の案内板あり。フムフム。社務所で、続100名城スタンプ押印を忘れずに。
④庭園見るもよし。見ない人は、庭園横の登山道から霧山城跡へ。目指すは南曲輪まで40分(ハイキングしやすい靴でね)。
⑤途中、詰所跡もあり。是非、詰所跡の曲輪も覗いてください。
⑥南曲輪(鐘突堂?)をみた跡は、北曲輪の本丸跡、矢倉跡を散策し下山。合計90分ぐらいのリア攻め。
⑦帰りは近くの民俗資料館に寄っても良いかも(私は次に寄りたいところがあったのでパス)
北畠神社からのルート以外も、より楽に本丸跡に行けるようですが、それはまた、次回のお話し。
2018年12月11日 玄蕃助がげちゃんⅡ号T型
多気北畠氏城館
多気北畠氏城館跡に向かうもう一つルート県道15号線も美杉町八知地区~奥津地区で台風による土砂崩れで通行止めになっています。迂回路を通ってみましたが、何カ所に”北畠神社→”の看板あって迷う事は無いと思います。但し、途中の老ヶ野地区を通る時、道が大型車1台分の道幅しかなく、すれ違う時は注意が必要です。峠道の傾斜もきついので、此から季節、道路の凍結もあり得るので、ノーマルタイヤで行かない方が良いです。
2018年10月12日 ジャスティ豊前守素盞嗚命
多気北畠氏城館
10/12現在も国道368号通行止めにて、松坂方面からのアクセス不可。
通行止め地図の参考画像をアップしました。
2018年09月20日 きよたか出雲守
多気北畠氏城館
9月20日時点でも、368号は二箇所で路肩崩落のため通行止めのままでした。
津、松阪方面からは、阪内城前の県道29合〜43号経由になるかなと思います。
この道も崩落危険ありな道路のため、注意が必要です。
2018年08月28日 Marky武蔵守
多気北畠氏城館
比津峠側から登城した場合、鐘突堂下の地図の看板から先の下り口が見つけづらく、続いている曲輪の方へ進んでしまう可能性があるので注意。
2018年05月03日 因幡守§㌧㌧㌧§
多気北畠氏城館
奈良県側から攻略しました。
JA三重中央がお休みだったのでそこに車を停めて霧山城本丸を目指してみました。休憩しながら40分程で本丸跡まで行けますが足下が悪くキツい山道です。
軽いノリで行くのはやめておいた方が無難です。
本丸を目指す方はきっちりとした服装、靴、飲み物を持って行く事をオススメします。
私みたいにラフな服装、サンダル、飲み物ナシで登ると後悔します。
2017年10月09日 五瓜ニ唐花紋左大臣や~きみ
多気北畠氏城館
津市ですが、かなり奥地ですね。
お城としての駐車場は無いですね。
ただし、お城の麓は神社で縄張り内なので、神社の駐車場に車は見かけました。
道の駅美杉が近いです。
城は神社とお食事処と庭園と山城からなります。
庭園は神社のお守売り場で300円払い入場です。
見易い看板は内ですが、石の道導はあります。
近くの道の駅に土日だけ来る鹿肉料理のキッチンカーは美味しいです。
2016年05月04日 まるき〜越中守
多気北畠氏城館
国道368号線、道の駅美杉にて森林セラピーガイドマップの③霧山コースを頂くとアクセスが詳しく書かれています
資料館〜北畠氏城館跡、庭園(北畠神社)共に駐車OK、資料館は無料で中の写真撮影もOKでした。氏城館跡の日本最古の石垣は発掘調査の後埋め戻されている様です。
通常霧山城へは神社横から登城、ここから約3〜40分で霧山城本丸に辿りつける、こちらのコースは当初キツイ登り〜なだらか〜急な登りとなっておるそうです
頂上、本丸からの四方の山々の眺めは壮大で素晴らしい。また大きな堀切が山を分断するかの様に竪堀にもなっていて見ごたえがありました。
今回登ったのは城の北側、県道666号線の美杉ゴルフクラブへ行く別れ道付近カーブミラーのある所に登り口をみつけたのでそちらからの城攻め、急な登りのみですが約13分程で本丸に辿りつけてしまいました… がめっちゃめちゃキツいです。このコースは駐車場が無いので自己責任で…(;^_^A
2016年01月04日 勝之助丹後守
多気北畠氏城館
麓の北畠神社から詰城跡そして山頂の霧山城跡へと城郭が続いています。結構な距離なのでついでで行けるような感じではないと思います。
北畠神社には駐車場もトイレもあるので訪れやすいと思います。
境内に『日本最古の石垣』と言うのがあり興味深いです。
2014年11月23日 大宰大弐あさよし
多気北畠氏城館
麓の神社から本丸まで標高600m距離1500mとのこと。実際行くとまさに大変。気合を入れて行くべし。ただ本丸からの眺めは絶景
2014年08月16日 コロ助
多気北畠氏城館
伊勢奥津駅(家城駅〜伊勢奥津駅は代行バス運行,18切符等のフリー切符で乗車可能)から徒歩1時間程で美杉ふるさと資料館に到着。北畠氏関連の展示や塗り絵付きの散策マップがあります。
資料館から北畠神社へは5分、神社から霧山城址へは45分程。
北畠氏館跡庭園(\300)は思っていたよりこじんまりしていましたが、時間をかけて見に行った価値は充分ありました。他に人が居なくて一人占め出来ました。
2013年08月28日 まったり丹波守屋
多気北畠氏城館
詰め城からの尾根の先端にあり、両脇は谷から流れる小川があります。天然の掘りとして利用されたかもしれませんね。
2013年05月09日 塩ぽん隼人正
多気北畠氏城館
霧山城の麓に位置し、現在は北畠神社となっています。境内には、細川高国の造作と伝えられる庭園があり、北畠氏の文化水準の高さが窺えます。
公共交通手段がほとんどありませんが、隣接地に駐車城があるので、車での攻略をおすすめします。
境内では、発掘調査も行われ、館跡に伴う石垣や階段遺構が確認されています。出土品は、美杉ふるさと資料館に展示されています。
かつては、館周辺に一乗谷を凌ぐ規模の屋敷地や町が想定されており、中世都市とも言うべき景観であったと考えれられます。