青山城(あおやまじょう)

青山城の基本情報

通称・別名

所在地

佐賀県唐津市山本字天ヶ谷他

旧国名

肥前国

分類・構造

山城

天守構造

築城主

青山采女正

築城年

戦国時代後期

主な改修者

主な城主

青山氏

廃城年

文禄2年(1593)

遺構

曲輪、石垣

指定文化財

再建造物

周辺の城

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名護屋城(佐賀県唐津市)[19.0km]

青山城の解説文



青山城(あおやまじょう)は、佐賀県唐津市山本にあった中世の日本の城(山城)。

概要 

唐津市の松浦川左岸にある標高119.9メートルの城山の山頂に位置する。築城年代は不明だが、岸岳城の支城として同時期に築かれた。少弐政資が1494年(明応3年)に松浦郡を攻めた際、落城している。戦国時代には波多氏の家臣・青山氏が居城とし、1593年(文禄2年)に波多氏が改易されると当城も廃城となった。

参考文献 

  • 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典(43.熊本県)』、角川書店、1987年

青山城の口コミ情報

2025年11月29日 龍馬備中守【】
青山城



佐賀県唐津市の山本字金谷にある【青山城】♪松浦川左岸に迫る、通称・城山(標高119m)の山頂に独地した、中世の山城となります。眼下には松浦川と、その支流の徳須恵川の合流点が望まれる場所であり、唐津中心部、伊万里、多久に接し、小城、更には佐賀へと繋がる唐津街道(別ルート)沿いでもあります。ただ、古くより両河川の氾濫による水害多発地でもあります。

弥生時代の中尾遺跡のほか、金屋・中尾・トウロに古墳時代の遺跡があります。三の坪という字が残り、これは条里制の遺名と云われます。古代から中世まで、松浦潟の西岸最奥部にあたる山本ですが、明の『籌海国編』に記される馬子頼(まつら)は地内の船原の地と云われ、上松浦党の倭軍船基地の1つと考えられています。

南北朝時代、九州探題として下向した際に、今川了俊は南朝方である菊池氏らの叛に遭った為、迂回して呼子沖へ上陸していますが、松浦党は今川氏に従い、地内にある金屋に陣を引いたと伝わります。(※今川了俊は九州の平定のために派遣されました。観応の擾乱後の九州は、南朝方の菊池武光が征西大将軍・懐良親王を奉じた征西府と、足利直冬等が対立していました。直冬が九州を離れた後に、征西府が北朝(幕府)方の筑前守護・少弐頼尚を撃破して、大宰府を占領し、南朝勢力が強くなっていたのです。)コレが、山本地内であった歴史となります。

さて、青山城ですが、築城年代は不明ではありますが、戦国時代に岸岳城の北の脇城として使用されました。上松浦の松浦党首領であった波多三河守親の臣下である、青山采女正の居城であります。北肥戦誌には『大宰少弐政資は、去ぬる延徳二年に、下松浦の輩を討ち徒へぬ。是よりは上松浦を攻むべしと、明応三年甲寅正月、鏡通を過ぎて上松浦へ発向す。舎弟千葉肥前守胤資・龍造寺隠岐守康家・高木兵部少輔家重・於保・渋谷・内田・江上以下肥前の輩馳せ付きて、其勢夥しく松浦へ著陣す。斯かりしかば波多・鶴田・相知・有浦其外の松浦党共、攻めざる前に附従ふ。政資、力を得て、留守左衛門大夫永恒が青山の城に押寄せ、不日に攻め落し、夫より引返し筑前の内に入り』と記され、少弐氏により攻められ落城していることが分かります。文禄2年(1593年)文禄の役の際に、軍令違反を犯した波多氏は、本城である岸岳城と所領を没収されてしまいます。波多氏の没落後、この青山城も廃城となっています。

また、波多三河守親が龍造寺氏に屈した時、離縁を強要された波多三河守親の前室・心月尼は、青山城主の青山采女正の姉であります。波多三河守親が軍令違反により、徳川家康の預かりとなり、常陸国筑波へ流罪となった後に、青山城に身を寄せ隠棲しています。この地には心月尼の死後に寺が開山され(心月寺)、そこには今日、尼愛用の品々が残されています。
城山山中に五輪塔の空輪が幾つも落ちていたのが、印象的でした。

2019年06月06日 笑門来猫
青山城



二重堀切の1つ。土塁や切岸、竪堀など色々残っています。

2019年06月06日 笑門来猫
青山城



神社の脇から竪堀を渡り歩きながら登りますが、迷う上に滑りやすく、心理的にキツい。帰りはそれを思うと憂鬱になり、思い切って心月寺方面に藪漕ぎ下山。しかし…3倍増しで大変&流血事件(¯―¯٥)

青山城の周辺スポット情報

 双水城(周辺城郭)

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 熊野神社(寺社・史跡)

 登山口(その他)

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