小浜城(おばまじょう)

小浜城の基本情報

通称・別名

雲浜城

所在地

福井県小浜市城内1-7-55

旧国名

若狭国

分類・構造

海城

天守構造

層塔型複合連結式[3重3階/1635年築/破却]

築城主

京極高次

築城年

慶長6年(1601)

主な改修者

酒井忠勝

主な城主

京極氏、酒井氏

廃城年

明治3年(1870)

遺構

曲輪、石垣、天守台

指定文化財

県史跡(小浜城跡)

再建造物

石碑、説明板

周辺の城

後瀬山城(福井県小浜市)[1.8km]
谷小屋城(福井県小浜市)[6.8km]
新保山城(福井県小浜市)[7.5km]
小浜藩台場(福井県大飯郡)[7.9km]
大倉見城(福井県三方上中郡)[13.5km]
熊川城(福井県三方上中郡)[15.5km]
高浜城(福井県大飯郡)[17.6km]
砕導山城(福井県大飯郡)[17.9km]
朽木城(滋賀県高島市)[22.8km]
国吉城(福井県三方郡)[23.4km]

小浜城の解説文



file:Obamajinnjya.jpg|thumb|本丸跡にある小浜神社

小浜城(おばまじょう)は、若狭国遠敷郡[1]小浜(現・福井県小浜市城内)にあった日本の城(海城)。雲浜城(うんぴんじょう)の雅号をもつ。福井県指定史跡。

概要 

江戸時代初期に、京極家により、後瀬山城に代えて、海と河川と湿地に囲まれて築かれた海城である。

1601年、京極高次の代に着工され、京極家2代にわたって普請工事が行われたが、完成を見ずして京極家は出雲国松江に加増転封された。

代わって入封した酒井家が二条城の様式を取り入れるなど、大幅に城の縄張を変更し、本丸天守を造営、その8年後の1642年に小浜城は竣工した。以降、若狭酒井家の居城として明治を迎えた。

明治時代に大阪鎮台の第一分営が置かれたが、失火によって大部分の建物を焼失し、残存していた天守も撤去されている。北川の河川拡張などにより、現在では本丸以外は河川や住宅街となり、城の遺構としては本丸部分の外周石垣を残すのみである。建築遺構としては、藩校の「順造館」正門が福井県立若狭高等学校の正門「順造門」として移築され現存している。また、市内多田寺に書院玄関が移築されている。

歴史・沿革 

慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いで功績があった京極高次が若狭国を拝領、後瀬山城を居城とする。詰城であった後瀬山城本丸は標高が高すぎ、麓の旧守護館は近世大名として政務を執るには狭すぎたため、慶長6年(1601年)北川と南川と小浜湾の三角州に新たな居城(小浜城)の築城に着手し始めた。

近世の城として、戦時の防御性よりも行政処理の利便性に重きがおかれ、平坦な平野の中央部に築かれた。京極家2代京極忠高は越前敦賀郡を寛永元年(1624年)に加増され、小浜藩の藩領が確定する。

その後、寛永11年(1634年)に京極家が出雲松江藩へ転封されると、徳川家譜代の重鎮である酒井家の酒井忠勝が12万3000石で小浜藩に封じられ入城、城の整備拡張が続いた。寛永12年(1635年)には、3重3階の天守が完成、寛永19年(1641年)に城が完成し、藩主が移った。

その後、酒井家のもと明治維新を迎えたが、明治4年(1871年)に城内で大阪鎮台第一分営を設置する工事中に出火し、天守を除く城の大部分を焼失した。残存した天守は1874年に売却撤去された。

1875年(明治8年)に本丸跡に藩祖である酒井忠勝を祀る小浜神社が建立された。

1956年(昭和31年)に福井県の指定文化財史跡に指定される。

交通アクセス 

所在地
  • 福井県小浜市城内1丁目7番55号 本丸跡に小浜神社がある。多田川・北川・南川の三角州に位置する
交通
  • JR西日本小浜線小浜駅から約1.5キロメートル
周辺
  • 小浜神社
  • 小浜市立雲浜小学校
  • 小浜簡易裁判所
  • 雲浜保育園

小浜城の口コミ情報

2024年02月19日 たくのすけ若狭守
小浜城



訪問者は全くいませんでした。石垣は綺麗に残っており保存状態も良かったです。駐車場も2台くらいまでokです。

2023年11月06日 陸奥守新九郎
小浜城

本丸は小規模ながら、立派な石垣が組まれています。天守台も立派です。住宅街に攻め寄せられているのが悲しさを醸し出しています。

2023年06月11日 稲妻
小浜城

2023年6月時点では付近の橋が工事で通行できなくなっていますので迂回ルートを選択してください。

2023年05月06日 楊近江守威利
小浜城



神社の駐車場に車を停めるスペースがないので要注意です。ただ、車通りが少ないので、なんとか停めて境内に入れます。神社の三方を立派な石垣に囲まれており、間近で見ることができます。想像以上に立派でした!

