石田堤(いしだつつみ)

石田堤の基本情報

通称・別名

所在地

埼玉県鴻巣市袋地内/行田市堤根他

旧国名

武蔵国

分類・構造

防塁

天守構造

なし

築城主

石田三成

築城年

天正18年(1590)

主な改修者

主な城主

石田三成

廃城年

遺構

土塁

指定文化財

県史跡(石田堤)、市史跡

再建造物

石碑、説明板

周辺の城

箕田館(埼玉県鴻巣市)[2.7km]
忍城(埼玉県行田市)[4.1km]
皿尾城(埼玉県行田市)[5.3km]
源経基館(埼玉県鴻巣市)[5.6km]
源範頼館(埼玉県比企郡)[6.6km]
種垂城(埼玉県加須市)[8.0km]
比企能員館(埼玉県東松山市)[8.0km]
成田氏館(埼玉県熊谷市)[8.2km]
武蔵松山城(埼玉県比企郡)[8.9km]
騎西城(埼玉県加須市)[10.0km]

石田堤の解説文



石田堤(いしだつつみ)は、豊臣秀吉による関東平定の一環として小田原方の成田氏長居城である武蔵国・忍城を石田三成らが攻めたとき(忍城の戦い)に、水攻めのために忍城の周囲を総延長28 km(現:埼玉県行田市・鴻巣市内)に渡って築いた堤[1]

2017年(平成29年)4月28日に、文化庁が認定する日本遺産ストーリー「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田」の構成資産(文化財)のひとつに加えられた[2]

概要 

1590年(天正18年)の関東平定において、忍城城主・成田氏長は小田原城に籠城し、残った士卒・兵・地元農民ら3000が忍城に立て籠った。攻城の総大将に任じられた石田三成は力攻めを行ったが、周囲は沼や深田という足場の悪さにも守られ、城攻めは遅々として進まなかった。そのため、三成は忍城を望むことができる丸墓山(現:丸墓山古墳)の頂きに本陣を構え、水攻めを発案し[3]、そこを起点に忍城周囲に総延長28 km、比高1.8-3.6 m、基底(幅)約11 mにも及ぶ堤を築いた[4]

総延長28 kmに及ぶ堤を6月9日に着手され、わずか1週間(一説には5日間)で作り上げたと言われるが、実際には既存の自然堤防や微高地を巧みに繋ぎ合わせたものと思われる[5]。堤が完成した後、利根川・荒川の水を引き入れた。その後、増水に耐えられなかったため、現在の堀切橋付近(袋 - 堤根間)で堤が決壊して、水攻めは失敗に終わった。その後は開墾などにより次第に取り壊されたが、慶応2年(1866年)、名主の増田五左衛門らにより石田堤の保存活動が行われた。

行田市堤根地区に残された282 mの区間が1959年(昭和34年)3月20日に埼玉県指定史跡に指定された[6]。また、鴻巣市袋地区に残された約300 mの区間が1993年(平成5年)5月17日に鴻巣市指定史跡に指定された[7][8]

遺構 

2020年現在は行田市堤根地区内の282 mと堀切橋を挟んだ、鴻巣市袋地区内の約300 mが残存しており、埼玉県指定史跡および鴻巣市指定史跡となっている。吹上町(現:鴻巣市)が町内に残る一部を保存して「石田堤史跡公園」として整備している。最寄駅は吹上駅だが、直線距離でも2 kmほどある。また、2015年4月1日には行田市堤根地区に駐車場を完備した「石田堤歴史の広場」がオープンした[9]

また、丸墓山古墳から南に延びる小高い歩道も石田堤の名残である[10]

参考文献 

  • 【書籍】「角川日本地名大辞典 11 埼玉県 」

石田堤の口コミ情報

2024年04月07日 左京大夫日本三景を観に行こう
石田堤



JR高崎線の北鴻巣駅から徒歩で丁度30分くらいです。道は,一本道でわかりやすいです。新幹線の高架下にある音声案内は、センサーで反応して流れます。時間は9時〜16時です。是非寄ってみてくださいね。

2024年03月11日 埼玉だ
石田堤



長い長い堤の一部、破堤した所の堀切橋付近に、公園ができており、駐車場・トイレも整備されていました。堤そのものは、道路脇に残されている程度の印象でした。

2023年04月13日 ねこじる武蔵守
石田堤

車で行かれる方。Googleマップ『石田堤歴史の広場』で検索。ここに広い🅿️あり。桜の堤に沿って歩くこと約300m、堀切橋を渡ると展望台が見え、新幹線高架下に先人様の書かれている音声の流れる施設があります。

2023年01月16日 関沢のテツ
石田堤

屋根の下に入ると、アナウンスが流れます。寒くない格好で入りましょう。

2023年01月14日 文の弟子たけし
石田堤

のぼうの城のエンディングで見た光景です。現地で解説のナレーションを聞いて下さい。ある意味感動です。

2022年12月18日 マグロ常陸介祐平
渡柳氏館[石田堤  周辺城郭]



