小杉御殿(こすぎごてん)

小杉御殿の基本情報

通称・別名

所在地

神奈川県川崎市中原区小杉御殿町1

旧国名

武蔵国

分類・構造

御殿

天守構造

なし

築城主

徳川家康

築城年

慶長13年(1608)

主な改修者

主な城主

徳川氏

廃城年

寛文12年(1672)

遺構

消滅

指定文化財

再建造物

石碑、説明板

周辺の城

丸子城(神奈川県川崎市)[1.4km]
井田城(神奈川県川崎市)[2.6km]
大平砦(東京都世田谷区)[2.7km]
奥沢城(東京都世田谷区)[2.9km]
深沢城(東京都世田谷区)[3.4km]

小杉御殿の解説文

小杉御殿(こすぎごてん)は、江戸時代初頭の慶長13年(1608年)に中原街道沿いに造営された、徳川将軍家の御殿(宿泊施設あるいは休憩所)である。中原街道がクランク状になった場所の西側、現在の西明寺の境内にあった。現在の行政区では神奈川県川崎市中原区小杉御殿町にあたる。

沿革
造営
慶長2年(1597年)には多摩川沿岸を巡見していた徳川家康に対して、代官の小泉次太夫が新田開発を進言した。中原街道沿いの小杉に陣屋を置いて新田開発が行われ、新田は工事開始から14年後の慶長16年(1611年)に完成した。

江戸時代初期にはまだ東海道が整備されておらず、中原街道は江戸と元箱根を結ぶ主要な街道とされていた。徳川家康は上洛、駿府往還に用いたという。鷹狩、考察 などで中原街道を利用した。

将軍の宿舎として使用するため、慶長13年(1608年)には徳川秀忠によって、小杉陣屋の西隣に小杉御殿が造営された。江戸から来た中原街道が南に直角に折れ曲がる場所、その西端は西明寺の門前であり、街道の北側に沿って東西に長い敷地だった。

小泉次太夫は小杉陣屋の裏手に妙泉寺を建設し、安房国小湊から僧の日純を招いた。家康や秀忠は日純と歓談するために何度も妙泉寺を訪れたという。

再築
寛永17年(1640年)には約12,000坪(約40,000m2)の敷地に小杉御殿が建てなおされた[注 1]。『中原小杉御殿沿革書上』によると、普請奉行は安藤市郎兵衛と小俣平右衛門、御殿番は同心の井出七郎左衛門である。『小杉御殿見取絵図』によると、小杉御殿は西方の御主殿、御蔵、東方の御賄屋敷や御殿番屋敷、陣屋、代官屋敷などで構成されており、表御門は中原街道に面していた。

家康、秀忠、徳川家光、徳川家綱などが小杉御殿を利用し、御殿は鷹狩後の休息の場となった。当時の小杉村には飯屋や宿屋などがあり、大名・武士・町人・旅芸人などでにぎわう、川崎でもっとも活気のある場所だった。中原街道は小杉御殿付近でカギ形に折れ曲がっているが、これは御殿の防衛のための形状であり、近隣の多摩川、西明寺、泉澤寺なども御殿の防衛に機能した。 小杉御殿は、正保国絵図によると御殿と記されており、後の元禄国絵図では御殿跡となっている。

廃止
現在の神奈川県域には、東海道筋には、神奈川御殿藤沢御殿を設置され、江戸-中原間には中原街道筋があり、途中小杉御殿、下川井御殿そして中原御殿がある。中原街道の利用は意外に少なく、家康においても小杉御殿に宿泊しながら以東も東海道を利用している方が多い。したがって、東海道が整備されると、中原街道を通る大名が減少、小杉御殿の存在意義が薄れた。小杉御殿は、明暦元年(1655年)に建物の一部が品川の東海寺に移築され、寛文12年(1672年)には残りが上野弘文院に移築され、小杉御殿は廃止された。小杉御殿が廃止されたのは万治3年(1660年)であるという説もある。

跡地...

小杉御殿の口コミ情報

田部朝臣土持木工頭様[2014年07月10日]
追記。中原街道が交通の
便を優先する為にクランクを無くする工事始めて昔の雰囲気がなくなってしまいます。残念。

田部朝臣土持木工頭様[2012年02月04日]
 ともかく平坦な所。中原街道がクランク状に曲がっているのは、緊急時の防衛上、長く射線に留める為だったのだろうと容易に想像できる。とはいえ、なぜにここ?と疑問が湧きはするが、成立年代からすると居住性重視でそれ程防御は重視しなかったとなればこの平坦さが逆にいいのであったろうといった感じ。
 住宅地で余り道幅の広いところではないので、路駐は論外。新丸子駅から歩こう。

ごろ武蔵守様[2011年09月10日]
石碑がひとつとその反対側、民家の敷地内から伸びる表門を表示する看板ひとつのみです。
駐車場は無いので駅から散歩気分でどうぞ。

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