山入城(やまいりじょう)

山入城の基本情報

通称・別名

国安城、高館

所在地

茨城県常陸太田市国安町(要害山)

旧国名

常陸国

分類・構造

山城

天守構造

築城主

西野温通

築城年

延元年間(1336〜1340)

主な改修者

主な城主

西野氏、山入氏

廃城年

遺構

曲輪、腰曲輪、櫓台、堀切、竪堀、土橋

指定文化財

市史跡(山入城跡)

再建造物

説明板

周辺の城

久米城(茨城県常陸太田市)[5.5km]
太田城(茨城県常陸太田市)[7.0km]
瓜連城(茨城県那珂市)[10.9km]
額田城(茨城県那珂市)[13.0km]
南酒出城(茨城県那珂市)[13.4km]
野口城(茨城県常陸大宮市)[14.0km]
助川城(茨城県日立市)[14.4km]
石神城(茨城県那珂郡)[15.7km]
那珂西城(茨城県東茨城郡)[16.9km]
月居城(茨城県久慈郡)[18.8km]

山入城の口コミ情報

2023年06月01日 疲れた人
西染城[山入城  周辺城郭]



西染城は、城の歴史は不明ですが、山入城の支城の一つとして続図説茨城の城郭にも出ています。山田川を挟んだ対岸の山には、曽目城があります。

曽目城しかり、山入城の支城群は、かなり風化が進んでいるものが多く、ほとんどは山入の乱の後には廃城になったように見えました。そう遠くないうちに、遺構は真っ平に、堀切の跡など見えなくなってしまいそうな城もありました。

その点、この城はかなり遺構が明瞭なんです(他の支城に比べると明瞭だということです。とにかく、えぐくてヤバいというわけではありません😂)。
その遺構の明瞭さから見ると、山入の乱後も物見台としてある程度の期間は運用していそうに思えました。広い二郭を見ると避難用の城だったようにも思えます。

林道が城をぶったぎっていますから、目の前まで車で行くことは可能です。林道を登る途中にも何ヶ所かスペースがありましたから、そこに駐めて歩いて来てもいいと思います。他の支城群に比べると🅿️に悩まされずかなり簡単にリアできます。

物見台のすぐ下を通る林道からですが、麓の街道を見ることが可能なので、山入氏が見たかもしれない風景を味わうことができます。それだけで、自分はかなり幸せでした。

景色だけかよと言われれば、はいそうですと答えるしかない城です。常陸太田市内には、物見台な城は他にもいくつかありますが、実際に周辺をよく見渡せる城はほとんどないので、街道が見えるだけで感動ものなんです。

誰が見てもえぐいヤバい幸せになれるような城ではないということはすごく強調しておきます。明日すぐに見に行かなきゃいけない城でもありません🤣

ただし、佐竹氏にまつわる城歩きをするマニアの方、城は技巧や遺構の規模の大小ではないという方には、アクセス良好ですからオススメしたいです。

ここ、すごく良かったですよ😂

2023年05月14日 疲れた人
西河内館[山入城  周辺城郭]

館の歴史は不祥です。
まだ出せる写真はいくつかあるんですが、写真を見てもこの山の独特の地形は全くわからないと思います。気になる方は、縄張図を見ていただくと、点でしか見れない写真では説明しにくいというこの気持ちがわかると思います😂

お城は、自然地形に少し手を加えた程度だと思いました。見方によっては、まだ造成中だったのかなとも思います。郭が段々と連なる感じで、ちょっぴり古くさい印象です。
先人様が書いているように、城がある山は、三方向に尾根が伸びるので、それぞれに兵を展開できるというのは実際に歩いてみると納得でした。
麓の集落からの遠景を撮り忘れましたが(笑)、集落の避難用の城でもあったかもしれません。

この城の二郭の辺りは、曽目城によく似ています。曽目城に行った方なら、登った先で最初に見る二郭の既視感に少し驚くと思います。

風化も薄味も、お城の辿った歴史の積み重ねなので、それはそれでたまらないです。
あっと驚くような遺構は全くないけど、運用者や使われ方や使われた時期、なぜこの立地なのか、周辺の城の絡みも気になりますし、縄張図の外側になる尾根続きの北の山まで見に行ったり、地元の方にお話を聞いたり…。
あれこれ考えるのが面白い城だったのは、間違いないです😂

脱線しましたが、曽目城ともしかしたら同じデザイナーなんじゃないかと思ったんですが…だとすると、山入の乱の時期に運用されて、それ以後は廃城になったのではないかと思いました。
城の麓の街道は道が分岐していて西に行くと東染の辺りに出るようですし(中染要害の辺り。道を行けば東金砂山に行けます)、南に行くと十国峠方面(小屋場要害の辺り)に出られる感じです。街道監視?にはちょっとだけ立地が奥すぎる気がしました。

