黄峰城(おみねじょう)
黄峰城の基本情報
通称・別名
- -
所在地
- 香川県高松市亀水町
旧国名
- 讃岐国
分類・構造
- 山城
天守構造
- -
築城主
- 香西氏?
築城年
- 不明
主な改修者
- -
主な城主
- 香西氏
廃城年
- -
遺構
- 曲輪、石塁、土塁、虎口
指定文化財
- -
再建造物
- 説明板
周辺の城
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勝賀城(香川県高松市)[3.4km]
芝山城(香川県高松市)[4.1km]
藤尾城(香川県高松市)[4.3km]
高屋城(香川県坂出市)[5.8km]
筑城城(香川県高松市)[5.8km]
室山城(香川県高松市)[8.7km]
高松城(香川県高松市)[8.9km]
北岡城(香川県高松市)[9.6km]
城山(香川県坂出市)[10.0km]
直島城(香川県香川郡)[11.6km]
黄峰城の解説文
黄峰城の口コミ情報
2023年03月12日 RED副将軍
黄峰城
美しい牛蒡積みの石積みが周囲を巡る讃岐の名城🏯
オススメ度 ★★★★★
築城年代は不詳。当地の有力土豪であった香西氏により築かれた勝賀城の出城。家臣が交代で守備したとされます。香西氏は、1221年の承久の乱で戦功をあげた香西資村がこの地の郡司を任ぜられ築城したのが始まりとされます。その後、室町幕府管領の細川氏の家臣として勢力を拡大しました。讃岐国領主が細川氏から三好氏・十河氏となった後も香西氏は三好氏に従い勢力を保ちました。しかし、1582年に長宗我部元親によって攻められ、香西氏は降伏。長宗我部氏に従属しました。1585年には豊臣秀吉による四国征伐で長宗我部氏は敗れ、香西氏も表舞台から消え、勝賀城も廃城となりました。黄峰城もその頃に廃城となったと考えられます。
見所
標高174mの黄ノ峰の山頂に築かれ、東に生島湾、西に亀水湾が見渡せる要衝です。ピークに主郭を配し、南北に長い楕円形の二郭が囲むシンプルな縄張りで主郭、二郭ともに南側に食い違い虎口が開口しています。特徴的なのは高さ1.5m程度の美しい牛蒡積みの石積みが二郭の外周を巡っています。総延長は約500mとされ圧巻です。ヤブが茂りあまり整備されていないことが却って良好な保存状態が保たれていると思います。
2022年01月04日 織田上総介晃司
黄峰城
駐車場はないので車は県道161号(さぬき浜街道)の広い路肩に停めます。交通量が多いので気をつけましょう。
蓮如上人堂の左側から登城しますが道無き道を直上するようになるので説明が難しい。しいて言えば赤いテープをたよりにけもの道を登って行く感じです。
帰りのほうが滑りやすくて危険ですので手袋必須。できればトレッキングシューズで。
リア攻め後、やはり名物の讃岐うどんが食べたくてさぬき浜街道沿いにあった店に。コシがあり、のどごしが良く美味しかった。
2021年07月21日 内記かずりヾ(・ε・。)
黄峰城
黄峰城は標高174.8mの独立峰、黄ノ峰山頂に主郭が存します。東麓からの比高は170m位でしょか。北東に生島湾を眼下に収める立地です。
築城年代は不明ですが、築城者は香西氏で、勝賀城の支城とされています。
行き方はよく解らない♪讃岐、阿波の城友様の丁寧なアテンドにお任せだったのでw記憶にあるのはGoogleマップに位置登録されている南麓の蓮如上人堂から道が付いている事とお堂の敷地内にお城の説明板が立っている事ぐらい。小さな独立峰だけど例に漏れずお山の入り口は判り難いのでソロだったらいたずらに時間を費やしていた事でしょう、お骨折りに感謝です。
お城はほぼ単郭の縄張なんですが、主郭周りに犬走りを回し、その切岸を総石積みとした全国的にも珍しいものとなっています。石積みの残存率が尋常ではなく、総延長で約300mに渡ってそれが残ります。大小様々な石を相当ワイルドに積み上げた牛蒡積みですが、今までよく崩落しなかったものだと感心する事しきり、石積みファンは大興奮する事間違い無いでしょう。鬱蒼とした山の中に突如として現れるそれは異世界の趣きを醸し出しています。又、主郭には土塁や喰違虎口も確認出来ますが浅くなっていて写真はとても難しいです。
注意点として夏場は藪蚊の聖地なので防虫対策をしっかりと…さもないと虫刺されパッチを何枚も貼り付けて下山する事になります。
それにしても支城なのに総石積みでデコレート、主郭の広さも相当なもの。まだまだ自分の知らない類いのお城は沢山あるなぁ等と思わず反省、個人的には石積み系変態城に分類されますが、変態城が讃岐にもあった事に喜びを感じました。皆様も讃岐に来る事がありましたら是非訪ねてみて下さいまし!
2019年11月19日 さぬきんとんコウスケ
黄峰城
黄峰城がある黄峰山は、五色台の一部で、五色台とは、青峰山、赤峰山、白峰山、黒峰山、そして黄峰山の五つの山が連なっている山の総称である。
白峰山に、四国遍路81番札所 白峰寺、
青峰山に、四国遍路82番札所 根香寺、
があり。いずれも紅葉の有名な所なので良かったらそちらも一緒にどうぞ
(#~・)
黄峰城の周辺スポット情報
石垣(遺構・復元物)
郭(遺構・復元物)
登城口(碑・説明板)
駐車スペース(路肩)(駐車場)
遺構
瀬戸内海の生島湾に面した標高約175mの黄峰山山頂に位置する。山裾を亀水川が流れている。主郭は低い土塁で囲まれ、南側の土塁が開口し喰違虎口となっている。また、主郭の四隅は入角の形状をなし、横矢を意識した構造となっている。
黄峰城の特徴的な遺構は、城址を全周する高さ1~1.6mの牛蒡(ごぼう)積みの石塁で、その長さは約500mにも及ぶ。
歴史
築城年代は不明ながら、讃岐国の国人であった香西氏によって築かれたとされる。南東約3.5kmに位置する香西氏の本拠・勝賀城(同市鬼無町)の出城としての役割を果たし、同氏の家臣が交代で守備についたという。
香西氏最後の当主となった香西佳清は、天正3年(1575)に藤尾城(同市香西本町)を築いて本拠地を移しているが、同10年(1582)には長宗我部氏に降伏し、同13年(1585)には羽柴秀吉による四国攻めの軍勢に敗れて下野したため、黄峰城もその頃に廃城となったと推測される。
交通
・JR予讃線香西駅から車で約15分参考文献
・『日本城郭大系 第15巻』新人物往来社、1979年。・黄峰城跡現地説明板。
・『週刊日本の城』デアゴスティーニ・ジャパン、2013年。