真田庵(さなだあん)

真田庵の基本情報

通称・別名

真田屋敷

所在地

和歌山県伊都郡九度山町九度山1413(善名称院)

旧国名

紀伊国

分類・構造

屋敷

天守構造

なし

築城主

真田昌幸

築城年

慶長6年(1601)

主な改修者

主な城主

真田昌幸、真田信繁

廃城年

遺構

消滅

指定文化財

県史跡(真田屋敷跡)

再建造物

周辺の城

長藪城(和歌山県橋本市)[9.0km]
二見城(奈良県五條市)[13.4km]
猿岡山城(和歌山県紀の川市)[14.2km]
仁王山城(大阪府河内長野市)[15.3km]
千早城(大阪府南河内郡)[16.3km]
烏帽子形城(大阪府河内長野市)[17.1km]
根福寺城(大阪府貝塚市)[17.7km]
松尾寺城(大阪府和泉市)[18.2km]
佐味城(奈良県御所市)[18.5km]
上赤坂城(大阪府南河内郡)[18.7km]

真田庵の解説文



善名称院(ぜんみょうしょういん)は、和歌山県伊都郡九度山町にある高野山真言宗の寺院。山号は伽羅陀山。本尊は延命子安地蔵菩薩。真田昌幸・信繁の蟄居時代の草庵跡と伝わる場所であるが、諸説ある。和歌山県の史跡に指定。別称は真田庵。牡丹の名所[1]としても知られ、城郭風の本堂の八棟造も有名である。

歴史 

寛保元年(1741年)8月18日に、大安上人によって真田昌幸の庵跡と伝承のあるこの地に地蔵菩薩を安置した一堂が創建されたのが当院の始まりである[2]。また、本尊がこの地に寺院を建てよといったので、大安は昌幸の子信繁が建てた昌幸の供養塔の周りの森を松の木だけ残して伐採し、当院を建立したともいう[3]

慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いで西軍に属して敗れた真田昌幸・信繁父子は、女人禁制の高野山に配流の身となり真田氏ゆかりの蓮華定院に入った。しかし、高野山での生活は寒くて大変だったためか[4]、妻を連れていたためか[5]、諸説あるが高野山を降りて九度山に移されて蟄居生活を送ることとなった。当院にはその庵の址があったと伝わるが、庵は遍照寺の近くにあったという説など諸説がある。

当院が創建されて後、昌幸の霊がたびたび見られるようになったため、大安は昌幸の霊を真田地主大権現として祀ったところ、今度は穏やかな顔になった昌幸が現れて、祀ってもらったお礼にこの地を守ると約束したという[6]

後世、真田親子の講談が人気となり読まれると訪れる人も増えて観光地化され、別称・真田庵と呼ばれるようになり、資料館なども併設、開館された。

2016年(平成28年)のNHK大河ドラマ・『真田丸』の放送に合わせ、北へ100mの地点に九度山・真田ミュージアムが開館している[7]。自然社の新生活標語が掲げられている。

境内 

  • 本堂(和歌山県指定有形文化財)[8] - 八棟造。
  • 位牌堂(九度山町指定有形文化財)
  • 庫裏
  • 北門(九度山町指定有形文化財)
  • 雷封じの井 - 真田信繁が真田屋敷に落ちた雷を井戸に封じ里人を救ったと伝わる。
  • 稲荷大明神
  • 金比羅大権現社
  • 天満宮
  • 住吉社
  • 大安上人御廟(和歌山県指定有形文化財)
  • 土砂堂(和歌山県指定有形文化財)
  • 伝・真田昌幸の墓(九度山町指定史跡)
  • 真田地主大権現 - 真田氏の宝物である毘沙門天と真田三代の御霊を合祀している。
  • 伝・真田家臣一族の墓
  • 長屋門(九度山町指定有形文化財)

真田宝物資料館

真田昌幸・信繁の九度山での生活をテーマに、信繁が愛用したと伝えられる槍先や鎧兜などの武具や書状、肖像画などが数多く展示されている。また、当時の真田家の生活を支えた真田紐や高野紙製造用具なども展示されている[9]

  • 入場料 - 大人200円
  • 開館時間 - 8時~17時

行事 

  • 毎月24日 - 地蔵講
  • 2月3日頃(節分) - 開運除厄星祭
  • 5月5日 - 真田祭
  • 8月10日 - 施餓鬼会
  • 8月24日 - 地蔵盆

真田の抜け穴 

善名称院の約200m東に、昔から地元の人々に「真田の抜け穴」として伝わっている穴がある。また、その穴から善名称院までを真田氏の造った抜け穴と長い間信じられてきた。しかし、1953年(昭和28年)に行われた発掘調査によって、古墳時代後期(6世紀)に造られた横穴式石室を持つ円墳であることが判明した。真田との関係性は無いが縁の地ということで、真田古墳と名づけられた[10]

