小山城(こやまじょう)
小山城の基本情報
通称・別名
- -
所在地
- 静岡県榛原郡吉田町片岡(能満寺山公園)
旧国名
- 遠江国
分類・構造
- 平山城
天守構造
- 複合式望楼型[3重5階/1987年築/RC造模擬]
築城主
- 馬場信春
築城年
- 元亀2年(1571)
主な改修者
- -
主な城主
- 馬場氏(武田氏家臣)、大熊氏(武田氏家臣)
廃城年
- -
遺構
- 曲輪、土塁、横堀(空堀・三日月堀)、馬出、井戸
指定文化財
- -
再建造物
- 模擬天守、大手門、石垣、説明板
周辺の城
-
勝間田城(静岡県牧之原市)[8.3km]
田中城(静岡県藤枝市)[10.7km]
相良城(静岡県牧之原市)[11.3km]
諏訪原城(静岡県島田市)[12.4km]
菊川城館(静岡県菊川市)[13.1km]
横岡城(静岡県島田市)[14.9km]
花沢城(静岡県焼津市)[15.3km]
花倉城(静岡県藤枝市)[15.4km]
朝比奈城(静岡県御前崎市)[16.0km]
黒田代官屋敷(静岡県菊川市)[17.3km]
小山城の解説文
[引用元:Wikipedia「小山城」の項目]
小山城(こやまじょう)は、静岡県榛原郡吉田町にあった日本の城。吉田町指定史跡。
歴史
築年は不明。今川氏によって築かれた山崎の砦が土台となったとされる。今川義元が桶狭間の戦いに敗戦して以降、武田信玄と徳川家康は、大井川を境界として駿河を信玄、遠江を家康が領有することを約束していた。しかし1568年(永禄11年)12月、信玄がその約束を破って侵攻し、今川氏真を討って山崎の砦を攻略する。対して家康は松平真乗に城砦周辺の領地を与え、1570年(元亀元年)4月に城砦を落とすことに成功する。
1571年(元亀2年)2月、甲州から2万5,000人の兵を率いて攻め入った信玄はこれを真乗から奪取して「小山城」と名付け、大熊朝秀(長秀)を城主におき遠州攻略の拠点とした。それまで小規模の城砦にすぎなかったものが、武田方の改築によって本格的な築城がなされたとされている。
小山城築城は大井川西方の防衛ラインを形成し、武田方にとって高天神城攻略の為の拠点となった。これにより信玄は三河にて足助、田代、二連木を取ったとされる。
信玄の病死後には、子の武田勝頼が跡を継ぎ、東海道の金谷原に諏訪原城を築城し、高天神城攻めの足掛かりとした。しかし、勝頼は長篠の戦いに敗退、諏訪原城も落城し、残兵が逃げ帰った先が小山城であった。勢いに乗った徳川軍は小山城を攻撃したが、城番の岡部元信らの防戦により落城は免れた。小山城は堅牢であったため、滝堺城を通じて武田方の最前線である高天神城への補給路の要となっていた。これに対し徳川軍は、城の南方にある吉田田んぼの青田刈りを行い食糧攻めを行った。1581年(天正9年)3月に高天神城が落城し、翌1582年(天正10年)2月に織田信長・徳川家康連合軍による甲州征伐が開始されると、戦況をみた兵たちは城を捨て小山城は自落した。
構造
築城法の特徴が顕著で、築城の良し悪しを決定する縄張を行ったのは、甲州流築城家の馬場信春。 湯日川に面した舌状台地上に築城され、本曲輪・二の曲輪・三の曲輪からなる連郭式の城である。甲州流築城術の特徴である丸馬出し・三日月堀を持つ。三重の三日月堀は内側から幅7メートル、9メートル、10メートルであり、内側の2つには土塁があるが、一番外の堀には土塁がない。三重の堀は、他にあまり例がないとされている。
現況
1987年(昭和62年)9月、吉田町が小山城址に能満寺山公園として整備し、町のシンボルとして模擬天守「展望台小山城」を設けた。3層5階で、1、2階は史料展示室として町ゆかりの歴史史料や甲冑などが展示されている。3、4階は吹き抜け、5階は展望台となっており、町内を一望のもと見渡せ、晴天時には南アルプス連峰や伊豆半島、御前崎の海岸線、駿河湾までもが遠望できる。天守閣部分は犬山城を模したもので、400年前の小山城にあったものとは別物である。
また、城西側に掘られたトンネル(静岡県道230号住吉金谷線)は備前守隧道と命名された。
交通アクセス
路線バス
