座喜味城(ざきみじょう)

座喜味城の基本情報

通称・別名

座喜味グスク、読谷山グスク

所在地

沖縄県中頭郡読谷村

旧国名

琉球国

分類・構造

山城

天守構造

なし

築城主

護佐丸

築城年

15世紀前期

主な改修者

主な城主

護佐丸

廃城年

16世紀

遺構

曲輪、石垣

指定文化財

世界遺産(琉球王国のグスク及び関連遺産群)、国史跡(座喜味城跡)

再建造物

石碑

周辺の城

山田城(沖縄県国頭郡)[4.8km]
屋良城(沖縄県中頭郡)[5.0km]
伊波城(沖縄県うるま市)[7.7km]
知花城(沖縄県沖縄市)[8.6km]
安慶名城(沖縄県うるま市)[11.2km]
北谷城(沖縄県中頭郡)[11.3km]
中城城(沖縄県中頭郡)[15.1km]
恩納城(沖縄県国頭郡)[15.3km]
勝連城(沖縄県うるま市)[16.2km]
伊祖城(沖縄県浦添市)[16.8km]

日本100名城・続日本100名城スタンプ情報

番号・名称

(続)199 座喜味城

設置場所

世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム[地図

座喜味城の解説文



座喜味城(ざきみぐすく・ざきみじょう)は、沖縄県中頭郡読谷村にあったグスク(御城)の城趾。日本軍が高射砲陣地を構築していたため、十・十空襲と沖縄戦で壊滅的な被害をうけ、瓦礫の丘陵地となり、また1974年まで米軍基地ボーローポイント内のナイキミサイル通信基地となっていた。沖縄返還を機に返還の機運が高まり、1974年に米軍から返還された。調査と復旧が進められ、通信基地に駐屯していた退役軍人も驚嘆するほどの美しいグスクとしてよみがえった。2000年、世界遺産に登録された。

概要 

築城家として名高い読谷山按司、護佐丸によって築かれたといわれる15世紀初頭の城。城郭の外周は365m、城郭内面積は7,385m2。なだらかで優雅な曲線を描く城壁は続日本100名城にも選ばれている。

城の上からは中頭地方周囲を広く見渡せる高台にある。海域や周辺離島まで見え、軍事上の要衝に存在した。城門のアーチに楔石を用いており、アーチ門では古い形態とされる。また、城郭の突出部は琉球の城郭に特徴的であり、防衛上の工夫と見られる。瓦が出土しない事からかつてあった建物は板葺きと考えられている。

2018年には南側に世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアムもオープンした。

歴史 

1416年から1422年に読谷山の護佐丸(ごさまる)が築城したとされている。

護佐丸は中北山の争いから逃れた今帰仁王子が伊波城に勢力を持った伊覇按司の三世の次男と言われる。先代山田城主読谷山按司(山田按司)も伊覇按司の一族係累であったが嗣子がなかったため、城主の兄弟の伊覇按司の三世の次男護佐丸が養子となって読谷山按司を継いだと伝えられる。1430年に中城城に移封されるまで読谷山按司を名乗った。

出土品に16世紀のものも見られる事から、護佐丸の移封後もしばらく利用されていたと推定されている。座喜味城の貿易遺物は15世紀中期以後であり、護佐丸が座喜味城を離れた後の年代であるため、近年いしゐのぞむは以下の新説により座喜味觀に大きく轉換を試みてゐる。「おもろさうし」78番(卷二)の越来按司の子「(ま)たちよもい」が尚泰久であることは定説だが、別途卷十五の「宇座のたちよもい」を泰期とする舊説は誤りであり、兩者はともに同一の尚泰久=懷機=國公道球である。尚泰久が護佐丸を中城に移した後、自ら懐機の名(越來の福建字音)で座喜味城下の長濱で南海貿易を行なひ、國公(越來及び懷機の同音)の道球(泰久の同音)として『琉球國由來記』卷十に記録されたのである[1]。なお、この新説は発表間もなく、定説となってゐない。

近現代

1944年8月、日本軍 (独立高射砲第27大隊第3中隊) が北飛行場 (読谷補助飛行場) を防護のため、座喜味城一の郭に高射砲陣地を構築した[2]。その年の10月、十・十空襲で米軍の猛攻撃を受け壊滅的な打撃を受ける。

1945年4月1日、沖縄戦でまず読谷の海岸から上陸した米軍は、読谷村のほぼ全域を占領する。座喜味城跡はボーロー射撃場の一部となる。

1956年、琉球政府によって重要文化財に指定された。

1958年、沖縄でナイキミサイルサイトの建設が始まり、座喜味城にナイキのレーダーサイトが建設された[3]。沖縄の台風に耐えうるよう陸軍工兵隊によって巨大な折りたたみの開閉式メタルフード「クラムシェルオーバーコート」が開発された[4]

