久米城(くめじょう)
久米城の基本情報
通称・別名
- 竜貝城
所在地
- 茨城県常陸太田市久米町
旧国名
- 常陸国
分類・構造
- 山城
天守構造
- -
築城主
- 大掾氏?
築城年
- 鎌倉時代?
主な改修者
- -
主な城主
- 大掾氏、久米氏(小野崎氏)、佐竹氏(北家)
廃城年
- 慶長7年(1602)
遺構
- 曲輪、土塁、堀切、横堀(空堀)
指定文化財
- -
再建造物
- 碑、説明板
周辺の城
-
太田城(茨城県常陸太田市)[3.3km]
山入城(茨城県常陸太田市)[5.5km]
瓜連城(茨城県那珂市)[5.8km]
額田城(茨城県那珂市)[7.7km]
南酒出城(茨城県那珂市)[7.9km]
石神城(茨城県那珂郡)[11.3km]
那珂西城(茨城県東茨城郡)[12.2km]
野口城(茨城県常陸大宮市)[13.3km]
助川城(茨城県日立市)[14.8km]
多良崎城(茨城県ひたちなか市)[15.4km]
久米城の口コミ情報
2023年09月23日 水天一碧
森の木砦[久米城 周辺城郭]
森の木砦は伝承がない砦です。本当に小さな物見台といった感じです。場所から考えると利員(龍貝)城の出城、または小倉城の出城と考えられているようです。
尾根伝いに台山砦に行けるんですが、それは真夏にやることじゃなかったです🤣
尾根伝いに行くどころか、三郭にさえ、あまり近寄れなかったんですよね…蜂のせいで😂
多少狙われるぐらいならやり過ごすんですが、ちょっとダメでしたね…。
自分の今年の夏のリアで蜂が1番ヤバかった城はここでした。真夏に行くような人はいないと思いますが、春先も十分に気をつけてください。
まあ、そもそも、この砦を見に行く人がいない気もしますけど、一応(笑)
また写真一枚しか出してないんですけど、この砦にも箱堀があるんですよね。この小さな砦に見合った可愛いやつなんですけど😍
箱堀は砦の近くにある小倉城でも見ましたが、県北の城で箱堀ってほとんど見かけないと思うのでジーッと眺めてしまいました。
城内に入ることは、万人に向けてオススメできませんが、城の中に行かなくても入る手前で既に高台にあるので景色が最高です。
実は、久慈川の向こうにある部垂城や高渡館方面がよく見渡せるんですよね(写真)。この景色を見るだけでも歴史を感じられる砦なので、そういった意味ではオススメしたいです。
その為には事前に部垂城や高渡館を把握してないといけないんですが、とにかくすごく近くに見えてびっくりします。
もしかしたら、部垂の乱において、佐竹宗家側もこんな感じで部垂城側を見たのかもと思うとすごく嬉しかったです。歴史の現場を見れている気がして、クソ暑い中、頭が痛くなってきても、ずーっと眺めていました😊
実際の砦の位置からは、低い場所での眺めにはなるんですが、それでも歴史の景色が十分に拝めます。
伝承がないため、実際は誰がどのように運用したのかはわかりません。それでも砦の位置から考えると、部垂の乱にまつわる城歩きをしている方や、利員城の支城を歩きたい方にはこの景色だけでも特にオススメしたいです。
あと、この砦の付近って山を崩して切り開いた場所なんですよね。地図アプリなどで砦を杭打ちした上で古い航空写真も見ていただくと…色々と面白いです😊
2023年09月08日 水天一碧
辰ノ口砦[久米城 周辺城郭]
利員城の支城の一つではないかと考えられています。
物見や狼煙台なんだと思います。
砦の麓には古道がよく残ります(写真①②)。
毎度、おなじみの古道といえば、堀底道(笑)。これがなかなか綺麗にくねくねしていて、先を見通せない感じが最高でした。
古道の監視や緊急時に古道を遮断する役割があったのではないかと思います。
また、ここは久慈川の対岸にある部垂城方面を見ていると思います。部垂の乱での佐竹宗家側の物件なのかなと思いました。
古道から座標をめがけてサクッと直登5分ぐらいでした。真夏に行きましたが、尾根に出れば綺麗なもんです。でもまあ…多分、5月いっぱいぐらいまでが程よく青々として1番綺麗なんじゃないかと思います🤣
土壇に平場に堀切と手前にうっすいかわいい土塁があるだけの物件です。堀切は写真で見るよりもはっきりしていて、探し回らなくてもよくわかりました。
県北のこの手の小さな砦は、稀にではありますが、縄張図を見ても遺構がどこにあるのかもうよくわからなくなっていることがありますから、一目でわかったのは嬉しかったです。
東側にずっと尾根道が続くので軽く散策してみましたが遺構はなかったです。
