鞆城(ともじょう)

鞆城の基本情報

通称・別名

所在地

広島県福山市鞆町後地

旧国名

備後国

分類・構造

平山城

天守構造

型式不明[3重3階/1600年頃/破却(一国一城令)]

築城主

毛利元就

築城年

天文年間(1532〜1555)

主な改修者

毛利輝元、福島正則

主な城主

毛利氏、足利義昭、福島氏

廃城年

元和元年(1615)

遺構

曲輪、帯曲輪、石垣

指定文化財

市史跡(鞆城跡)

再建造物

碑、説明板

周辺の城

福山城(広島県福山市)[12.0km]
余崎城(広島県尾道市)[15.8km]
神辺城(広島県福山市)[17.1km]
笠岡城(岡山県笠岡市)[17.3km]
青佐山城(岡山県笠岡市)[19.9km]

鞆城の解説文

鞆城(ともじょう)とは、備後国鞆(現在の広島県福山市鞆町後地)にあった城である。

概略
鞆は古代から潮待ちの港として栄え軍事的にも枢要の地であった。そのため南北朝時代には港湾施設の近くに大可島城が築かれていたが、市街部に城は存在しなかった。

鞆城の前身となるのが天文22年(1553年)頃に毛利元就の命により備後地方の豪族である渡辺氏が市街中心部の丘陵に築いた「鞆要害」である。鞆要害は尼子氏への抑えとして築かれたもので、その規模・構造はよく分っていないが、城域は発掘調査の結果などから概ね鞆の浦歴史民族資料館一帯であったと推定されている。天正4年(1576年)には鞆要害に京都を追われた足利義昭が滞在し、毛利氏の庇護の下で「鞆幕府」とされた。このため鞆には足利氏の歴代の近臣である伊勢氏・上野氏・大館氏他多数の名門武家が集ったといわれる。

安土桃山時代になると福島正則が鞆要害の整備を始め、「鞆城」と呼ばれるようになった。鞆城は丘陵部の本丸を中心に二の丸、三の丸が囲み、その城域は、南は鞆港、東は福禅寺、北は沼名前神社の参道まで達する大規模なものであった。この時、3層3階の天守も建てられたといわれている。築城は慶長14年(1609年)まで続けられたが、あまりに巨大な城郭のため徳川家康の嫌疑がかかり廃城とされ、福島正則の移封後は鞆奉行所が置かれた。

歴史
鞆城築城以前には鞆市街に城はなく、南北朝時代には鞆の津(現在の鞆港)に隣接する島に築かれた大可島城がその前身といえる役割を果たしていた。康永元年(1342年)に燧灘で勃発した合戦では、鞆も戦場(鞆合戦)となり、大可島城に篭城していた南朝方の将兵達は北朝方の攻撃により全滅したという。また観応の擾乱では貞和5年(1349年)に足利直義派の足利直冬が中国探題としてこの城に滞在したが、幕府の討伐軍に攻められ九州に敗走した。

戦国時代になると備後地方は大内氏の勢力下となり、鞆の浦は天文13年(1544年)に海賊(村上水軍)の村上吉充に与えられた。鞆には吉充の弟である村上亮康が派遣され本拠は大可島城に置かれた。このため亮康は後に「鞆殿」と呼ばれた。

元亀4年(1573年)に織田信長によって京都を追われていた室町幕府最後の将軍足利義昭が毛利氏を頼って天正4年(1576年)から鞆に滞在しており、後に鞆城となる鞆要害が築かれ義昭の居館があったとされている。なお、義昭の警護は大可島城の村上亮康があたっていたという。

天正6年(1578年)になると毛利氏は信長と対峙するため鞆を本陣に定め、信長方の尼子氏を滅ぼした際には山中幸盛の首級が鞆に運ばれ足利義昭と毛利輝元が共に実見を行ったと伝えられる。義昭は6年間鞆に留まり、天正10年(1582年)に津之郷(現在の福山市津之郷町)へ移ったといわれる。

慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いの後、毛利氏に替わり福島正則が備後国を領有すると城郭「鞆城」として大きく整備されることになった。この様子は慶長12年(1607年)に当地を訪問した朝鮮通信使の使節一行の日記に「「山上」に新しく石城を築き、将来防禦(防御)する砦のようだが未完成である」との記述があり、当時まだ建設途上であった様子がうかがえる。城代には重臣の大崎玄蕃が置かれた。
築城は慶長14年(1609年)まで9年余り続いていたが、徳川家康が鞆城の存在を知って立腹し、これを恐れた福島正則は築城を中止して完成していた施設も取り壊して家康に謝罪することになった。地元では元和元年(1615年)に発布された一国一城令によって取り壊されたと伝わっている。
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鞆城の口コミ情報

丹波守せんとくん様[2014年11月02日]
鞆ノ浦の円福寺の本堂前に、大可島城の説明板があります。
鞆城から歩いて近いので、時間があったら、行くのも悪くないです。

ちなみに、大可島城は、城めぐには、登録されてません。

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