乙子城(おとごじょう)

乙子城の基本情報

通称・別名

音湖城

所在地

岡山県岡山市東区乙子

旧国名

備前国

分類・構造

連郭式山城

天守構造

築城主

宇喜多直家

築城年

天文13年(1544)

主な改修者

伝、宇喜多直家

主な城主

宇喜多氏

廃城年

天正10年(1582)頃

遺構

曲輪、土塁

指定文化財

再建造物

石碑、説明板

周辺の城

砥石城(岡山県瀬戸内市)[4.5km]
明禅寺城(岡山県岡山市)[8.2km]
高山城(岡山県岡山市)[8.2km]
沼城(岡山県岡山市)[8.5km]
福岡城(岡山県瀬戸内市)[9.9km]
大廻小廻山城(岡山県岡山市)[10.1km]
岡山城(岡山県岡山市)[10.2km]
富山城(岡山県岡山市)[14.7km]
保木城(岡山県岡山市)[16.7km]
庭瀬城(岡山県岡山市)[17.5km]

乙子城の解説文

宇喜多直家、飛躍の地



乙子城(おとごじょう)は、岡山県岡山市東区乙子にあった日本の城。宇喜多直家出世の城と伝えられる。

概要と沿革 

岡山市南東部の吉井川河口にある標高40メートル程の丘陵に位置する。この地に城が構えられていた時代は、丘陵は河口に突き出していた。その丘陵に連郭式の曲輪が構えられていた。

戦国時代に備前国に覇を唱えた浦上宗景が、児島湾への睨みを利かせる為に構えたが、築城年については不明である。宇喜多直家が天文13年(1544年)、備前の守護大名赤松晴政との合戦に初陣し武功をたて、宗景より最初に任された城であると伝えられており、この年が築城年とされ、300貫の知行と足軽30人が与えられた[1]

しかし、『吉備前秘録』によれば直家の祖父・能家が在城していたとも、『戸川記』によれば父・興家が守将となっていたとも伝えられている。

祖父・能家が暗殺されて後、没落していた宇喜多家の再興が成り各地に散っていた旧臣も直家のもとに集まったといわれる。しかし、家臣の割に知行が少ないため困窮を極め、家臣団は近隣で盗賊行為を行っていたと『戸川記』などは伝えている。

直家は約5年を同城で過ごし、弘治2年~3年(1556年~1557年)頃、武功により宗景より新庄山城を与えられ、乙子城は弟の忠家が預かったと伝えられている。さらに、永禄2年(1559年)直家は沼城に本拠を移し忠家も移った。その後は、児島湾の押さえとして天正10年(1582年)頃まで機能していたと思われる。直家の子、秀家の時代になると備前国は平定され、その役割を終えたようである。

現状 

1980年代までは本丸背後に土塁が存在していたが、沼城の土塁と同じくその後の整備で破壊されたか、地滑りで失われたかは不明だが、現在は消失している。

参考文献 

平井聖ほか 1980『日本城郭大系』第13巻(広島・岡山)p.344

  • 岡山県高等学校教育研究会社会科部会歴史分科会/編 『新版 岡山県の歴史散歩』 山川出版社 1991年 p.34

乙子城の口コミ情報

2023年10月19日 RED副将軍
乙子城



宇喜多直家の最初の居城🏯

オススメ度 ★★⭐︎⭐︎⭐︎

1544年に宇喜多直家により築城と伝わります。
浦上宗景に仕えていた宇喜多直家は、初陣である赤松晴政との戦いによる戦功で最初に与えられた所領とされます。
1549年に宇喜多直家は砥石城を攻略し、その恩賞として新たに所領と新庄山城を与えられて居城を移しました。乙子城には弟である宇喜多忠家が入城しました。
1559年に宇喜多直家は沼城に本拠を移すと、乙子城の宇喜多忠家も移った様です。
その後は、児島湾の押さえとして機能しましたが1582年に備前が平定されると廃城となりました。

見所
吉井川河口にある丘陵上に築かれています。
山頂が主郭であり、乙子大明神の敷地が二の丸とされ、北西に広がる腰郭は墓地になり改変を受けています。

2023年09月17日 小太郎左衛門督南海道22國守
乙子城



宇喜多直家国とりはじまりの地 碑の、道路を挟んだ川沿いに未舗装の駐車場がある。直近の神社側昇り口に城跡まで120メートルの表示とスズメバチ注意の看板がある。途中神社があり、更に登ると、本丸の碑と説明板が設置されている。

2023年08月27日 ビーンズマン中務大輔
乙子城



国取りはじまりの地の石碑付近から神社の階段を上ればそのまま、乙子城まで達する。裏側は、郭を利用したのか墓山になっている。気軽に登れる小高い山城である。

2023年08月26日 備前守りかのおじ
乙子城

スズメバチの件、地元町内会の役員の方々が城址とその周辺を見てまわられたそうです
その際にはスズメバチや巣は見当たらなかったそうですが、登り口付近での目撃情報もあるので、リア攻めされる方は気をつけてください
地元の同級生も町内会長さんに、地域限定イベント中の見回りをお願いしてくれました