南側の土壇のあたりに踏み跡があって、道がある感じに見えて、道を使って楽して帰りたい!とはしゃぎましたが、その道はわりとすぐに消えます。で、道があったであろう辺りを、枝漕ぎして下るのは真夏にやることじゃないです💦
行きも帰りも、古道の適当な位置から座標を見ながら斜面を直登するのがオススメです。
佐竹氏の支配が安定した頃には使われなくなったであろう小さな砦や薄くなった物件をいくつも見て来ていますが、ここはなんか…良かったです😊
眺望が多少はひらけるはずの冬にまた見に行きたいです。
でも、万人に向けてオススメはできません🤣
口コミとは別に他にも写真を出しています。
行く人はいないと思いますから、少しでも参考になれば嬉しいです😊
2023年09月08日 水天一碧
富岡砦[久米城 周辺城郭]
利員城の支城の一つではないかと考えられています。
先に一枚だけ出した写真は、綺麗な場所で撮りました。全体的にこれぐらいの藪なら良かったんですが
、城内は藪慣れしている自分から見ても稀に見る真夏のど藪でした。見通しが悪いことにうんざりしました🤣
更に、この物件は造りかけだったのか、全体がぼんやりした感じで、輪郭を無理やり必死に歩いてみてもよくわかりませんでした。高い土塁に虎口…なのかなあと思い返してみても疑問なままです。
せめて土壇?辺りから全体をよく見通したかったんですが、それも無理でした。歩けなくはないんだけれど、すごく把握しにくい絶妙にウザい藪でした。
造りかけなら造りかけで構わないし、そういう城は他にも見ているから、ぜひ比較してみたいし、ど藪でも別にいいんです。それが悪いとかつまらないとか時間の無駄だとか全然思わないです🤣
利員城の支城と言われれば納得はいくし、周辺には他にもいくつも砦がありますし、部垂城方面を見ているような立地はたまらんです。
なんていうか、すっきりと、「あー、ぼんやりした城だな。こりゃわかんねーわ」と、わからないことを納得したいんですよね。
諦めきれないんで、冬にもう一回行ったら、写真を追加しようと思います。
ちなみにこちら、図説茨城の城郭3に書いてあるとおり道があります。行きやすい藪の城ではありますが、もちろん万人にオススメはいたしません😂
2023年06月22日 装鉄城大膳大夫乱怒
久米城
かなり広大な城跡で、二重堀切、土塁、横堀等各種遺構が見れました。麓に駐車場と案内板あり。広大な城跡を一周できる散策路が整備されています。
2023年05月14日 水天一碧
久米城
久米城の北側の物見台にある管理人さんのスケッチは、山入城と東金砂山だけを描いていますが、実は、もっと城だらけです。山入の乱にまつわる城を写真の見える範囲だけでご紹介しておきます。
写真左のちょこんとした窪みのある辺りが山入城です。手前にある山が和田小屋城。山入城の稜線が下がる辺りの手前は棚谷城です。山入城の手前に棚谷城がある感じです。
正面奥は東金砂山です。
正面の白い長方形の建物のあたりは松平城で、その奥にギリギリ見えてるのかなあ。和田城があります。
山入城の反対側の山には山入古道があって、山越えすると北大門城や南大門城がある地域に出ます。
ついでに写真では見えていないんですが、右手の山には玉造愛宕館(久米城の出城とみられています)があります。
写真だけだと厳しいので🤣
久米城ではなく、山入城のリア攻めマップを開いていただき、スポット追加まで押していただくと、山入城以外の登録城に入力して付け足した未登録の常陸太田市内の城館を、地図上である程度まとめて見ることができます。
街道沿いに城が並んでいて面白いと思います。
佐竹氏の城造りにちょっとでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。
久米城の口コミなのに、最後の最後に山入城を開けとかすみません。久米城の物見台から見えるお城たちは山入城のリア攻めマップに入っているお城たちなのでご容赦を…。
山入城の北側はほとんどが山入氏の支城(と考えられるものを含む)で、山入氏の勢いが伝わるかなと思います。それらのうちいくつかは、遺構の状態から見て、山入の乱後も運用されているように感じられました。
リア攻めマップの城たちも今回の写真も、山入の乱にまつわる城を片っ端からリアしてみたい方の参考になりますように。
2023年05月03日 水天一碧
利員龍貝城[久米城 周辺城郭]
外城の平坦にならされた尾根道の先ってどうなってるのかなと行った人ならきっと気になると思います。
