櫛崎城(くしざきじょう)

櫛崎城の基本情報

通称・別名

串崎城、雄山城、長府城、長府陣屋

所在地

山口県下関市長府外浦町1

旧国名

長門国

分類・構造

平山城、海城

天守構造

築城主

稲村景家?、厚東氏内藤隆春

築城年

天慶3年(940)?

主な改修者

主な城主

内藤氏、毛利氏

廃城年

元和元年(1615)

遺構

曲輪、石垣

指定文化財

再建造物

石碑、天守台

周辺の城

下関前田台場(山口県下関市)[2.7km]
門司城(福岡県北九州市)[4.2km]
勝山城(山口県下関市)[5.2km]
松屋城(山口県下関市)[10.3km]
猿喰城(福岡県北九州市)[10.7km]
鬼ヶ城(山口県下関市)[13.1km]
小倉城(福岡県北九州市)[16.1km]
引地山城(福岡県北九州市)[18.2km]
若松城(福岡県北九州市)[19.0km]
豊前松山城(福岡県京都郡)[20.4km]

櫛崎城の解説文



櫛崎城(くしざきじょう)は、山口県下関市長府宮崎町(長門国豊浦郡)にあった日本の城。串崎城とも表記され、雄山城(かつやまじょう[1])、長府城、長府陣屋とも称する。

概要 

櫛崎城は、関門海峡を望む要衝として、周防灘に突き出した半島の高台に築かれた城。現在は関見台公園として整備されているが、当時の城域は公園よりさらに北側の豊功神社に至るまでであったと考えられる。当時の城郭図巻によると松崎口・浜之坂口・三軒屋口に櫓があり、櫛崎城趾の石碑が建てられている付近が松崎口(大手門二重櫓)の跡とみられている[2]

なお、串崎の名は、鎌倉時代の元寇で討ちとった敵兵の首をこの海岸に埋めたことから “首崎” が転化したものだと言われている[3]。また、周辺の丘陵部に“お城山”や“詰の丸”などの地名が残っており、現在関見台となっているのは城の本丸が“お城山”とされる。

歴史 

天慶3年(940年)に藤原純友の配下稲村平六景家がこの地に拠ったとも伝えられているが詳細は不明である。

戦国時代に大内氏の重臣内藤隆春が築城し、「温故私記」によると永禄12年(1569年)9月に、内藤氏家臣の勝間田盛長を城番として置いている。

慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いで毛利氏は防長二州に減封されたため、山口城に居を構えていた毛利秀元が支藩の長府藩の居城として改修し雄山城と称した。

しかし、元和元年(1615年)に江戸幕府の定めた一国一城令によって取り壊され、隣接地に居館を置いた。幕末の外国船との戦いに備えて築いた勝山御殿に移るまでの約250年、長府藩の政庁であり、藩主の居館であった。

幕末には攘夷のために櫛崎城跡も砲台とされ、東側から海峡に入って来る外国船を一番早く発見する役割を果した。真鍮砲3門と木砲4門が配備されていたが、四国艦隊下関砲撃事件の休戦協定が結ばれた翌日の元治元年(1864年)8月9日、戦利品として持ち去られた。

現在 

遺構

関見台公園から住宅地(民有地)にかけて石垣の一部が現存している他、公園内には復元した石垣・天守台も整備されている。また、居館(政庁)跡地は、山口県立豊浦高等学校の敷地となっている。豊浦高校の南東側に無料駐車場がある(駐車場から北に向かって現存石垣が続く)。 その他、下関市立長府博物館には、破却時に取り外された大鬼瓦が展示されている。

その他

  • 関見台公園案内図
  • 四阿 - 石垣の近くにあり、椅子と卓を置いた屋根付きの休憩所。
  • 天守台登り口 - 石の階段の右に「串崎城址」パネル看板。
  • 「くじら館」跡 - 本丸跡にくじらの形の建造物のみ残る。
  • 駐車場近くにある石垣の上に木造の家屋があるが、一般民家で往時の遺構ではない。

支城・支藩政庁 

  • 清末陣屋 - 下関市清末にあった清末藩(長府藩の分家) の陣屋。

アクセス 

  • JR山陽本線・長府駅下車、「長府駅前」バス停から「下関ゆき」バスに乗り「松原バス停」下車、徒歩約10分
    • 関見台公園に駐車場あり

櫛崎城の口コミ情報

2023年12月02日 【鍾馗】薄羽鹿下郎
櫛崎城

海岸から城郭を見ると、城の性格がよくわかります。関門海峡を監視する海城、よく残っています

2023年11月26日 星穏
櫛崎城



関門海峡を臨むこの地は、現在のどかな景色が広がります。しかし櫛崎城に登頂してみるとその地形と立地に当時の緊張感も感じられました。

海に突き出した台地上に築かれたこの城は、元和元年(1615)の一国一城令で取り壊されたので、現在関見台公園として整備されています。ここの石垣は復元されたものですが、北側の豊功神社へと続く住宅街の通り沿いに当時の大石垣が残っています。そこは現在私有地となっていて石垣の上に立派な邸宅がありました。

実際にお城の周りを歩いてみると、かなり大きな城だったことがわかり、名将といわれた毛利秀元の城造りの手腕を伝わってきました。
 
櫛崎城の場所は、国道2号線沿いにある下関市立美術館付近から海方面へ曲がるとすぐに着きます。大きな駐車場とトイレもあり。国道を挟んで反対側の一帯には長府毛利邸や高杉晋作が挙兵した功山寺などがある長府の城下町があります。御城印は下関市立歴史博物館で買えます。