1972年(昭和47年)5月15日、沖縄の本土復帰と同時に国指定史跡に指定されたが、米軍基地として使用されていた部分は指定し得なかったため、返還を機に追加指定された。ただし、現状変更のあった部分(西側道路部分)についてはのちに指定を解除している[5]

1973年、文化庁と沖縄県の補助で発掘調査や城壁修理が進められた。

1974年10月31日、米軍からレーダー施設が返還される。

1991年9月、演劇空間「大地」主催で「シェイクスピアin座喜味 真夏の夜の夢」が2日間上演された。座喜味城初の野外劇で、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」をもとに護佐丸を主人公にしたものだった[6]

2000年12月2日、中城、今帰仁城勝連城首里城などとともに、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された(登録名称は座喜味城跡)。城内で演劇が行われるなど、広く利用されている。城跡の高台から西側を望むと残波岬や、晴れた日には慶良間諸島も眺めることができる。

2017年(平成29年)、続日本100名城(199番)に選定された[7]

2018年6月23日、前身の読谷村立歴史民俗資料館がリニューアルされ、世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアムが開設された[8]

参考文献 

  • 【書籍】「ぐすく : グスク分布調査報告 : 沖縄本島及び周辺離島 」 |ref=}}

座喜味城の口コミ情報

2024年02月06日 龍造寺筑後守シュン
座喜味城



石垣の形が見事です。
南国沖縄を感じる事が出来ました。
駐車場、入場料とも無料でとてもキレイに整備されています。世界遺産座喜味城址跡ユンタンザミュージアムでは、無料パンフレットやご城印、100名城スタンプなどが揃い、係の方が親切に対応してくれます。

2023年11月05日 かめ右近衛中将ゆみ
座喜味城

城壁の石造りは立派でした。無料で見学できるのも凄い。整備も良くされており見学者にも優しい。

2023年02月27日 かずん左京大夫信繁
座喜味城



護佐丸の作った座喜味城の素敵な存在感、防御力な石垣に魅惑されました。本土の戦国時代より前からの圧倒的な石垣の城、素晴らしく見応えバッチリでーす♬。

2023年01月22日 みっちゃん
座喜味城



入り口で地元の柴犬の散歩をしてるおじさんが話しかけてきてくれてずーっと座喜味城跡の説明をしてくださいました。入り口のお墓の話から丸いアーチの話などなど、とても素晴らしいお話でした。入り口の骨壷見てください。

2023年01月19日 はる左京大夫ちゃん
座喜味城



世界遺産座喜味城に登城🏯しました。築城家御佐丸の築城とか。見事な曲線の石積みで囲む石垣は本土にはなく大変美しかった。天気がいまひとつだったけど・・琉球石灰岩、石造アーチ門、拝所・・またゆっくり訪問したい!

2022年04月18日 ゆみかわ右衛門督合戦引退
座喜味城



御城印は500円で購入でき筆ペンを貸してもらえ日付を記入することが出来ます。もちろん先人の通り芸術的なカーブに見惚れてしまいます。

2022年02月24日 笑門来猫
阿麻和利の墓[座喜味城  遺構・復元物]



勝連按司として大きな勢力を誇った阿麻和利の墓。第一尚氏時代の一大事件「護佐丸・阿麻和利の乱」の際に、この周辺で討たれたとされています。(屋良城が故郷で逃げる途中だった模様)

一般的には尚氏に歯向かった逆臣として扱われていますが、悪政に苦しんだ勝連地域を救い、豊かな暮らしを築いた「肝高の阿麻和利」として再評価が進んでいます。住宅地の一角で、駐車場はありません。

2022年01月09日 としchan
座喜味城



残波岬近くのグスク。規模的にはそんなに大きくないが石垣は素敵な曲線で見事です。
石垣の上に上がられる場所があり輝く海が見えます。
入場料や駐車場料金は要らないけど付属の資料館は有料です。

2022年01月04日 左兵衛佐KENICHI
座喜味城



駐車から近く、坂も少ない為いきやすいです。さすが世界遺産ですね。城壁や城門など復元されています。

2021年03月29日 レッツゴー常陸介
座喜味城

入城代、駐車場代とも無料です。スタンプも気軽にもらえます。

2019年10月06日 天下泰平刑部卿
座喜味城

今帰仁城から車で一時間半くらい、首里城から一時間くらいです。

座喜味城の周辺スポット情報

 二の郭(遺構・復元物)

 阿麻和利の墓(遺構・復元物)

 一の郭(遺構・復元物)

 二の郭石門(遺構・復元物)

 一の郭石門(遺構・復元物)

 世界遺産の石碑(碑・説明板)

 史跡 座喜味城跡の石碑(碑・説明板)

 座喜味城跡説明板(碑・説明板)

 ウーサグスク(周辺城郭)

 カナグスク(周辺城郭)

 マテージグスク(周辺城郭)

 トウヤマグスク(周辺城郭)

 世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム(スタンプ)

 駐車場(駐車場)

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