越来城(ごえくじょう)
越来城の基本情報
通称・別名
- 越来グスク、ギイクグシク
所在地
- 沖縄県沖縄市城前町
旧国名
- 琉球国
分類・構造
- 山城
天守構造
- なし
築城主
- 不明
築城年
- 15世紀?
主な改修者
- -
主な城主
- 尚泰久王、尚宣威王
廃城年
- -
遺構
- 曲輪、拝所
指定文化財
- 国名勝(アマミクヌムイ)
再建造物
- 石碑、説明板
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-
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越来城の解説文
越来城の口コミ情報
2022年11月20日 笑門来猫
越来城
神が築いたグスクとして国指定名勝アマミクヌムイに追加されました。第一尚氏時代の王子たちが城主を務めた由緒正しきグスクで、護佐丸・阿麻和利・鬼大城らの主君、尚泰久も若き頃はここの城主でした。後に鬼大城が城主なりますが、第二尚氏に攻められ自刃。など、琉球史エピソード満載のグスクです。残念ながら沖縄戦で破壊されてしまい遺構は乏しいですが、高台からの眺望は素晴らしいです。周辺は一方通行が多く、駐車場もないので歩いて行きましょう。
越来グスク(ごえくぐすく)は、沖縄県沖縄市字越来にあった城。
ギイクグシクと呼ばれた越来グスクは、標高80m前後の石灰岩丘陵上にありました。古老によると頂上は現在より高い場所にあり、東の海が見えたということです。
越来は沖縄島中部の重要な地域でした。のちに琉球国王となる尚泰久、尚宣威が王子時代に領有しており、彼らは越来グスクに住んでいた可能性があります。
発掘調査では、14世紀から15世紀の建物や炉の痕跡、墓、貿易陶磁器や青銅鏡片、石製勾玉等の貴重な資料が多数見つかっています。
また越来グスクは古い歌謡集『おもろさうし』に登場し、歌の中で琉球の創造神と語られる「アマミク」が作ったグスクと称えられています。アマミクが関わったという伝承、そして琉球独自の特徴を持つ聖地として、国指定名勝「アマミクヌムイ」に追加指定されました。
越来グスクのあった場所は開発により丘陵が失われ住宅地や公園になっていますが、公園内の拝所はグスクがあった過去の記憶を今に伝えています。