2023年05月04日 かわ但馬守赤い彗星
小浜城



駐車場が少なかったです。当時の遺構が住宅地にひっそりただずんでおりました

2023年03月21日 山城守さとぴ~
小浜城



石垣は崩れかけていましたがよく残っています。静かな神社でした

2022年12月11日 ばらく~だ
小浜城



本丸の石垣が良好に残っており、天守台は登ることもできます。(他の部分は立ち入り禁止)小浜神社の拝殿にお城の資料が置かれていました。欲しい方は賽銭箱に100円入れてくださいとのことでした。

2022年06月01日 桜井太政大臣静龍
小浜城



小浜神社さんの境内をぐるりと石垣が残ってました。車は小浜神社さん駐車場に。3台分。ただし朝夕は近辺が通学路の為走行要注意。歩行者、自転車、保護者車等々遭遇しやすいです。周囲は住宅地です。石垣の上に登れる箇所もあり、そこから湾内の海も見えます。最初に昔の城郭図を見てからが想像しやすいかもです。

2022年05月01日 戸沢夜叉九郎正樹
小浜城



JR小浜駅よりタクシーで約5分、料金は1,120円です。帰りは徒歩で約20分ぐらいでした。本丸だけが残っていて、現在は小浜神社があり、天守台の石垣が良好な状態で保存されております。なお、御城印は千枚限定だったようで、現在は売り切れでした。(後瀬山城の御城印も完売でした。)

2022年04月27日 583系安房守きたぐに
小浜城



小浜城にまつわる悲しくも心暖まる話です。

関ヶ原の戦いの功績で若狭国の領主となった京極高次は、居城を後瀬山城としておりましたが、慶長6年に海のそばに新たな城を築くことにしました。

築城に際して、城壁の安全護持のため人柱をたてるということになり、誰を人柱とするか評議しましたが、人柱になろうと希望する人があろうはずもありません。当地の豪商の組屋六郎左衛門は責任を感じ、やむなく、自分の娘を人柱に差し出しました。

時は流れて、寛永11年に京極氏は松江に転封となり、小浜城には酒井忠勝が入りました。

酒井家の城代家老の三浦帯刀は、蜘蛛手櫓から夜な夜な女の泣き声がすると聞き、築城にあたって人柱が立てられたことを知りました。そこで、御家老は一体の地蔵尊を造って娘の供養を尽くし、組屋地蔵と称して、本丸の守りとしたとのことにござります。 

その後、寛文2年の大地震で小浜城の石垣が崩れ落ち、修復の際、崩れた石垣に紛れて組屋地蔵の行方もわからなくなったそうですが、昭和28年9月、若狭を襲った風水害で石垣が再び崩れ、昭和34年にその修復にあたっていたところ、石の中から地蔵がでてきて、組屋家の家紋が彫られていたことから組屋地蔵と判明しました。そこで、地元の方々は有志を募って、地蔵をお祀りし、娘の供養をしたそうです。

本丸は今は小浜神社となっており、神社参道横に組屋地蔵は祀られています。ちょっと話を盛りましたが、組屋地蔵横の由来記には以上のようなことが書かれてました。

2022年04月20日 シゲ参議豊右衛門
小浜城

神社があり、その北側に石垣があることから、それとわかります。川に囲まれた地形を利用した場所も納得できると思います。もう少し、石垣の周りに堀があれは楽しめるのですが‥

2022年04月12日 きむねこ
小浜城

道路からすぐの場所にあるため、すぐに見つけることができた。神社が城跡で予想以上にしっかり積み上がっていていて見応えもあり。コンパクトにまとまっているので短時間ながらも十分満喫することができました。駐車場は2台しかなく周りにもコインパーキングはなかった。また、御城印は駅前の観光案内所も最寄の美術館含め現在売り切れ。ちょっと残念だった

2021年11月04日 るん山城守⛄⁠
小浜城



現在は、小浜神社として住宅街にたたずむ小浜城跡です。海と2本の川に囲まれて、立派な石垣にぐるりと囲まれています✨石垣は当時のまま保存されているけど、堀は廃城時に土地を売却したので、ギリギリまで住宅が建っています。天守台はとても立派です。

御城印は限定販売ですが、近くの"山川登美子記念館"で販売されています。駐車場は神社の横に3台ほど停められる感じでした✨

2021年09月28日 ☀みどりいろ弾正尹たおる☀
小浜城



城跡には、立派な『小濱神社⛩️』が鎮座されてました😄その『小濱神社』を石垣がグルッと1週し、その四隅に『天守台跡&櫓跡』があって神社としては『最強』ッス✌😁✌

2020年12月14日 【城郭道】たっきー
天守台[小浜城  遺構・復元物]

南西隅に一段高くなっている天守台は1635年に普請し、翌年の1636年に完成したものです。上にあった天守は三重で1873年に廃城令により解体されました。明治から大正には灯台として使用されていました。

2020年11月03日 明石家船上
小浜城



内堀を埋めて、本丸石垣近くまで民家が迫っている。
小浜神社の土地なので、史跡ではなく、宗教法人として管理されているが、石垣の保存は今後どうなるかが、課題

2020年09月20日 かわっく右近衛少将
小浜城

石垣が神社の周りを囲むかのようにあり、天守台跡に登ると海が見えるいい景色が広がっていました!

