清水城(しみずじょう)

清水城の基本情報

通称・別名

所在地

鹿児島県鹿児島市清水町大興寺岡

旧国名

薩摩国

分類・構造

山城

天守構造

築城主

島津元久

築城年

嘉慶元年(1387)

主な改修者

主な城主

島津氏

廃城年

慶長9年(1604)

遺構

曲輪、土塁、横堀(空堀)

指定文化財

再建造物

周辺の城

東福寺城(鹿児島県鹿児島市)[0.8km]
内城(鹿児島県鹿児島市)[1.1km]
鹿児島城(鹿児島県鹿児島市)[2.2km]
川上城(鹿児島県鹿児島市)[4.1km]
横山城(鹿児島県鹿児島市)[4.2km]
比志島城(鹿児島県鹿児島市)[7.0km]
小山田城(鹿児島県鹿児島市)[8.5km]
川口城(鹿児島県鹿児島市)[9.7km]
岩剣城(鹿児島県姶良市)[10.6km]
郡山城(鹿児島県鹿児島市)[11.7km]

清水城の解説文



清水城(しみずじょう)は、鹿児島県鹿児島市清水町にあった中世の日本の城。

沿革 

暦応4年(1341年)、島津貞久は東福寺城を攻め落とし、島津氏の本拠としたが、海岸に迫った小山を使った東福寺城は要害の地ではあるが狭く平時の政務には適さなかった。そのため、貞久の息子・氏久は嘉慶元年(1387年)、やや内陸に居城を移した。これが清水城である。

清水城は平地にある居館と裏山に築かれた「後詰めの城」の二重構造になっており、その後の島津氏の城の基本形となった。

その後14代当主・島津勝久まで島津氏当主はこの清水城を本拠地としていたが、天文19年(1550年)、15代当主・島津貴久は清水城から更に海岸に近い内城に居館を移し、清水城の居館跡地には大乗院が築かれ、清水城の館部は廃城となった。しかし、後詰めの城までは放棄されなかったらしい。

慶長6年(1601年)、徳川家康から所領と家督を安堵された島津忠恒は鹿児島城を築き始めるが、忠恒の父・義弘は、関ヶ原の戦い後で政情不安な時期に鹿児島城は要害の地ではなく本拠として不適格であること、家臣も新城建築の負担に耐えないとして、既存の城である清水城か一宇治城を使うように苦言を呈した。しかし、忠恒は鹿児島城建築に固執、慶長9年(1604年)に鹿児島城が完成したため、清水城は実質的に廃城となった。

現状 

居館跡が大乗院になったのは上記で述べたとおりだが、大乗院は廃仏毀釈で廃寺となり、現在跡地には鹿児島市立清水中学校が置かれている。そのため居館には城郭遺構は全く残っていない。後詰めの城としての清水城へは鹿児島市立清水中学校脇から登城道があり、一部記載に誤りがあるが地元有志により案内図が設地されている。

曲輪や空堀、本丸には土塁、本丸下には稲荷空堀なる堀切等の遺構が残ってはいるものの、各曲輪は後世、寺院、開墾などで使用されていた為、改変が多く見られ良好とは言えない状態にあり、また本丸を除き薮化している。また散策路も倒木等で荒れていて見学がいささか困難な状態で、特に北曲輪への道は進むのが困難な状態にある。

清水城の口コミ情報

2021年03月29日 MACHT征夷大将軍
清水城



登城しようと国道10号から稲荷川沿いを歩いていくと清水中学校付近に清水城登り口の看板発見。これは結構整備の行き届いた城かと思いきや後で期待は裏切られることに(笑)。
登城口は二カ所あったようだが、登りは中学校裏手を使用。完全に封鎖されてるようで入っていいのかなーと思いつつイノシシ除けっぽい感じだったのでそのまま進入することに。
登城路はそれなりにしっかりしており案内図もときおり見かけるが看板が倒れていたり表示が剥がれていたりで注意が必要。
遺構は結構見所が多い城だと感じた。下の方は石垣が見られ、大空掘はかなり感動物。特に上から見るとその深さに驚くほど。
案内が不十分であるのを良い方にとると、先がどうなってるのかよくわからないためリアルの城攻めに近い感覚を味わえる。こんな無防備で城に進入すると一発で討ち死にするだろうが(笑)。
縄張りとか遺構とか総合すると続々百名城に推薦したいような城である。お近くに立ち寄りの際にはぜひ登城してみて下さい。
ただ倒木や倒竹が多く、道がはっきりしないところも多々あるので悪天候や夕暮れのようなタイミングは避けるのが無難です。

清水城の周辺スポット情報

 石垣(遺構・復元物)

 大空掘(遺構・復元物)

 坂元横掘(遺構・復元物)

 稲荷竪堀(遺構・復元物)

 主郭(本丸)(遺構・復元物)

 井戸(遺構・復元物)

 腰曲輪(遺構・復元物)

 山城跡稲荷口(遺構・復元物)

 清水城案内図(碑・説明板)

 詰城(周辺城郭)

 不動寺(寺社・史跡)

 稲荷神社(寺社・史跡)

 福昌寺跡(寺社・史跡)

 大興寺丘展望所(関連施設)

 登り口(その他)

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