またしても、万人に向けて、見た方がいいよとは言えないんですが、曽目城に行った人には、こちらもぜひどうぞとオススメすると思います😀

2023年04月10日 疲れた人
東金砂山[山入城  周辺城郭]



東金砂神社は、山入の乱の舞台になっています。


山入の乱で、山入城の山入氏の攻撃を受け、孫根城を脱出した佐竹義舜は、この東金砂山に籠城しますが、山入氏の攻撃には耐えられず、金砂山城に逃れてそこで山入氏を破ったと伝えられています。

追い込まれて、臨時的に使っていたんだと思います。
主郭の先にある大きな堀切二本は、山が続く北の尾根からの攻撃を遮るため、慌ててぶった切ったんではないでしょうか。林道の造成で部分的にしか残っていませんが…。

山奥にあり、攻め込みにくいけど、確かに持ち堪えられなそうで、とにかく逃げて来たという切羽詰まった雰囲気がいいです。佐竹氏にまつわる城歩きには絶対に外せない場所だと思います。

偉大な先人様が書かれているとおり、確かに東金砂神社は城でした😊

①東金砂神社。鳥居の隣から見上げると段曲輪がわかる。
②見上げた先の様子。田楽場の上は本殿。これ郭ですよね。
③主郭は竹林。
④石が二つ並ぶ。門があったのかも。
⑤遠目に見ても堀切が主張している…
⑥堀切。
⑦木の柵がある辺りに堀切があった。写真の左側、うっすら竪堀の名残があるんですが、写真でわかるかなあ。
⑧今、見えている林道が存在しない状態を、しっかりと想像できるでしょうか。
左手の窪み(堀切)と木の柵の辺り(堀切跡)が北の山からの攻撃を防ぐでっかい二重の堀切だったはずなんです。

2023年03月09日 昌幸近江守桔梗のしずく
南大門城[山入城  周辺城郭]



北大門城の出城だった南大門(みなみおおかど)城。助川氏庶流の根元氏が築いたとされます。単郭の城で急斜面の東側を除く三方に堀をめぐらせています。南北に土橋があり、特に南側の土橋は竪堀も合わさり技巧的です。

麓に下大門二町集会所があり車を停めることができます(20台くらい)そこから5分です。杖もあります。北大門城とセットで楽しんでください。

【写真の説明】
①主郭は土塁で囲まれる
②〜⑤主郭周囲にめぐらされた堀
⑥北側土橋
⑦南側土橋
⑧南側土橋からの竪堀

2023年03月08日 昌幸近江守桔梗のしずく
北大門城[山入城  周辺城郭]



常陸太田市にある北大門(きたおおかど)城。築城は助川氏と伝えられます。山入の乱で助川氏は、はじめ山入側につきましたが、佐竹宗家側に鞍替えし、常陸太田城を追われていた佐竹義舜を保護したことがあります。

縄張りは、主郭に魚の鱗のようについた郭を配し、大手道は蛇行するように郭を通り常に攻撃に晒されます。主郭背後の尾根は2条の深い堀切を持っています。この堀切が見事ですので必ず見学することをおすすめします。

※車は下大門二町集会所に停めることができます(20台くらい)登城口に杖があります。20分前後で主郭に辿り着けます。

【写真の説明】
①②左右に配した郭
③大手口
④II郭下の堀切。岩盤を削っています。
⑤主郭土塁
⑥主郭背後の堀切1
⑦主郭背後尾根の切岸
⑧主郭背後の堀切2

2022年05月18日 疲れた人
南大門城[山入城  周辺城郭]



行き方や駐車場などは北大門城を参考にしてください😊必ず北大門城とセットで見ていただきたいです。

2022年05月18日 疲れた人
北大門城[山入城  周辺城郭]



北大門城は佐竹氏の家臣である小野崎一族の助川氏のお城です。北大門城の南側の尾根には南大門城があります。こちらは一族の根本氏のお城とされているんですが、山入の乱の時に、山入氏方と佐竹宗家方に分かれて対立したそうです。で、争いは、最後には宗家側についた助川氏の勝利で、根本氏は滅んだそうです。

現地に行けばわかるんですが、2つの城の距離はないに等しいです。めちゃくちゃ近いです。そもそも尾根で繋がっていますし…こんな近距離で本当に争いあったのか謎です。お互いの城から叫んでdisり合えるぐらいです(笑)。冬だと更にお互いの城がよく見えると思います。特に南大門城は北大門城から、丸見えすぎてヤバいです。北大門城の圧勝なんですよね。南大門城は、かわいい単郭の城です。なんの逸話も聞いていなければ、北大門城の出城で納得すると思います。

口コミとは別に写真を出していますから、参考にしてください。堀切がえぐくて感動します✨南大門城も既に写真を出していますから併せて見てくださいね。

自分がもし、常陸太田市内の城を案内するなら、太田城の街中遺構ハント(太田城なんか何もないとは言わせない)、久米城、田渡城、山入城(東遺構含む。含んでこその山入城)と、ここの二城は絶対に外さないです。あとは、薄味だろうと歴史を含めて理解して楽しんでくれる変態さん向けなら、瑞竜城塞群とか、足を伸ばして、石積みの可愛さがたまらない小里城とか案内しますね。

