山田城(やまだじょう)

山田城の基本情報

通称・別名

山田グスク

所在地

沖縄県国頭郡恩納村山田

旧国名

琉球国

分類・構造

平山城

天守構造

なし

築城主

護佐丸

築城年

14〜15世紀?

主な改修者

主な城主

護佐丸

廃城年

遺構

曲輪、石垣

指定文化財

国史跡(山田城跡)

再建造物

説明板

周辺の城

伊波城(沖縄県うるま市)[3.6km]
座喜味城(沖縄県中頭郡)[4.8km]
屋良城(沖縄県中頭郡)[7.3km]
知花城(沖縄県沖縄市)[8.1km]
安慶名城(沖縄県うるま市)[8.7km]
恩納城(沖縄県国頭郡)[10.7km]
北谷城(沖縄県中頭郡)[13.6km]
勝連城(沖縄県うるま市)[14.7km]
中城城(沖縄県中頭郡)[16.5km]
漢那城(沖縄県国頭郡)[17.3km]

山田城の解説文



山田城(やまだグスク)は、沖縄県国頭郡恩納村字山田小字城原にあった14世紀から15世紀頃のグスク(御城[1]

概要 

沖縄本島中部の西海岸に位置する標高約90メートル余の細長い舌状の琉球石灰岩台地上に築かれた平山城である。城跡は2008年(平成20年)4月1日に国の史跡に指定された。指定の名称は「山田城跡(やまだグスクあと)」[2]

座喜味城からは4kmほど離れている。

歴史 

===築城===

築城年代は不明。 石川市(現うるま市)の伊波グスクの伊波按司から分家したものであり、護佐丸の父祖以来の居城とされている[3]

北側の崖には護佐丸先祖代々の洞穴墓があり、文字通り『護佐丸先祖墓碑』が1740年(乾隆5年)に建てられている。

護佐丸は中北山の争いから逃れた今帰仁王子が伊波城に勢力を持った伊覇按司の三世の次男と言われる。先代山田城主読谷山按司(山田按司)も伊覇按司の一族係累であったが嗣子がなかったため、城主の兄弟の伊覇按司の三世の次男護佐丸が養子となって読谷山按司を継いだと伝えられる。

三山時代

中山勢力圏の北端に位置しており北山勢力圏との境界にあった城で、護佐丸の最初の居城であったと言われている。護佐丸は1416年尚巴志の北山討伐に参戦し北山を滅ぼした後に読谷の座喜味城を築城し拠点を移す。伝承では、その際山田城の石垣を取り壊して人夫の手渡しで石を運んだ[4] [5]

発掘調査 

1986年から1988年にかけて発掘調査が行われた。城の規模は東西約30m、南北約160mであることが判明した。また、中国産陶磁器や銭貨などが出土した。東側と西側に野面積みの石垣が残っている。

参考文献 

  • 『ぐすく グスク分布調査報告(I) - 沖縄本島及び周辺離島-』(1983年)沖縄教育委員会、沖縄県文化財調査報告書第53集

  • 『沖縄大百科事典 中巻』沖縄タイムス社 1983年 pp.120-121
  • 『山田グスク:土地に埋もれた歴史と文化 (再版)』沖縄県恩納村教育委員会 1990年
  • 恩納村教育委員会『歴史の道「国頭方西海道」』恩納村博物館 2006年 p.30
  • 恩納村博物館 『恩納村博物館紀要 第3号 恩納村の遺跡:遺跡分布調査報告』恩納村博物館 2006年 p.23
  • 『護佐丸展:護佐丸関連のグスク』恩納村博物館 2007年 pp.12-17
  • 恩納村博物館紀要『山田城跡の植物群落』第6号 2010年
  • 『山田グスク:遺構確認調査報告書』恩納村教育委員会 2013年
  • 沖縄県教育庁文化財課 『みんなの文化財図鑑 史跡・名勝編』沖縄県教育委員会 2018年 p.28
  • 『国指定史跡 山田城跡保存管理計画指定報告書』沖縄県恩納村教育委員会 2012年

山田城の口コミ情報

2024年02月02日 菊姫
山田城

間違い報告入れましたが
お城は一般的に地図で記載されている場所です。
城の外周は崖です。
観光城ではないのて滑落の危険性が有ります。

2020年01月11日 うのジイジ
山田城

リア攻めを目指しましたが、恩納村博物館でお聞きすると、私有地なので立ち入り禁止だそうです。

2018年06月20日 後中城按司 知名朝安
山田城

座喜味城の口コミに書き込みしたように、護佐丸は1416年の尚巴志の北山攻略に従軍する前に、山田城を居城にしていました。1422年に、尚巴志が琉球国中山王として即位した時に、今帰仁城の城主だった北山監守から、読谷山按司に転封された為に、座喜味城を築城する時に、石垣が奄美大島、徳之島、沖永良部島から集められた人夫によって座喜味城に運ばれました。

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