- JR静岡駅から
- :しずてつジャストライン特急静岡相良線・相良営業所行き、「片岡北吉田特別支援学校」下車、徒歩5分[1]
- JR藤枝駅から
- :しずてつジャストライン 藤枝相良線・相良営業所行き、「片岡北吉田特別支援学校」下車、徒歩5分
- JR島田駅から
- :しずてつジャストライン 島田静波線・静波海岸入口行き、「片岡北吉田特別支援学校」下車、徒歩5分
自動車
- 東名吉田ICから
- :出口を出て県道34号を右折後、国道150号方面へ約1.8キロメートル南下し、案内板が見えたら右折後約400メートル
- 国道150号から
- :国道150号「片岡」交差点を島田方面へ北上し、約400メートル
参考文献
- 【書籍】「静岡県の城物語」
- 【書籍】「図説・遠江の城」
- 【書籍】「あの町この町ウォーキング 中部:しずおかの歴史と文化再発見」
- 【書籍】「静岡県の地名」
- 【書籍】「ぐるる静岡 ものしり事典」
- 【書籍】「戦国時代の静岡の山城:考古学から見た山城の変遷」
- 【書籍】「静岡の城:研究成果が解き明かす城の県史」
- 【書籍】「静岡県の歩ける城70選:初心者も楽しめる名将ゆかりの城跡めぐり」
関連事項
- 馬場信春
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小山城の口コミ情報
2024年08月12日 楊近江守威利
小山城
駐車場はたくさんあります。お寺を通って登城します。模擬天守もいいですが、やはり、三日月堀が見どころです。それ以上にすごいのが、三重の堀です。これを見ずして帰れません。ぜひ、見ていって下さい。
2023年09月25日 mootze
小山城
静岡県の吉田町にある、お城で、武田流の遺構が残る、お城です。三重の堀切、丸馬出しなど、ありますが、展望台から見る三日月堀は、少々、?かもです御城印は駐車場の売店で売ってますが、4時で閉まってしまいますので、早目に購入しましょう。武田滅亡直前まで、持ちこたえた、お城としては、かなり、アッパレを、あげられる、いいお城です
2023年09月25日 Maru姫22
小山城
三日月形の三重堀がきれいに残ってます。展望台からよく見える馬出しに目がいってしまいがちですが、その前方に残ってますので、お勧めします。
2023年05月11日 織田上総介晃司
小山城
能満寺山公園の麓に駐車場があります。模擬天守の開館時間は9:00〜16:00ですが外観を見るだけならいつでもOKです。駐車場も24時間開いてあるので朝まで仮眠させていただきました。
2023年02月13日 〓Takashi〓甲斐守
小山城
麓の駐車場に停め、階段を結構登りながらリア攻め!城内には、鑑定書付きの刀が数点展示されています。武田軍の名城、天守から遠方に海が見えます。
2023年02月06日 弾正忠ひろし
小山城
“ 家康公が愛したまち静岡ゆかりの地めぐり“で能満寺に来たら小山城でした。綺麗で良く整備された能満寺公園の中にあって天守閣も再建されてます。土日は本来の駐車場で催事をしていますが隣接した広い土地を無料駐車場としています。天守閣は200円で、展望台から城下が一望出来ます。田んぼの向こうには駿河湾が見えます。無料の資料館にも興味深いものが色々展示されていました。
2022年12月25日 マグロ常陸介祐平
小山城
舌状台地の先端に築かれた連郭式の城で、三日月堀・馬出しや三重の堀などの遺構を見ることができます。模擬天守の資料館は、地元の島田鍛冶の刀剣や武田家関連の資料が展示されています。城の入口にある能満寺のソテツは、日本のソテツ3名木のひとつで大変立派なものです。お見逃しのないように。
2022年08月21日 中務少輔おりー
小山城
16時には閉まってしまいます。駐車場からの往復を考えると、15時には到着しておくのが良いと思います。
売店は16:02にカギがかかっていました(涙)
2022年07月02日 美濃守レスタト
小山城
麓にあるしらすのまどくちの駐車場に停めていけます。10分ほど歩けば展望台に到着です。三日月堀が見ものです!
