桑折西山城(こおりにしやまじょう)

桑折西山城の基本情報

通称・別名

高館城

所在地

福島県伊達郡桑折町万正寺

旧国名

岩代国

分類・構造

山城

天守構造

築城主

伊達朝宗?

築城年

文治5年(1189)

主な改修者

主な城主

伊達氏

廃城年

天文17年(1548)

遺構

曲輪(高館、赤館、西館)、石垣、土塁、横堀(空堀)

指定文化財

国史跡(桑折西山城跡)

再建造物

石碑、説明板

周辺の城

石母田城(福島県伊達郡)[5.6km]
阿津賀志山防塁(福島県伊達郡)[6.1km]
大鳥城(福島県福島市)[6.9km]
梁川城(福島県伊達市)[8.9km]
懸田城(福島県伊達市)[11.3km]
大波城(福島県福島市)[11.7km]
福島城(福島県福島市)[12.1km]
名倉城(福島県福島市)[15.2km]
地蔵院館(宮城県白石市)[15.3km]
大森城(福島県福島市)[15.9km]

桑折西山城の解説文



桑折西山城(こおりにしやまじょう)は、福島県桑折町にあった日本の城。現在の、JR桑折駅西部の丘陵一帯にあたる。戦国時代には、伊達氏が居城とした。城跡は国の史跡に指定されている。

概要 

伝承によれば、1189年(文治5年)の奥州合戦の戦功によって、伊達郡を与えられた常陸入道念西が居を構えたと言われている。また、応永年間(1400年頃)に伊達政宗が鎌倉公方に背いて立て籠もった赤舘もこの西山城と言われている。

1532年(天文元年)、伊達稙宗は居城を梁川城(福島県伊達市)から桑折西山城に移した。西山城が現在の規模に築城されたのはこの時である。稙宗はそれに先立って陸奥国守護に任じられており、西山城は文字通り陸奥国守護の府城となった。1536年(天文5年)には分国法「塵芥集」も制定されている。

しかし、1542年(天文11年)、稙宗の三男・伊達実元の越後上杉氏への入嗣問題を巡り、稙宗の嫡男・晴宗が稙宗を西山城へ幽閉するという事件が起きた。この事件を契機に、伊達氏は稙宗方と晴宗方に分かれて内紛状態になり、さらには南東北の諸大名も巻き込んだ大規模な内乱状態となる(天文の乱)。この内乱は約7年続いたが、この間西山城では何度も両軍の攻防戦が展開された。戦況はしだいに晴宗方が優位となり、1548年(天文17年)に将軍足利義輝の命によって両軍は和睦し、晴宗が伊達氏家督を継いで稙宗は丸森城(宮城県丸森町)に隠居した。また、晴宗も居城を米沢城(山形県米沢市)に移し、西山城は破却された[1]

1990年(平成2年)に国の史跡に指定された。

2019年(令和元年)9月14-15日の2日間、桑折西山城復元祭が開催された。

2020年(令和2年)10月11日、桑折西山城ライブ2020が開催された。

2021年(令和3年)10月30-31日、全国山城サミット桑折大会(https://www.youtube.com/channel/UC76UTEV2CqccI7oGlns-kZA)が、リモート配信(無料/無観客開催)で開催された。

10月30日は、伊達武将隊、やまがた愛の武将隊、忍城おもてなし甲冑隊が、三つ巴の競演を繰り広げた。

10月31日は、千田嘉博さん、春風亭昇太さんのトークをはじめ、桑折町民による山城の保全活動の紹介など、両日に渡り楽しいリモート配信が行われた。

11月17日には、NHK BSプレミアム番組「英雄たちの選択」で、桑折西山城をテーマにした「野望!伊達稙宗の巨大山城 〜信長を30年先取りした男〜」が放送された。

2022年(令和4年)10月15-16日の2日間、 「桑折西山城まつり〜攻城ウォークKOORI2022」が開催される。 歴史ファンのみならず、親子でも楽しめるイベントとして、巨大山城全体を活用したスタンプラリー、ステージ、桑折の楽市楽座(飲食・物販・体験テント)など、盛り沢山のイベントが行われる予定。

構造 

西山城は、東側から高舘・中舘・西舘といわれる3箇所を中心とした、数箇所の郭(曲輪)によって構成され東西1キロメートル、南北500メートルの規模をもつ。城の北面から東面へ流れる産ヶ沢川は天然の堀として利用され、城から川にかけては急崖である。比較的、傾斜の緩やかな南側には現在は、観音寺という伊達氏ゆかりの寺が残っている。また、西舘の南には枡形虎口、周囲には石塁が残されている。

桑折西山城の口コミ情報

2024年09月30日 駄目太政大臣政宗
桑折西山城



観音寺に車を停めて攻めるつもりで行ったのですが、寺を少し西に向かったところに「歴史の小径」「桑折西山城趾」の案内板があったのでそのまま登城出来ました。小型の四駆だと安心な小径でした。

2024年08月30日 池田紀伊守信輝
桑折寺 山門[桑折西山城  遺構・復元物]