北大門城ではえぐい堀切を簡単に拝めちゃうし、南大門城は癒し系のユルい横堀に萌えられます。本当にすごくオススメです。

北大門城と南大門城の行き方です。

Googleマップは、下大門ニ町集会所に設定してください。駐車場は集会所を利用させていただきました(写真①)集会所のだいたい目の前が南大門城です。案内板が出ていますから(写真②)、そこからサクっと登れます。

次に道路をほんの少し歩いて、北大門城に行きましょう。こちらも登城口に案内板があります(写真③)。この左右の尾根でケンカしていたんですね。左側が北大門城、右側が南大門城です(写真④)。そして、主郭にある縄張図(写真⑤)。図面との落差にびっくりしてください😊両方の城ともに保存会さんが整備しています。感謝しかないです✨

2022年03月16日 疲れた人
北大門城[山入城  周辺城郭]



北大門城付近で、いつも気になる宅地の怪しい曲線美です。城にまつわる何かがあったんじゃないかなと気になって仕方がない場所です。
何でも城に見えるビョー人の戯れ言です…。

北大門城の南側には小川が流れていて、写真のように途中からは用水路になっています。塞き止めれば、立派な水堀になりますよね。
この場所について、北大門城にまつわる何かがあったなどの記載が書籍等にあるわけではないです。ただ、この曲線美はわざわざ宅地にいらないだろーと、城からの帰り道にいつもニヤニヤしながら見ています。
これが写真のコメントに入りきらないのと、常陸の城に来たら、必ず周りの地形も含めてよく見てほしいから書いてみました。

ちなみに、もう一ヶ所、すごく怪しい場所があるんですが、ちょっと写真で出しにくい。周りの地形や景色をぜひよく確認してみてください。そこはもうお城とくっついています。
きっとすぐにわかるはずです😊

2022年01月18日 弾正少弼しろし
山入城



そこそこの登山を覚悟しましたが城域の中ほどまで車で行けてしまうので楽ちんでした。それと柚子の木がありましたが実を拾ってはいけない登山書いてあるので沢山落ちてました。

2021年01月06日 パジェロ
北大門城[山入城  周辺城郭]



北大門は、登山道が整備されているので登りやすく、逆に南大門は、落ち葉だらけで道が分からず大変でした。

2016年10月01日 まー刑部卿
山入城

先人の言われる通り県道29号から要害林道に入ると道幅が狭いが訪城者が居ないため問題ないが『山入城入口』の看板から急坂を車で登ろうとしてもタイヤに泥が付き滑ってしまい上がれず帰りは1カーブ分バックで下りると少し広い場所でUターンしました。城跡は山入城想定図のところが西曲輪跡でしばらく上り坂を進むと土橋と竪堀があり更に進むと本城跡があり説明板がある。この時季は草が生い茂り今朝までの雨で蜘蛛の巣だらけでした。

2016年07月18日 Nabeppu左馬頭
山入城

県道29号から『山入城入口』の緑色の看板あり、更に進むと『至山入城入り口』の茶色の看板あり、そこからつづら折りの山道を5分位登ると、緑色の看板に山入城入口が出て来ます。更に進むと、再現城郭図の案内板が出て来ますので、車はその辺りに駐車するといいでしょう。
まず、目の前が本城跡、左手に進むと詰城(要害山)です。途中、竪堀や小さな土橋が確認できます。

2015年11月03日 ゆみ右近衛少将
山入城

県道29号沿いに入り口看板有り

山入城の周辺スポット情報

 山入古道(遺構・復元物)

 松平城(碑・説明板)

 北大門城(周辺城郭)

 金砂山城(周辺城郭)

 南大門城(周辺城郭)

 曽目城(周辺城郭)

 町田城(周辺城郭)

 中染要害(周辺城郭)

 東金砂山(周辺城郭)

 天下野館(周辺城郭)

 追野平館(周辺城郭)

 棚谷城(周辺城郭)

 西染城(周辺城郭)

 町田御城(周辺城郭)

 西河内館(周辺城郭)

 和田小屋城(周辺城郭)

「ニッポン城めぐり」を始めるには?

「ニッポン城めぐり」は、iPhone・androidの両アプリに対応。
利用料金は無料、アプリ内の課金も一切ナシ!いますぐ城めぐりを始めてみよう!

スマートフォンからのアクセス方法

app store app store  ■iPhone
 AppStore で「ニッポン城めぐり」を検索。

google play ■Android
 Google play で「ニッポン城めぐり」を検索。

スマホを持って城をめぐろう!スマホでお城スタンプラリーゲーム「ニッポン城めぐり」 ニッポン城めぐりとは? GooglePlay Appstore