奥沢城(おくさわじょう)

奥沢城の基本情報

通称・別名

所在地

東京都世田谷区奥沢7

旧国名

武蔵国

分類・構造

平城

天守構造

築城主

大平氏

築城年

天文〜永禄年間?

主な改修者

主な城主

大平氏

廃城年

天正18年(1590)

遺構

土塁、(発掘調査:畝堀)

指定文化財

区史跡(奥沢城跡)

再建造物

石碑、説明板

周辺の城

深沢城(東京都世田谷区)[1.3km]
大平砦(東京都世田谷区)[1.6km]
碑文谷殿山(東京都目黒区)[2.6km]
小杉御殿(神奈川県川崎市)[2.9km]
瀬田城(東京都世田谷区)[2.9km]
丸子城(神奈川県川崎市)[3.3km]
荏原氏館(東京都品川区)[4.3km]
世田谷城(東京都世田谷区)[4.7km]
馬込城(東京都大田区)[4.9km]
池上氏館(東京都大田区)[4.9km]

奥沢城の解説文



奥沢城(おくさわじょう)は、武蔵国荏原郡世田谷[1](現・東京都世田谷区奥沢)にあった日本の城。現在は九品仏浄真寺となっている。

概要 

奥沢城は吉良氏によって築かれたと言われる平城で、世田谷城の出城として用いられた。昭和62年(1987年)12月18日に世田谷区の区指定史跡に指定されている[2]

歴史・沿革 

  • 天文 - 永禄年間頃、吉良頼康により築かれ、家臣の大平氏が守った[3]
  • 天正18年(1590年)、小田原征伐の後廃城となった。
  • 延宝6年(1678年)、珂碩により九品仏浄真寺が開かれた。

構造 

周囲の平野部に南の台地から北方に突き出た舌状台地上に占地し、台地上の九品仏浄真寺境内に方形の郭跡が認められる。九品仏駅前から台地東麓に掛けて城郭由来の地名が残ることから、城域は九品仏駅付近から台地端まで拡がっていたものと考えられる。

現在は開発が進んで失われたが、城跡周囲には近年まで堀跡及び「奥沢の底なし田圃」と言われていた深田が拡がっていた。往時はこの堀と北麓の沼地とで、三方の守りを固める構えとなっていたものと考えられる[4]

考古資料 

遺構

九品仏浄真寺境内に方形に廻る土塁が残る。

民俗資料 

鷺草伝説

奥沢城の城主・大平出羽ノ守の愛娘・常盤姫が、世田谷城の7代目城主・吉良頼康公に10人目の側室として選ばれ寵愛を受け子供を宿した。このことを嫉妬した頼康公の他の9人の側室達の計略で、常盤姫は無実の罪を頼康公に咎められ最後は上馬の地で追手に捕らえられ自害した。

世田谷城から追われる前に、常盤姫は大平出羽ノ守に助けを求める手紙を白鷺の足に付け託したが、折からの雨に濡れた足の手紙が重くなり白鷺は奥沢城近くで力尽き息絶えた。白鷺の亡骸は付近の村人によって発見され丁寧に葬られた。あくる年の夏に、その白鷺を埋めた場所に美しい花が一斉に咲き、それは白鷺の舞い立つ姿にそっくりな花であった。人々は、常盤姫の運命を偲んでこの花を鷺草と名付けた[5]

参考文献 

  • 八巻孝夫「奥沢城」村田修三(編著)『図説中世城郭事典』第一巻、新人物往来社、1987年、284ページ。
  • 三田義春・東京都世田谷区教育委員会編 『世田谷の中世城塞』東京都世田谷区教育委員会、1979年。
    • 世田谷区教育委員会の三田義春が奥沢城や世田谷城をはじめとする世田谷区内の城郭に関する研究成果をまとめている。

奥沢城の口コミ情報

2023年09月06日 Tenshi49
奥沢城



東急大井町線〝久品仏駅〟下車。浄土宗浄真寺の中です。今は、仁王門の脇に土塁跡と〝奥沢城跡の碑?〟があります。

2023年07月27日 城社まにゃ三河守
奥沢城



鷺草観に行きました。浄真寺の本堂前です。見頃は7月〜8月中旬となってます。開門は朝6時ですので朝行きましたのと奥沢城リア攻めです

2022年12月30日 Mighty勘解由長官
奥沢城

山門横の城跡標奥の土塁はほんの一部。四周の土塁が貴重

2022年11月27日 高田山吹守道灌
奥沢城

城として視るべきモノは土塁のみですが家綱の時代、創建の九品仏浄真寺として存在する寺は京、鎌倉に負けない風情があります!夏は鷺草伝説の花開き、晩秋の紅葉やお面被りというイベントもあります!是非、お訪ねください!