天文17年(1548年)、桑折西山城が破却され、伊達晴宗が米沢に移る際、西山城内にあった門を移築したと伝わっています。切妻の唐破風を前後に見せた向唐門の形式で、室町期の優れた建造物です。

2023年04月30日 _ClaD雅楽頭リアの季節
桑折西山城



本丸の「中心建物の跡」から北側に少し下ると土塁があり、よく見ると石積があります(つまり土塁でなく石塁)。西館のほうにはたくさんある石積ですが、本丸側には少ないですね。

書籍『東北の名城を歩く 南東北編』の縄張図だとぜんぜん情報が足りません。現地の無料パンフレットの縄張図が参考になりますが、石積は描かれていても説明はないので、丹念に歩いて回る必要があります。一通り回ったら3時間以上かかりました。

中館から北へ伸びる尾根にも段郭や堀がありますが、防獣柵があるので「うぶかの郷」へ通じる道から回って行く必要があります。藪ですが。

2023年03月30日 くり
本丸表門〜桑折西山城の正門〜[桑折西山城  遺構・復元物]



数年前まで本丸まで車で行けましたが、今は麓から約20分くらい歩いてのぼります。でも景色が良くて爽快ですよ。

2022年10月15日 もとより
桑折西山城



10月15(土)、16(日)と桑折町主催の城攻めウォークが開催されています。スタンプラリーもあり、各所で説明も聞けます。クリアすると御城印がいただけます。
空堀や虎口等徐々に整備されているようで、藪や木を切り払い、今は分かりやすくなっています。

2021年12月30日 明石家船上
桑折西山城



雪が深く、滑りやすく、足元を取られないよう、気をつけねばなりません。

2021年04月25日 Maru姫22
桑折西山城

軍手とトレッキングポールがあるといいです。足元に注意しながら登城することをおすすめします。

2021年04月11日 こうたろう
高子岡城[桑折西山城  周辺城郭]



伊達氏発祥の地。初代朝宗(ともむね)が、奥州合戦の功により伊達郡を賜り居城を高子岡に築いた。現在は、亀岡八幡宮が建立されている。
阿武隈急行高子駅北口より5分。東北中央道相馬福島道路伊達中央IC(4/24pm15:30開通)が便利です。

2021年03月29日 mootze
桑折西山城

車をお寺下の駐車場に、止めて、登りました、未整備の、大手道は城に近づく人を、はばむような、イメージです、二の丸、本丸、砲台跡などは、整備されてます、昔は、街道を行く人を監視していますが、今は新幹線の往来を見てます。ながめが、良いので、是非皆さんも、登城して下さい

2020年11月07日 kurobuta
桑折西山城



町営のうぶかの郷側から登る北ルートで登城開始します。
ここの駐車場から看板によると1.4キロを歩きます🚶‍♂️
道幅が狭く所々崩れていますが軽トラやジムニー等の軽四駆なら🚗でも行けると思います。
底をするのが嫌な方はじっくり🚶‍♂️を楽しみましょう。
途中、🐗や🐻用のワナが仕掛けられてます。
鈴やラジオ、鼻歌が有効です♫
登ること約30分で山頂の本丸に到着です。
伊達稙宗が居城にしただけあって奥州街道が一望出来る素晴らしい立地です。ここから睨みをきかせていたのでしょう。
土塁、空堀、居館跡等、見所満載です。
本丸跡の石碑には何故かポストがついています。伊達家宛の手紙でも来るのでしょうか❓🤔
30〜40分ほどあれば十分見てまわれます。
帰り道は下りなので少しは楽が出来ます。大体20分位でしょうか。
疲れた方はうぶかの郷で一休み。
温泉ではないですが大浴場があり350円で入れます♨️


2019年07月06日 わる爺陸前守
西舘跡入口[桑折西山城  碑・説明板]



比較的安全に城郭にアクセスできる入口案内の石柱碑

2019年07月06日 わる爺陸前守
井戸跡[桑折西山城  遺構・復元物]



茂みの中黒っぽい辺りが井戸跡

2019年07月06日 わる爺陸前守
中館[桑折西山城  周辺城郭]



散策マップでは中館、地名は中舘。

2019年07月06日 わる爺陸前守
二ノ丸跡[桑折西山城  遺構・復元物]



東側の本丸と西側の中館とか堀切で区切られる。今はほぼ草原。

2019年07月06日 わる爺陸前守
二ノ丸の空堀跡[桑折西山城  遺構・復元物]



原型を留めてながらも道になってる空堀跡。巨大な堀切だ。

2019年07月06日 わる爺陸前守
大手門跡[桑折西山城  遺構・復元物]



丁字の大手道の右が本丸に左が二ノ丸に向かう。砲台場跡から土塁が延びている

2019年07月06日 わる爺陸前守
砲台場跡[桑折西山城  遺構・復元物]



戊辰戦争で大砲が据えられた。出丸形状の城郭として良好な遺構

2019年07月06日 わる爺陸前守
本丸西側の土塁と空堀〜二ノ丸との間の区画[桑折西山城  遺構・復元物]



