下山甲斐守城(しもやまかいのかみじょう)

下山甲斐守城の基本情報

通称・別名

下山甲斐城

所在地

三重県名張市奈垣字竹之垣内

旧国名

伊賀国

分類・構造

丘城

天守構造

築城主

下山氏

築城年

天正7年(1579)

主な改修者

主な城主

下山氏

廃城年

遺構

曲輪、土塁、横堀(空堀)

指定文化財

再建造物

周辺の城

柏原城(三重県名張市)[6.5km]
名張城(三重県名張市)[6.7km]
桜町中将城(三重県名張市)[6.9km]
菅野城(奈良県宇陀郡)[11.2km]
丸山城(三重県伊賀市)[12.2km]
笠間城(奈良県宇陀市)[12.4km]
畑城(奈良県山辺郡)[13.5km]
千賀地氏城(三重県伊賀市)[13.8km]
多気北畠氏城館(三重県津市)[15.6km]
赤埴上城(奈良県宇陀市)[15.8km]

下山甲斐守城の口コミ情報

2023年05月01日 RED副将軍
下山甲斐守城(下比奈知城)[下山甲斐守城  周辺城郭]



北畠氏重臣である下山氏の北方侵攻の拠点🏯

オススメ度 ★★★⭐︎⭐︎

下山甲斐守城は奈垣と比奈知の二ヶ所にあり、今回、投稿するのは比奈知の下山甲斐守城です。

築城年代は不詳。下山氏により北方への侵攻の拠点として築城されたと云われます。
下山氏は、甲斐源氏武田氏の一族であり、応仁年間(1467年~1469年)に足利氏の家臣と奈垣に居城を築いて土着したのが始まりとされます。
その後、伊勢国司の北畠氏に筆頭として仕え、勢力を拡大。北方への侵攻の拠点として比奈知に築いた城郭がこの比奈知下山甲斐守城です。
1576年に、織田信雄は北畠具教を伊勢三瀬館で謀殺。下山甲斐守は織田信雄の配下となり伊賀統一を進言します。伊賀衆は帰服すると読んでいましたが、伊賀衆は反撃。天正伊賀の乱を引き起こす要因となりました。 第一次天正伊賀の乱で織田信雄は敗退。下山甲斐守は伊賀衆からは裏切り者とされ、信雄からは信用を失い、信雄に処刑されたとも、伊賀衆に捕縛されたとも様々な伝承があります。

見所
下山甲斐守城は奈垣の本城も素晴らしいですが、この比奈知の下山甲斐守城も支城とはいえ規模も大きく技巧的で、周辺の伊賀特有の単郭方形とは違います。
しかし現在はヤブ化し、かつては社が祀られていた様な形跡もあり後世の改変が窺われました。
登城するとまず、城域北側の空堀と土塁に辿り着きます。深さもあり長さは80m近くにおよぶ大規模なもので東側に土橋も付きます。
南へと向かうと馬場と呼ばれる広い削平地があり、その先に土橋を備えた馬出しの様な空間がありピークの主郭へと続きます。
主郭は土塁囲みですが、社があった形跡があり石積みも後世の様な感じがします。虎口も不自然に広いので参道として広げられたのでしょうか。
主郭背後の尾根筋には4条の堀切が確認でき、堀切の端部は竪堀となり見事に落ちています。

注意:近くの案内板にもある通り、私有地であり無断入山禁止です。
登城口は民家軒先も通ります。ちょうどいらっしゃったのでご承諾のもと登城しました。

2023年04月28日 課長大和守Ver.B
北畠具親城[下山甲斐守城  周辺城郭]



北畠具親城は下山甲斐守城の西、国津園という特養ホームの北側の城山に位置する城です。
その名の通り北畠具親が兄の北畠具教が謀殺された後、還俗して織田軍に対抗するべく築城されたようです。

城は東西に長く郭を連ね、主郭から東へは郭間に三条の堀切を切り南側には空堀を巡らせています。
また北側にも段郭を設け要所に土塁が残っていました。堀や切岸は結構な高低差があり全体的に笹藪が茂っていますが、近隣に見られる伊賀特有の単郭方形を基調とした城とは毛色の違う城が味わえます(^^)

アクセスは先述の特養ホームの西県道693号沿いに立派な説明板がありますが、城へは県道の旧道沿いにある民家の間の小道を稜線上まで辿り東側へ進んだ先となります。
以前は城跡も整備されていたようで民家の小道入り口やニノ郭付近にお手製の案内板があったようですが、現在それらは朽ちてしまい入り口も分かりづらくなっているので注意が必要です。

2022年09月18日 RED副将軍
吉原氏城[下山甲斐守城  周辺城郭]



北畠氏重臣の吉原氏の居城跡🏯

オススメ度 ★★★⭐︎⭐︎

1108年、吉原至行によって築かれた吉原氏代々の居城。
吉原氏は北畠氏の重臣でしたが、織田信長により北畠氏は滅亡。
1577年、北畠具教の弟の北畠具親が北畠氏再興のため、織田氏に反乱を起こした際には、当主の吉原左京亮は北畠具親を支援しました。興福寺門跡であった北畠具親は、吉原氏のもとで還俗し、六角義賢の娘を妻にし、北畠具親城の築城も支援しました。
1581年の天正伊賀の乱で吉原次郎は討ち取られたと信長公記にあり、他の伊賀衆と同じ様に吉原氏も滅亡または他国へ落ち延びたと思われます。