2023年08月24日 日向夏隠岐守
乙子城

駐車スペースあり。トイレなし。階段で登ることが出来、本丸部には説明板が設置されています。

2022年12月03日 六文銭右兵衛佐
乙子城



乙子城跡は、吉井川と児島湾の沿岸にあり頂上から眺めると、南西から敵が来そうな緊張感がありました。登頂途中にカラスにカアカアと威嚇されました。

2022年11月03日 備前守りかのおじ
乙子城

宇喜多家ゆかりの地巡りスタンプラリーが2022年11月1日から2023年3月12日まで実施中。西と南の登り口およびスタンプスポットである頂上本丸跡に幟が立てられました。西の登り口近くには駐車スペースがあり、千田教授の音声ガイドも聞くことができます。南の登り口(乙子神社⛩わきの道)付近には駐車スペースがありません。

2022年10月30日 備前守りかのおじ
乙子城

11月1日開始の宇喜多家ゆかりの地巡りスタンプラリーに向けて、地元の方々などが草刈りや伐採などの整備をされたそうです。頂上本丸跡から南西に50mほど下ると平坦な場所に出ました。曲輪跡かなにかでしょうか?見晴らしも良好です。眼下に吉井川河口が見え、その対岸には江戸時代に干拓された沖新田。南には児島半島、さらには四国の山並みもうっすらと見ることができます。

2022年10月24日 備前守りかのおじ
乙子城

約半年ぶりにリア攻めすると、ずいぶんと整備が行われていました。
まず、西側から登る階段に積もっていた落ち葉が片づけられ、階段周りの木の伐採や草刈りもされて、とても歩きやすくなっています。
そして山頂にたどり着くと、本丸跡やその周辺も広範囲に伐採や草刈りが行われ、広々として見晴らしもかなり改善されています。
また新しいベンチも設置され、南側へ下る道も整備されていました。

2022年08月25日 やまてつ伊予守
乙子城



登城口は複数ありました。神社の建物の裏をさらに登って行く必要がありました。

2022年02月11日 式部大輔 ほげらばり
乙子城



山は高くないので短時間で登れるが、傾斜が急なうえ、落葉だらけ階段が見えず…😵💦足元に細心の注意をはらいながらリア攻めしました。登山口の下には車が数台停められるスペースあります。

2021年12月09日 備前守りかのおじ
乙子城



城址の落葉が進み、西大寺観音院の屋根(写真中央やや左)や直家が次に城を構える新庄山(右奥)も見ることができました。

城址までの階段は落ち葉で覆われて滑りやすくなっています。滑りにくい靴が必須です。

2021年02月14日 副将軍こうちゃん播守
乙子城



写真の登城口から本丸跡迄10分掛かりませんでした!宇喜多氏発祥の地☝️車停めるスペース有りです😁

2021年01月03日 織田上総介晃司
乙子城

車は乙子城西側の吉井川河川敷に駐車。

砥石城の宇喜多能家が政敵に攻められ自害。
「八郎(後の直家)、必ず家を再興するんじゃ。忘れるでなあぞ」(津本陽「備前物語 宇喜多秀家」より)
その言葉通りに孫の直家が宇喜多家を再興。乙子城を築く。
そして謀を駆使し備前を掌握。その足掛かりとなった城である。


2020年10月17日 備前守りかのおじ
乙子城

西側登城口近くに犬島産の花崗岩で作られたモニュメントがあります。岡山城築城400周年の1996年に設置されたもので、モニュメントの周りにある30個の丸い石は、直家の家来の足軽たちを表しているとのことです。

2017年02月25日 石工集団穴太衆【兒】
乙子城

乙子城は吉井川の河口付近にある標高47.8mの独立丘陵に築かれ 山はひょうたん型で、西側が高く主郭となり、東側の乙子大明神のある所が二郭だと思われます、主郭付近はいくつかの土壇が広がり、多くは墓地になってます、乙子城南東側には竪堀らしき遺構も確認出来ますが遺構かどうかは分かりません、駐車スペースは吉井川防波堤側に有ります、乙子城ミステリー反射炉?は近所の方に話を聞けなくて次回地元の方に話を聞き報告します、反射炉は岡山県内では大多羅反射炉だけです

2017年01月29日 てっちゃん
乙子城

石碑があり。神社あり、眺め良しです

2012年05月16日 右近衛大将ぐんしょーTV
乙子城

城跡ふもとに巨大な石へ刻まれた“宇喜田直家国取り始まりの碑”があり、戦国時代の乙子周辺図などの案内板があります。

乙子城の周辺スポット情報

 本丸(碑・説明板)

 宇喜多直家国取り始まりの地(碑・説明板)

 海上砦(周辺城郭)

 駐車スペース(駐車場)

 墓所側登山口(その他)

 神社側登山口(その他)

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