2022年09月11日 他力本願寺勘解由次官
台場[奥沢城  遺構・復元物]

地図上では教会の裏側ですが、個人宅敷地の中のようです。

2022年08月12日 James 中務少輔
奥沢城

九品仏浄真寺の中。雰囲気のあるお寺で落ち着きます。

2022年06月17日 みっちゃん
奥沢城



今は立派なお寺になってます。駐車場も沢山あって静かな立派なお寺です。静かにお参りしましょう。

2022年05月06日 哲若狭守
奥沢城



境内は植物保護の為に立ち入り禁止で、敷地を囲む土塁の近くには行けないようになっています。有名な寺で休日は参拝者も多いですし。土塁を間近で見るなら外側から見るのもお薦めします。私は深沢から歩いて来たので寺の裏手から西側を回って表に出ましたが、素人の私でもわかる人工的な盛り土を観察できました。あと、本堂?の中にゆるキャラのお坊様がいらっしゃいました。

2022年05月04日 カンスケ伯爵
奥沢城



奥沢城浄真寺。江戸期に廃城跡に幕府からこの地を賜ったのが浄真寺です。境内外側には土塁がほぼ手付かずで残っています。世田谷城の支城として奥沢城は吉良家家臣大平出羽守の娘常盤姫の悲しき鷺草伝説が有名で鷺草は世田谷区の花として制定されています。鷺草は鷺が羽を広げて飛んでいるように見える美しい花です。

毎年8月頃に鷺草が咲くそうなので森林浴も兼ね訪ねてみてはいかがでしょう。
境内にも見所がたくさんあり上品仏、中品仏、下品仏が各三体ずつあり合わせて九品仏(くほんぶつ)と呼ばれる由縁です。秋には紅葉も見事に色付く都心のオアシスのような所です。個人的には焔魔堂のえん魔様の各人にあった御言葉が頂けるところが気に入っています。

2022年03月06日 左近衛少将てつ
奥沢城

浄眞寺に入ると土塁で囲まれているのが分かります。上品中品下品の仏様が拝めます。

2021年10月04日 三上駿河守
奥沢城

現在は奥沢城跡に九品山唯在念佛院浄真寺があります。徳川幕府より奥沢城跡地を賜って創建されたようです。痕跡としては境内に土塁が残っております。

2021年05月18日 TMReds 民部卿
奥沢城

九品仏のお寺さん

上中下の中にさらに上中下があるということで、昔から慣れ親しんだ9分類は、元は上品中品下品という九品の考え方から来ているもの

都会的な場所に近いながら、厳かで広くゆったりした境内
散歩でもお参りでもとても気持ちがすっきりする

2021年05月15日 【若】北条主水正創左衛門
奥沢城

浄真寺というとてとても有名なお寺になっています。土塁らしき物がありました。僕が見た限りでは石碑は見当たりませんでした(石碑があるそうです)。とても良いお寺です。駐車場もあります。人がたくさんいます。九品仏駅の目の前なので電車で行くのも良し!とにかく広かったです。

2021年04月05日 鉄武蔵守紺太郎信繁
奥沢城



浄真寺の境内仁王門左手側に土塁を確認できます。こんもりと草木が土塁上に生い茂り手前にひっそりと奥沢城との小さな石碑がある。仁王門を入ってすぐ左手に1708 年建立の鐘楼(仁王門から見た写真)があり、仁王門から鐘楼を囲い土塁が西方向へ伸びいるのが確認できる。(鐘楼背後の土塁の写真と参道から見た視界奥に左右に伸びる土塁の写真)。お寺の境内は指定場所以外は草木を痛め無い様に立ち入り禁止となっているので土塁に近づき過ぎないようご注意下さい。
なお、お寺は庭園や建物や文化財などの見どころも多く個人的な感想ですが東京に居ながらにして京都のお寺の様な落ち着いた趣きのある境内散策が楽しめました。

2020年09月18日 左馬允りょうた
奥沢城

あまり遺構はのこっていないがお寺の塀の近くに土塁が残っていて近所の人は小学生の頃古銭が出てきたとか

2017年09月17日 土支田式部大輔
奥沢城

北側に九品仏川が流れており、奥沢城のある台地を形作っている。
昔は城の南南西に「台場」という土地があり、そこには奥沢城の出城があったという。

2017年02月26日 まー刑部卿
奥沢城

先人の書かれてある通りだが駐車場に注意書きが。【禁無断駐車】とあり駐車場は檀信徒専用駐車場で参拝する場合は寺務所で『許可証』が渡すそうでしたが場所がわからず朝早かったのもありましたがウロウロする間に仁王門脇にある『奥沢城跡』という小さい石碑を見つける。石碑後ろの少し盛り上がった土が土塁跡?という感じでした。

2016年03月11日 斉藤権大納言にょふん
奥沢城

九品仏浄真寺が城跡。寺として見学してもとても静寂につつまれていて良い。建物としても良い。土塁もそれなりの高さを残しているのも良い。

奥沢城の周辺スポット情報

 台場(遺構・復元物)

 千駄丸(遺構・復元物)

 奥沢城の石碑(碑・説明板)

 寮の坂・由来碑(碑・説明板)

 八幡塚古墳(寺社・史跡)

 宇佐神社(寺社・史跡)

 伝乗寺(寺社・史跡)

 泉澤寺(寺社・史跡)

 田園調布八幡神社(寺社・史跡)

 品川道(古道道筋)(その他)

 品川道(古道道筋)(その他)

 品川道(古道道筋)(その他)

 品川道(古道道筋)(その他)

 寮の坂(その他)

 寮の坂(その他)

 蘢谷戸(その他)

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