見所
比高80m程度の丘陵上に築かれています。
最高所の主郭は南を除く三方を土塁で囲み、東側は鋭い切岸と横堀で守られています。
主郭を囲む様に南、北東、北西の尾根を削平し郭群が配置された縄張りとなっています。
小規模で、あまり人が入った形跡もない状態ですが、なかなか楽しめました。

行き方は、城域南側に林道が通っており、そこから登りました。案内板も立っていました。

2022年06月26日 RED副将軍
吉村氏城[下山甲斐守城  周辺城郭]



主郭背後の大堀切、大土塁が見応えある典型的な伊賀の城館🏯

オススメ度 ★★★⭐︎⭐︎

築城年代等、詳細不詳。
下山氏の一族である吉村氏の居城と伝わります。
織田信長との天正伊賀の乱において落城し、吉村氏は、他の伊賀衆とともに柏原城に籠って戦いましたが最終的に降伏しました。

見所
伊賀特有の縄張りです。
主郭は土塁が巡り、特に北側背後はかなりの高さがあります。更に大堀切で尾根が分断され、その先に物見台が敷設されています。
主郭南側には石積みが残る虎口が開口し、副郭に繋がっています。

行き方は、城域東側に林道が通っており、主郭背後の大堀切に繋がる進入路がありました。登り始めて5分で辿り着きます。

写真
①主郭背後の大堀切
②主郭背後の高土塁
③④主郭を巡る土塁
⑤⑥主郭南側の虎口
⑦副郭
⑧城域北東の東郭土塁

2022年04月29日 RED副将軍
下山甲斐守城



伊賀衆筆頭格の下山氏の本拠地🏯

オススメ度 ★★★★★

下山甲斐守城は奈垣と比奈知の二ヶ所にあり、奈垣が本拠地と云われています。今回、口コミするのは地点登録のある奈垣の下山甲斐守城です。

1506年、下山甲斐守により築城。甲斐源氏武田氏の一族である下山氏は、伊勢国司の北畠氏に筆頭として仕え、勢力を拡大。比奈知にも拠点の城郭を築いています。

1576年に、織田信雄は北畠具教を伊勢三瀬館で謀殺。下山甲斐守は織田信雄の配下となり伊賀統一を進言します。伊賀衆は帰服すると読んでいましたが、伊賀衆は反撃。天正伊賀の乱を引き起こす要因となりました。

第一次天正伊賀の乱で織田信雄は敗退。下山甲斐守は伊賀衆からは裏切り者とされ、信雄からは信用を失い、信雄に処刑されたとも、伊賀衆に捕縛されたとも様々な伝承があります。

見所
主郭は土塁囲みに西側に虎口が開口。北から東にかけては更に横堀と土塁が巡り二重構造となっています。南側は急峻な斜面で防御し、西側も複雑に土塁が盛られ、馬出しの様な空間もあります。東側の尾根も堀切で断ち切られ土橋が架かります。残存状態は極めて良好。

2021年04月25日 近江守フロクニ
下山甲斐守城



奈垣竹之垣内バス停から100mほど左回りに進んだ所に車を停めて徒歩で進む。軽自動車なら通れる道か。200m程舗装道路を歩き、左手に見えた登り口から山に。分かり易い道を登ると広い所に出る。城はそこから見て左だが高低差が厳しいので右から回り込む形で進むと尾根に。此処から高低差殆ど無い形で進むともうすぐ城跡と言う所で深い堀に遮られる。これも右回りに進むと無理な傾斜角度無しで城跡に入ることが出来ました。
写真は徒歩開始場所と登山開始場所です。

2017年07月02日 まるき〜出雲守
下山甲斐守城

車で登城可能なフェンスの所まで行くとどんどん狭くなりUターンもできなくなりました…(*・ω・)ノ

ドンつきに車を停めてフェンス内少しだけ登ってみましたがゴルフ場が隣接しているためか あちこちにゴルフボールが散乱してます。
探索中にボールが飛んでくる可能性も…

車を停めてる場所が不安で今回は十数分で城跡から退散!

次に行く時はちょっと予習してから城攻めしたいです…。
ヘルメットいるかな?



2014年01月30日 三河守コーキしゃん
下山甲斐守城

ピンの位置の南側の細い道路に登城口があります。

主郭部までは道という道は無いので殆ど直登です。

城域は結構広く、段状になった郭や主郭虎口の前には馬出し状の郭があったりと技巧的です。

周辺には北畠具親城や吉原氏城があり、こちらもかなり見応えがあります。



下山甲斐守城の周辺スポット情報

 北畠具親城(周辺城郭)

 吉村氏城(周辺城郭)

 吉原氏城(周辺城郭)

 下山甲斐守城(下比奈知城)(周辺城郭)

 登り口(その他)

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