以前に、「山入城から兵を送る軍用道かも?」と、ご一緒したプロの方から聞いちゃったので、山入城方面にどうやって抜けるのか、抜けられるのか試してみたくなりました🤣
道だとわかるような、踏み跡がしっかり見える尾根道があるならば、ひたすら辿ってます。
🥽忘れて枝漕ぎしてたら枝で目をやられてコンタクトを弾かれました😂マムシに気付けないと危ないので、山の端まで行く前に撤退しました。
グリーンふるさとラインに沿うような感じで歩き続けていましたから、29号線のあたり、棚谷地区に出られそうではありましたが、目に見えるような道が最後まであるのか状態はわかりません。
①外城は正面。ここからやたら綺麗にならされた尾根道で山越えして山入城方面を目指してみます。
②登って行くと、墓地なのか供養塔がある。一基はしっかり文字が読めて、天保と書いてありました。もう誰も来ておらず荒廃している…。何となくですが祠もあったような気がします。ここまで来る道もあったはずですが正解はわかりません。更に奥へ行きます。
③隣の尾根からこっち側が丸見えでした。写真だとよくわかりませんが向かいの尾根が見えます。向かい側の尾根にも何かあるのか気になってしまいますが。とりあえず、平坦で綺麗な尾根道をサクサク行きます。
④〜⑧しばらくアップダウンを繰り返して1番奥のピークを右に行くとこんな感じでした。
平場があって、その先に堀切にしか見えない何かがあるんですが…位置が怪しいかなあ。この辺りを、昔は何かに使っていなかったか、色々と麓の方に聞き込みをしてみたいところです。
というか、あれは何なのか、何でもないただの城好きの思い込みなのか、知っていたら教えてほしいです😂
2022年03月19日 水天一碧
久米城
久米城の駐車場には、写真のようなノートがあります。最近は『ニッポン城めぐりを見て来ました』との記載がたくさんあり、管理人さんがめちゃくちゃ感激していました。久米城のリア攻めから戻ったら、ぜひ感想もご記入を。
2021年10月26日 【籠城中】下野守智ぞう
久米城
国道293号線、久米西の十字路を大子方面へ、ちょっと走った右側に久米城ののぼりあり。駐車場になります✨5.6台は車止められます
駐車場には縄張り図と説明文が書かれたパンフレットあります!杖も!で、メッセージノートもありますんで、お帰りの際は想いのたけを書き込んでくださると久米城の発展に繋がりますので是非✨
鳥居をくぐって城に入りますが、大したことないように思われるかもしれませんが、けっこう道中キツイので迷わず杖借りる事をオススメします!
2021年05月05日 織田上総介晃司
久米城
県道166号沿いに駐車場があります。佐竹氏の家紋の幟が目印です。駐車場に縄張図があるのでゲットして登城しましょう。
東の城(本城)・西の城・南の出城・北の出城からなる広大な山城ですが、きれいに整備されているうえ順路板と案内板が至るところにあり迷うことも見落とすことも少ないでしょう。
私のおすすめは南の出城の横堀と二重堀切です。
見どころ満載で1時間以内のリア攻め予定でしたが、かなりオーバーして約1時間30分滞在しました。ポチ攻略で済まさずリア攻めお薦めの城です。
2人の有志の方からコツコツと整備を始められて今の状態にしていったと聞きます。
ありがたい事ですし頭が下がります。
2021年05月04日 水天一碧
利員龍貝城[久米城 周辺城郭]
利員竜貝城の詳しい来歴は不明ですが、後に佐竹氏に属した石突石見守良通の城であったといわれています。佐竹氏の秋田移封に伴い、廃城になったそうです。
行き方です。
Googleマップは利員竜貝城跡でひいたあとに、麓にある天満宮を目的地にしてください(写真を出していませんが、天満宮も城域、出城とされています)。天満宮の鳥居の脇のスペースに普通車一台なら余裕で駐められると思います。天満宮までの道は狭いです。
不安な方は、グリーンふるさとラインを北へ向かう途中、溜池の近くにスペースがありますから、そこに駐めるといいと思います(写真を参考にしてください。ちなみに溜池というか水堀の跡なんです)。
城内は舗装された道が途中までありますから、見所の二重堀切まではあっという間に気軽に行けます。多少の藪ですが視界良好です。段曲輪を登ると、二重堀切を示す黄色いテープがありますから目印にしてください。テープの矢印が上を指していますが登った腰郭から右手に回っていただくと、二重堀切に出られます。
口コミとは別で写真を出しています。