本性寺付近が館跡のようですが、遺構は残っていないようです。

2022年06月28日 DAI.右衛門尉
石田堤

石田堤。豊臣秀吉の小田原攻めの一環の忍城攻めで、攻め方大将の石田三成が行った忍城水攻めの際に築堤された堤防の跡地です。近年の研究では、石田三成は水攻めに反対の意見を持っていましたが、豊臣秀吉が自身の権威を関東に知らしめるために無理に実施させたとの説が有力になってきているそうです。

2022年06月06日 菊左近衛少将
石田堤

車で狭い道行ったら、新幹線の高架下と、それを挟んだ両脇に、小綺麗に整備された感じでありました。駐車場は、少し離れたところで、間にあるちょっと違う施設に迷い込みそうになりました。

2022年06月04日 菊左近衛少将
石田堤

あの石田堤が、こんな所にあったのかぁって感じでした。狭い道の先に、しっかりした土手と、綺麗な説明施設がありました。

2021年12月27日 のぶ大宰少弐
石田堤



忍城から歩いて行きました!さきたま古墳公園経由で石田堤駐車場まで60分。高架下でナレーションが流れます。聞き入ってしまった。吹上駅まで小走りで25分くらい。

2021年04月30日 つか征夷大将軍
駐車場[石田堤  駐車場]

大きな駐車場があります。しかし道路沿いの案内板がずれている所に有るので注意!看板の所で曲がると工場の入口です。

2021年03月13日 弾正忠ひろし
石田堤



3/11忍城登城の際に関連施設としてのリア攻めです
三成の水攻めの規模感が実感できます
場所は狭い道に挟まれた辺鄙なところ(熊谷バイパスの脇ですがちょっと入り込んだところです)にあるうえ駐車場はありません(3/13追記駐車場は石田堤碑の近くにあるそうです失礼しましたキチンとリア攻めマップを見ないと行けませんねm(_ _)m)

2020年11月02日 たぁー
石田堤



綺麗な盛土が残されていました。
また大和田伸也さんの石田三成ナレーションが素敵です。
新幹線よ通る時しか聞けないという隠れコマンド良いです。
さきたま古墳から見る忍城みナイス


2016年07月17日 蓬左の武将尾張守⚡️晋作
石田堤

最初は忍城に力攻めを仕掛けたが撃退され、のち方針を変更して秀吉を真似て水攻めをしたものの、開城に至らなかった。すなわち、石田三成は戦下手というのが通説ですが、資料によると、悉く逆のようです。

秀吉からの水攻め作戦が当初より伝わっており、そこにあとから参陣したのが三成です。
水攻めという作戦が前提であることから兵の士気は低く、どうせ開城するだろうと攻める気配すらない。
三成は「どうせ水攻めでしょ!」的な雰囲気を浅野長吉・木村常陸介宛て書簡で嘆いています。

のちに秀吉の命により浅野長吉が参陣し、皿尾口で三十もの首を取って秀吉に報告しますが、当たり前扱いで、むしろ水攻めを強調されます。

こうして、白川戸村の西明寺から久下村に至る石田堤ができたものの、映画のように津波が起きることはなく、ジワジワと水が城に迫る感じだったそうです。
なおかつ、陸に上がりたい多数の蛇が城まで泳いできたため、城兵は困ったあげく、蛇をいかにして食すべきか思案したそうです。

2016年06月30日 永眠武蔵守釋 葱進
石田堤

忍城攻めで石田三成が陣を敷いた丸墓山古墳は「さきたま古墳群」の一角にあります。
駐車場から古墳への散策路は石田堤の跡に作られており、それに関する案内板も設置されています。
戦前頃までは古墳周辺の堤が残っていたようで、その様子は当時の写真で見ることができます(さきたま史跡の博物館HP等で見られます)
バスで訪れる場合、JR行田駅・秩父鉄道行田市駅・市役所(忍城最寄り)などからの循環バスが便利ですが、本数少なめ(両回りとも5本ずつ)なのでご注意を。

ついでながら、丸墓山古墳は日本最大の円墳、隣の稲荷山古墳は国宝の鉄剣(ワカタケル何ちゃらと刻まれたやつ)が発掘された古墳として有名な古墳です。


2016年05月29日 大宮中条右近衛中将凛華
石田堤

駐車場と言うよりは広い砂利場です。

2015年06月30日 永眠武蔵守釋 葱進
石田堤

駐車場は石田堤碑近くに移転しました。(旧駐車場に案内あり)
駐車場には案内板(石田堤・水攻め)とベンチあり、トイレや自販機はありません。

堤が連なる先、新幹線高架下のモニュメント?では解説テープが流れます。
通常は女声による解説ですが、ある条件で大和田伸也演じる石田三成による水攻めのドラマが流れることがあるそうです。

石田堤の周辺スポット情報

 石田堤(遺構・復元物)

 石田堤(遺構・復元物)

 石田堤の碑(碑・説明板)

 説明板(碑・説明板)

 説明板(碑・説明板)

 説明板(碑・説明板)

 説明板(碑・説明板)

 渡柳氏館(周辺城郭)

 鎌田氏館(周辺城郭)

 トイレ(トイレ)

 石田堤史跡公園トイレ(トイレ)

 駐車場(駐車場)

 石田堤史跡公園駐車場(駐車場)

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