幅約7mの堀切で本丸と二ノ丸は区画されている

2019年07月06日 わる爺陸前守
本丸表門〜桑折西山城の正門〜[桑折西山城  遺構・復元物]



礎石の上に立つ冠木門と推定

2019年07月06日 わる爺陸前守
本丸南側の空堀と土塁[桑折西山城  遺構・復元物]



緩やかな斜面を堅固にする為外周を掘りその外側に土塁を盛り上げて空堀としてる。

2018年05月08日 カーネル
桑折西山城

東北線桑折駅から

線路沿いに300mほど南へ向かい、桑折西山城址の標識に従って右折して線路をくぐる
その先も線路沿いに歩くと、道路が線路から離れるので道なりに進みます

大カヤと東北道を超えて、観音寺先の桑折西山城址の案内に従い右折して、坂道を登ります

ここから未舗装路ですので、車はお薦めしませんが、初めて来たときは、町役場?の軽トラが登ってました。すれ違う時に、お城の資料をいただき、うれしかったです

大手門の先で右折して砲台跡、戻って本丸から二ノ丸と西館へ。規模が大きくて圧倒されました

林道を下り、途中でVターンする小径を下ると観音寺へのショートカットです。

お参りしたのちに、玄関のピンポンを押したら、飼い犬にめっちゃ吠えられた
駅へ戻って2時間弱でした

2018年04月18日 安田大蔵卿秀俊
桑折西山城

駐車場はありません。(近隣のお寺に断って置かせてもらうか路駐か…)
なにせ、大手口から本丸直下の大手門跡まで車で登れる事は登れますが…車1台分の幅の未舗装デコボコ道で、車ごと崖から転落するような危険きわまりない道でした。絶対に車で通らない方がいいです。

2017年03月26日 ⛫武蔵の越前守の謙
桑折西山城

桑折西山城西館の郭を囲う石垣は、調査により後世に積まれたものと分かったようです。

江戸時代の絵図では土塁が切れている部分が描かれていますが、現在は石垣で塞がれており、調査により切れている部分も絵図のとおり確認できているとのことです。

また、旧地権者の方々から積んだとの証言もあったそうです。

西館の枡形虎口部分には城郭遺構としての石垣が積まれていたようです。現状は城わりにより、意図的に崩されています。

2016年05月15日 中務丞ガブニヤン
桑折西山城

調査に来てた市の職員さんとおぼしき方と話したのですが、整備事業のひとつとして草木を切り取り眺望を良くする予定とのこと 本当ならバツグンの眺望になりますね(*´・ω-)b

2012年11月10日 滝桜大学助
桑折西山城

素晴らしい

2011年11月03日 さくら主膳佑にゃ〜
桑折西山城

発掘調査現地説明会で見て来た本丸表門遺構の画像をアップしました。四脚門の前脚が礎石柱、後脚が掘立柱という変わった形式だったみたい。
また町内桑折寺に移築現存する伝西山城城門の画像もアップ。上記の本丸表門、また本丸裏門とも違う門だそうです。

2011年10月29日 さくら主膳佑にゃ〜
桑折西山城

2011年11月3日(祝木)13:30〜発掘調査現地説明会が実施されます。昨年発見された本丸表門遺構などの調査結果の説明みたいです。多分休みは取れる筈…行きたいなー。

桑折西山城の周辺スポット情報

 本丸南側の空堀と土塁(遺構・復元物)

 本丸裏門(搦手門)(遺構・復元物)

 本丸主殿跡(遺構・復元物)

 本丸表門〜桑折西山城の正門〜(遺構・復元物)

 本丸西側の土塁と空堀〜二ノ丸との間の区画(遺構・復元物)

 砲台場跡(遺構・復元物)

 大手門跡(遺構・復元物)

 二ノ丸の空堀跡(遺構・復元物)

 二ノ丸跡(遺構・復元物)

 中館の桝形状虎口(遺構・復元物)

 中舘の土塁(北西部)(遺構・復元物)

 空堀跡(遺構・復元物)

 井戸跡(遺構・復元物)

 西館桝形状虎口(遺構・復元物)

 空堀(遺構・復元物)

 西館の空堀跡 北西斜面(遺構・復元物)

 桑折寺 山門(遺構・復元物)

 高舘城址碑(碑・説明板)

 西舘跡入口(碑・説明板)

 説明板(大手登城口)(碑・説明板)

 中館(周辺城郭)

 西館(周辺城郭)

 伊達崎城(周辺城郭)

 高子岡城(周辺城郭)

 伊達家始祖伊達朝宗公廟所(寺社・史跡)

 藤倉神社(寺社・史跡)

 観音寺(寺社・史跡)

 老人福祉センター桑折 大かや園(御城印)

 桑折町役場生涯学習課(御城印)

 桑折町文化記念館(御城印)

 うぶかの橋歴史の小径(駐車場)

 駐車場(駐車場)

 駐車場(駐車場)

 登城口(観音寺)(その他)

 登城路分岐(観音寺、町道)(その他)

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