散策の参考にしてください。
常陸太田市内の佐竹の城めぐりをするなら、ここも一緒に行くと楽しいかなと思って出してみました。
2023.5.3追記
利員龍貝城は、整備が入って今はもうめちゃくちゃ綺麗です。藪漕ぎなんか全く皆無で(笑)非常に散策しやすくなりましたから、ぜひお立ち寄りください。
整備された後に公開されている最新の縄張図は、「北緯37度付近の中世城郭」という偉大な先人様のブログの『利員城(茨城県常陸太田市)縄張図制作』という記事の中にあります。
既に公開されている整備前の縄張図と合わせて散策していただくとよりわかりやすいと思います。
地元の方の熱量がすごいです。熱い整備には感謝しかないです。ぜひ見ていただきたいお城です。
上述の駐車スペースに案内板がつきましたので写真を追加しておきます。縄張図がついた案内板もいずれ掲示されるんではないかと思われます😃
2020年09月24日 さあさ上総介甲相駿三国同盟
久米城
とにかく巨大な城郭です。地元の有志がコツコツと整備してくれているとの事ですが、ただただ頭が下がります。これでもか!と言うくらいの多くの堀切です。曲輪は一体いくつあるのか?ヘロヘロになりながら登りました。案内してくれた友に感謝!佐竹の力は凄まじい。
自分の知る限り、鎌倉時代の守護で、維新まで大名たり得たのは島津と佐竹だけのはず。名門中の名門の底力を痛感できました。
2020年07月11日 水天一碧
久米城
たった2人の管理人さんが、藪深かった城址を10年かけて城域全てを見られるまでに整えた佐竹氏の素晴らしい山城です。(と言っても比高80mですからサクっと行けます)お城は、本城、西の出城、南の出城の三城から成ります。
茨城で見られる山城らしい山城です。
城内は、迷わぬように見所を見逃さぬように丁寧な案内板がついてます。足場も整えてあり、ロープもあり、駐車場の看板に縄張り図にと管理人さん達のお城愛で、至れり尽せりです。
さて、駐車場に車を止めて、坂道を山へ向かえば、すぐに鹿島神社の鳥居が見えます。神社下の階段に着くまでは舗装された急坂な道を登ります。夏は湧き水が流れていて滑りやすいから気をつけてください。
神社には行かずに(案内板に従えば神社にまた戻ってこられます)、そのまま山の中へ行くと、いきなり、ヤバいモノがお目見えします。これはぜひご自身の目でお確かめください。地形をうまく取り込んだステキなお城です😊
もちろん、その先もありえない本数の堀切と堅堀に横堀と巡らされており、どんだけ土を堀るのが好きなのか、と驚くこと間違いなしです。大きな堅堀三本がまとめて見れる所もオススメ。佐竹氏の土木の凄さをぜひご堪能ください。熟練のめぐらーさん方は案内板にない遺構もあるから探してみてください。
ちなみに、城めぐ掲載の山入城と久米城は5キロぐらいしか離れていません。西の出城にある張り出した櫓台跡から山入城がよく見えます。ベンチもありますから景色を見て一息つきましょう。
南の出城にある祠に行く途中の土橋や横堀は特に冬が美しいです。落葉樹から差し込む日差しに吹く風が遺構に落ちる影や色をとても綺麗に見せてくれます。(管理人さんの久米城攻城のオススメの季節は12月からです)
この辺りはクマは出ませんし、雪もほとんど降りません。
太田城は何にもないし、山入城をポチして帰る?いいえ、佐竹氏の本拠地はポチだけ素通りは厳禁です(太田城のリア攻めマップにまだ城を追加予定です)。
秋田県に移封された佐竹氏の城は、城めぐに出ていないだけで、茨城県内に沢山ありどれも素晴らしい土の城です。
水戸黄門ばかりが有名ですが、そもそも茨城県は佐竹氏のシマであることを知ってほしいです。
2020年07月08日 龍馬備中守【佐竹扇】
久米城
茨城県の常陸太田市にある久米城☆鎌倉時代に大掾氏が館を構えたのが始まりと伝えられてます☆その後は小野崎氏系の久米氏が代々居城します☆
更に時は進み佐竹義治の四男で佐竹義信を祖とする佐竹北家の居城となります♪佐竹北家は「北殿」と呼ばれ宗家の補佐をつとめました☆戦国時代初期には佐竹一族でもある山入城主・山入氏と対立します☆佐竹義治はその攻撃に備えて久米氏を部垂城へ移し子の佐竹義武を城主にしました☆攻める山入氏☆でも守りきれずに佐竹義武は戦死☆しかし父である佐竹義治は自ら出陣し城を奪還し山入氏を討ち取りました☆佐竹氏の秋田転封に従って廃城となります☆
とにかく堀切、堀切またまた堀切たまに、横堀からの三重堀切のそして土橋の城郭です☆良き城でありました♪