市来鶴丸城(いちきつるまるじょう)

市来鶴丸城の基本情報

通称・別名

市来城、鶴丸城

所在地

鹿児島県日置市東市来町長里

旧国名

薩摩国

分類・構造

平山城

天守構造

築城主

市来氏

築城年

寛元2年(1244)

主な改修者

主な城主

市来氏、島津氏

廃城年

遺構

曲輪、石垣、土塁、堀切

指定文化財

市史跡(市来鶴丸城跡)

再建造物

石碑、説明板

周辺の城

一宇治城(鹿児島県日置市)[5.1km]
串木野城(鹿児島県いちき串木野市)[9.4km]
南郷城(鹿児島県日置市)[10.8km]
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市来鶴丸城の解説文

市来鶴丸城は、日置市東市来町長里の鶴丸小学校の裏にある山城である。地元では「鶴丸城」と呼ばれ、寛元2年(1244)に、市来町から東市来一帯を治めていた市来氏によって造られたと伝えられている。

本城と5~7の支城からなり、本城は標高約100メ-トル、周囲3キロメ-トル、山上は階段状の平地で4000平方メートルの面積である。城の周囲は絶壁で、南側には江口川が流れており、攻め難い堅固な城である。西側には中世の山城に多く見られる土塁(防護用の土手)も残っている。

南北朝時代、市来氏は南朝方の武将として戦い、寛正3年(1462)市来7代久家の代に島津立久に屈服し、鶴丸城は島津氏の支配下になった。

天文19年(1550)9月に来日したフランシスコ・ザビエルは、この城に10日ほど滞在し、布教を行った。当時の城主新納康久の夫人や、子ども2人をはじめ家臣17名が洗礼を受けたと伝えられている。

永禄4年(1561)に訪れた修道士ルイス・アルメイダは、城の様子を書簡に書いている。山城全体の構造や建物、空堀(防護用の巨大な溝)に架けられた跳ね橋などの記述があり、当時の城の様子がわかる貴重な記録となっている。

平成17年3月に町の指定文化財に指定され、後に日置市の指定となった。

鶴丸小学校の石造りの校門石垣は、「昔の城壁の跡では?」と想像されるが、これは明治26年に高等小学校と尋常小学校が分立されて、校地拡張・校舎改築に伴い、伊敷村の石工により構築されたものである。

情報提供:日置市教育委員会社会教育課


市来鶴丸城の口コミ情報

2023年04月18日 RED副将軍
市来鶴丸城



フランシスコ・ザビエルも布教に訪れた島津氏の支城🏯

オススメ度 ★★★★⭐︎

1244年に当地を支配していた在地土豪の市来郡司大蔵氏によって築かれたとされます。南北朝時代には、城主は伊集院時家で南朝方に付きます。1337年には北朝方の島津貞久が幾度と攻め寄せますが落城しませんでした。1340年には、一宇治城を攻略した島津貞久が再び攻め寄せ、激しい交戦の末に伊集院時家は城を放棄して脱出。一時は島津氏の支配となりましたが、伊集院時家は奇襲をかけて市来鶴丸城を奪還。再び城主に返り咲きました。その後、1460年〜1466年頃には島津宗家が市来一帯を支配していましたが、出水島津実久の侵攻により落城。出水島津氏家臣の新納武蔵守が城主になりました。1550年には、フランシスコ・ザビエルが10日ほど滞在し布教を行い城主や家臣が洗礼を受けたと伝わります。江戸時代になると薩摩藩の外城の一つとして市来湊町に仮屋が置かれました。

見所
江口川右岸にある標高101mの丘陵に築かれた薩摩特有のシラス台地の浸食谷を利用した山城です。主郭の北西背後にある深い横堀が一番の見所でしょうか。高い土塁に挟まれた虎口、鋭い切岸、横堀と連結する堀切など加工しやすいシラス台地を利用した技巧的な仕掛けが随所に認められます。

行き方は、鶴丸小学校を目標に設定。近くの春日神社の東側に登城口があります。整備された登城路があり、比高も60mくらいなので気軽に登ることができました。

2022年10月15日 薩摩相模守義弘維新斎
市来鶴丸城



城跡の近くには、鶴丸小学校、東市来図書館等があり、これを目標に車で行くのも良いと思います。もともとは、市来氏が築城したもので、その後島津氏が攻略。なお、フランシスコ・ザビエルがこの地を訪れ布教活動をし、10日間滞在したようです。現在は、本丸まで登山道が整備されており、急峻な登山道を行くと堀切、曲輪等の遺構が確認できます。

2017年05月10日 惟新斎北見守かなえ
市来鶴丸城

日置市役所東市来支所の真向かいにあります。駅から徒歩5分程ですので電車で来るのも良いと思います。駐車場は役場か隣の図書館に停めれば良いかもしれません。入り口にはザビエルの銅像がお出迎え。私が子供の頃行った時は頂上迄行けましたが久し振りに行ったら、倒れた大木が行く手を阻み登頂出来ず残念でした。

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