2020年08月27日 HappySachi宮内卿
小浜城

民家の中にひっそりとたたずむ城跡。現在は小浜神社として祀られている。お参りをすると賽銭箱の横に小浜城についてのパンフレットが100円で売っていた。
天守跡からの眺めは最高。

2020年02月06日 tosh
小浜城

天守閣跡は見晴らしが良く海も見えて気持ちよかったが、寒かったー

2019年11月17日 越前守cxbx110
駐車場[小浜城  駐車場]

駐車できるスペースは2台分しかありません

2019年11月04日 織田上総介晃司
小浜城

小浜神社利用者の駐車場がありますが2台くらいしか停めれず、ミニバンだと少し車道にはみ出ますので注意。
住宅街なので勿論路駐は厳禁。大声も控えましょう。

神社を囲むように石垣が残ってます。
石垣のすぐそばまで民家が有り滑落防止の為、外側の一部に保護ネットが掛けてあります。
防災の措置として必要なのですが見た目としては…

2019年04月21日 ソバッソ80.0
小浜城

再訪。
以前は主郭跡の小浜神社境内には、使われていない石材が一箇所にまとまってゴロゴロありましたが、現在はキレイになっていました。

主郭部と各郭間が北川、南川で分断され、河口の中洲(っぽい)部分に主郭がポコンと作られ独立性があった縄張りのようです。橋で連絡しなけりゃ辿り着けないって感じでした。

先人の口コミ、写真の通り、主郭部の石垣はキレイに残っています。
また城下町によく見られるクランクがかった道路が、ここが城郭だった事を彷彿させる名残となっています。


駐車場、周辺にはありません
住宅地で幅員狭いため、路駐もあまりいい方法ではないと思います。
近隣の方のご厚意で、とある場所に駐車させて頂きましたが、あくまでご厚意ですので、少し離れた場所に置いてくる方が無難だと思います。

パンフレットは、以前は無料で配布して下さっていたと思いますが、現在は神社にお賽銭100円で持ち帰り出来ます。
整備への感謝料と解釈すれば安いモンです。

2017年10月27日 石田治部少輔
小浜城

京都方面から攻略に向かったのですが、台風の影響により国道367号、303号線が一部通行止めで時間的に攻略断念…。城攻めを検討中の方はご注意下さい。

2015年11月07日 いさん
小浜城

列車で小浜駅から徒歩で訪問。駅前コインロッカーは撤去され、観光案内所でも荷物の預かりは断られました。大荷物の際はご注意ください

2015年02月21日 
小浜城

小浜湾に注ぐ川の中洲のようなところに位置し、案内板には難攻不落の水城(みずき)と記されてます。
海岸沿いに立つ雲浜小学校前の小浜市役所交流ターミナルセンター裏が臨時Pとなっており、歩いてすぐですので車の方はそちらに止めていかれるといいと思います。(たぶんターミナルセンターの表もOK?)
石垣への取りつき口が数ヶ所あり、その横にはいずれも「石垣をよじ登ってはいけません。」の注意書が。(^^;)
石垣は慶長積みとありますが、荒磯にあるような石の野面であったり、面の揃った打ち込みはぎ様であったり、丸みをおびた石であったり、長い間をかけて順に積まれていったのでしょうか。
西櫓の下にはなぜか様々な形の石が山積し、さながら立体ジグソーの出番を待つピースのようです。

2011年05月31日 徳川内大臣源朝臣康武
小浜城

平成23年春、城跡に鎮座小浜神社が、パンフレット『小浜城と小浜城下町』(8頁)を刊行。無料でもらえます。

2010年10月28日 ブイシカ尾張守
小浜城

城内に「この石の上で転けたら死ぬ」と言う、平べったい怖い石がありました(=_=;)

2010年09月26日 古楽侍従広家
小浜城

今は石垣ギリギリに民家がありますが、戦前は堀があったそうです。今も残っていれば価値があったでしょうね。

2010年07月21日 徳川内大臣源朝臣康武
小浜城

[武将像]酒井忠勝像
小浜市役所前に鎮座。

2010年07月01日 tomm加賀守
小浜城

すぐ近くにある御菓子処 伊勢屋の葛まんじゅうは期間限定販売ですが、地元でも有名で絶品です!

2010年06月11日 徳川内大臣源朝臣康武
小浜城

小浜神社の方にお願いすると、城の資料をいただけます。

小浜城の周辺スポット情報

 天守台(遺構・復元物)

 西櫓跡(遺構・復元物)

 本丸(遺構・復元物)

 乾櫓跡(遺構・復元物)

 翳櫓跡(遺構・復元物)

 内堀跡(遺構・復元物)

 藩校順造館跡地(碑・説明板)

 小濱神社(寺社・史跡)

 長源寺(寺社・史跡)

 トイレ(トイレ)

 駐車場(駐車場)

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