2023年06月15日 内大臣尼子保久
櫛崎城



石垣の綺麗な天守台があり、かつて立派な天守があったんだろうと思いました。下関市立歴史博物館で御城印を買いました。

2023年02月26日 【猛】源九郎豊前守牛若丸
櫛崎城



関見台公園として整備されているので、駐車場やトイレもありますが、三ノ丸に相当する位置に豊浦高校があり、そのブロック塀?の除去をする工事のため、駐車場の範囲はよくわかりませんでしたが、停めるスペースに困る事は無さそうです。

天守台までの勾配はそれなりにキツかったですが、距離は短くよく観察すると当時の石垣の遺構が観れるので苦にならないと思います。

天守台の石垣は整備されたものなので遺構ではないようですが、天守台を登ると礎石がありました。この礎石が遺構かどうかは不明です。

駐車場から北北東に進むと櫛崎城の遺構としての立派な石垣が残っているので足を運ぶと良いかもしれません。が、そこに民家?が建っていました。住んでいる方が羨ましい限りです。

また天守台から南南東に行くと海岸に降りる事ができ、この城が堅固な海城であることが分かります。説明板には櫛崎城の復元鳥瞰図が載っていて難攻不落の城だとわかるのですが、幕末期の下関戦争で瞬く間に落城したとあったのを読んだからかもしれませんが、個人的には難攻不落の城だとは感じませんでした。

海岸に行くと地元の方がゴミ拾いをされていました。市民から愛されている城なんだと思いました。

2022年08月29日 琉球守風のこうちゃん播守
櫛崎城



関見台公園を目指して行きましょう☝️
国道9号線入って直ぐです☝️

現地、駐車場有りで🚻有ります🤚

ここに復興石垣以外に一部、当時の石垣が残ってます🤚

2022年02月12日 あにじゃ
下関市立歴史博物館[櫛崎城  関連施設]

有料駐車場あり。100円/時間、2時間経過後100円/30分。きれいになったけど、展示は少ないししょぼい。一度観たらもう次はないかな。高いし。

2021年07月18日 上田図書頭雪娘
櫛崎城

下関市立歴史資料館で資料を入手してからをオススメします。海岸へも降りて下さい。勝山御殿跡も石垣が残り楽しめます。

2020年08月10日 織田上総介晃司
櫛崎城

串崎城とも

国道9号を九州方面に進み豊浦高校を過ぎ、すぐの信号を左折。関見台公園(櫛崎城)の駐車場があります。

公園内に鯨の館(立入不可)の鯨のオブジェがあります。昔下関が鯨の遠洋漁業が盛んで、一時ですが大洋ホエールズ(今のDeNAベイスターズ)の本拠地だったんだ…って思いを馳せる。

下関から車で北へ1時間位進むとエメラルドグリーンの海がきれいな角島と角島大橋があります。
「ホントに本州の海か!」と言うくらいきれいです。晴れの日は絶対行きましょう。

角島から東へ30分位の所に元乃隅神社があります。海辺に連なる120余基の赤い鳥居の風景が海外のメディアに取りあげられて有名になりました。ここも是非行きましょう。
日本一賽銭を入れるのが難しい神社です(*´艸`*)

2016年05月06日 まるき〜陸中守
櫛崎城

城跡に行くのに国道9号線から豊功神社(とよことじんじゃ)を目標にして行きました。
豊功神社へ向かうまで、近辺、学校の塀も城下町っぽくて段々とテンションが上がってきますが神社入り口付近は狭くて急坂のため私の車では進入が厳しく手前に路駐していそいそと探索、外側の石垣と城址碑くらいしか観て回れませんでしたが…
石垣一つ一つが大きいのが印象的でした
後、石垣の上に普通に家が建ってるのでびっくりしました。隅櫓か?
石垣と石垣の間に立派な門があり、その中(奥)に普通の家の玄関があったり(;^_^A

人が居られたので少しだけ話をさせて頂き快く写真も撮らせて頂きました。
この方も城主か武将の子孫なのかな?なんて思いながら想像は膨らむばかりです。

豊功神社に駐車可能ですが
車高が低い車は底を擦る可能性があります。

2015年05月03日 潤内大臣
櫛崎城

登城口の右手の石垣の上に人家(今は住んでないそうです)が これってあり??

櫛崎城の周辺スポット情報

 石垣(遺構・復元物)

 古い石垣(遺構・復元物)

 舟入跡(遺構・復元物)

 詰の丸(遺構・復元物)

 天守台(遺構・復元物)

 長府毛利邸(遺構・復元物)

 長府藩侍屋敷長屋(遺構・復元物)

 長府庭園(遺構・復元物)

 菅家長屋門(遺構・復元物)

 串崎城跡案内板(碑・説明板)

 功山寺(寺社・史跡)

 下関市立歴史博物館(御城印)

 駐車場(駐車場)

 下関市立歴史博物館(関連施設)

 二の丸奥虎口(その他)

 三軒屋口(その他)

 三軒屋の砂浜(その他)

「ニッポン城めぐり」を始めるには?

「ニッポン城めぐり」は、iPhone・androidの両アプリに対応。
利用料金は無料、アプリ内の課金も一切ナシ!いますぐ城めぐりを始めてみよう!

スマートフォンからのアクセス方法

app store app store  ■iPhone
 AppStore で「ニッポン城めぐり」を検索。

google play ■Android
 Google play で「ニッポン城めぐり」を検索。

スマホを持って城をめぐろう!スマホでお城スタンプラリーゲーム「ニッポン城めぐり」 ニッポン城めぐりとは? GooglePlay Appstore