2022年05月01日 在来線男右京進
小山城
小山城は御城印を売っていました。300円です。
2021年03月15日 【魁男闘呼組】修理亮あぜり
小山城
ポスターがあったので御城印再開したと思われます。昨年行った時は売り切れ、本日は終了時間。また来いという事か?模擬天守風展望台に目が奪われがちですが、相当遺構が残っております。個人的には三重堀切が最高に好きですが、本日は日暮れ過ぎだったので肉眼確認がやっとでした。
2020年10月04日 JB
小山城
今は御城印ありません。
10月中旬以降みたいです。
2019年07月12日 山西の無職人千閑斎
小山城
模擬天守の1Fに島田鍛治の刀剣が数本展示してあります。義助、助宗、広助と揃ってます。是非見ていって下さい。
2019年05月29日 ago玄蕃頭
駐車場[小山城 駐車場]
ナビの指示に従って小山城に行くと駐車場が狭いです。
ここは吉田町が関わってそうですが、詳細不明。
自己責任で利用お願いします。
2018年05月27日 甲斐守ヨッシー❖津久井衆❖
小山城
能満寺門前の駐車場に停めて能満寺で大蘇鉄を見学してからいざ登城階段を登ると模擬天守が見え甲州流築城術の三日月堀、丸馬出し三重空堀等々素敵な遺構の残る城跡です、攻城後駐車場で食べたうなぎ蒲焼小串が美味しかったです
2017年05月09日 dr.taka遠江守
小山城
三重の三日月堀や丸馬出しはもちろん、台地の尖端に位置し、わずかに限定された正面、川を挟んで断崖絶壁と急勾配の坂(能満寺側)で囲まれた、ロケーションに魅力を感じます。現在の天守閣は模擬ですが、朝夕かなり離れた位置からも良く見え、大井川周辺に睨みを利かせる小粒ながらピリリと辛い小城と思います。
とは言え、登城は能満寺公園の駐車場から歩いて10分あれば十分です。11月の小山城まつりでは天守閣展望台が無料開放されます。
2017年01月09日 ドラガン尾張守店長
小山城
大ソテツの能満寺の境内を通り、脇の女坂を登る。
文字通り小山の上に立つ城だ。
武田独特の馬出と三日月堀、外側の三重堀の配置は見事。
大坂の真田丸にも受け継がれる。
模擬天守は、博物館と展望台になっている。
望遠鏡が無料なのが、とても良心的だ。
北は富士山、南は遠州灘。
行く価値がある城である(^^)
2017年01月04日
小山城
能満時さんの駐車場を利用出来ます。
トイレもあります。
1987年に天守閣型の展望施設ができ、
町のシンボルになりました。
入館料は200円です。
受付の机には、よし吉さんと言う、大井川のようせいのゆるキャラちゃんがいます。
ぼうしが天守閣を表し、しゃちほこはしらす、
耳は菊、スカーフはレタス、下半身は鰻になっていて、特産物を表しています。
武田氏独特の築城による三日月堀もあり、
桜の季節も綺麗だろうと思いました。
小山城の麓にある能満寺さんの大ソテツは、
日本三大ソテツの一つで、国指定天然記念物だそうです。
郷土資料館もあり、周辺を含めて、ゆっくり見学できます。