文化財 

和歌山県指定有形文化財

  • 善名称院 3棟
    • 本堂:附 厨子 1基
    • 大安上人御廟:附 多宝小塔 1基
    • 土砂堂

和歌山県指定史跡

  • 真田屋敷跡

九度山町指定有形文化財

  • 善名称院 3棟
    • 位牌堂
    • 長屋門
    • 北門

九度山町指定史跡

  • 真田安房守昌幸墓地

九度山町指定有形民俗文化財

  • 高野紙製造用具 1式

前後の札所 

尼寺三十四ヶ所霊場
22 長宝寺 - 23 善名称院 - 24 光明宝院
紀伊西国三十三所
22 善名称院

アクセス 

  • 南海高野線九度山駅より徒歩10分

真田庵の口コミ情報

2024年03月12日 右近衛少将カンチュリー
真田庵



近くの真田ミュージアムや、抜け穴などに行きやすいので、良かったです。

2023年06月04日 曲輪淡路守削平
町石道[真田庵  寺社・史跡]



空海が開いたとされる高野山表参道。国史跡。世界遺産、紀伊山地の霊場と参詣道の一部。麓の慈尊院から高野山壇上伽藍まで鎌倉時代に覚斅上人の発願により立てられたと伝わる町石卒塔婆が1町(約109m)ごとに180基続きます。また、壇上伽藍から奥の院までにも36基あり、ともに胎蔵界百八十尊、金剛界三十七尊を表すとか。(一部は補修、再建。また4月13日の交通事故で五町の町石は撤去されてました)。大半が近畿自然歩道という事もあり、歩きやすい道になっています。歴史ある道らしく切り通せるところは切り通してあり、ちょっと感動しました。今回、初日は大門(~高野山駅)まで、二日目は大門から奥の院を目指しました。有名なコースだけにそれなりに歩いている人がいました。意外と下山している人も多かったです。真田まつりの為、産業文化会館の駐車場から約2㎞余計に歩く事になりました。車で行く際にはイベント情報もチェックした方が良さそうです。

写真
①慈尊院築地塀(室町時代)
②百八十町の町石
③~⑦大半は林の中の単調な山道ですがこんな所も、切り通しがすばらしい。
⑧壇上伽藍、根本大塔
2023.5.4~5

2023年05月03日 ゆらキング⭐️左衛門佐信繁
真田庵



真田昌幸、信繁親子が関ヶ原後に流された九度山にある真田庵。高野山が女人禁制だったため家族と一緒に移り住んだ。近くには真田ミュージアムがあり、歴史も学べます。高野山根本大塔も近くにあるので観光もバッチリです👌

2023年03月30日 やまてつ伊予守
真田庵



御朱印が復活してると聞いて訪ねました。書き置きのものがあります。

2023年01月22日 鈴木剛
岡城[真田庵  周辺城郭]



慈尊院の管理する岡氏の城 室町中期に紀伊守護の畠山氏に家督相続をめぐる内紛が起こり義就派と政長派に分かれて争い、応仁の乱の前哨戦となった。寛政四年(1463年)嶽山の城で敗れた義就は高野山に逃げるが入山を拒絶され、この岡城に入ったと言われています。天正年間の織田信長の高野山攻めのときに信長に焼き討ちにされたと言い伝えもあります。

2022年08月08日 左近衛中将五郎八(いろは)姫
真田庵

南海高野線 九度山駅から徒歩10分くらいです。入場無料。
真田ミュージアムも近くです。真田ミュージアムは職員さんに申し出てチケットに日付記入をしてもらえば当日中再入場可能です。
再現映像の真田幸村役を上田城のおもてなし武将隊の真田幸村様が演じてらっしゃいます。

2022年07月07日 曲輪衆三河守名古屋のリラン
真田庵

目の前に駐車場があります国道からも直ぐで便利な所にあります

2022年07月03日 竹中播磨守じゅん兵衛
真田庵



真田庵ぐるり廻ると真田十勇士を描いた電柱ありました。庵内にグッズコーナーありますが料金は賽銭箱へとの案内あり、小銭なくて千円札投入(お釣り諦める)

2022年03月30日 課長大和守Ver.B
銭坂城[真田庵  周辺城郭]



銭坂城は永享年間生地俊澄により築かれた城で、橋本市街の北西側紀ノ川北岸段丘上に位置します。

城跡は段丘上を通過する大和街道を取り込み複数の郭で構成されていたようですが、現在西端部の土塁と横堀の一部を残すのみで土塁上に城の鎮守社であった鈴鹿神社と入り口付近に生地石見守(俊澄)を祀った祠があります。
また東側の民家内には櫓台があったようですが痕跡の有無は不明です。

城跡へは国道24号野交差点よりJR和歌山線を越え旧大和街道を進んだ所で鈴鹿神社内に駐車スペースがありますが、周辺道路は狭く神社内にも地元の車が停まっていることも多いので公共交通機関を利用しての訪問が無難かと思います。

2021年06月13日 よしき中務少輔走男
真田庵



自然が豊かで、ひっそりした集落でした。山と川に囲まれた戦とは縁のない落ち着いたお勧めの場所です。是非一度訪れて下さい。

2020年08月07日 イオ右近衛中将
町営無料駐車場[真田庵  駐車場]

利用時間 午前8時〜午後6時

2020年08月07日 イオ右近衛中将
町営無料駐車場のトイレ[真田庵  トイレ]

利用時間 午前8時〜午後6時

2020年06月13日 織田上総介晃司
真田庵

県道13号沿い、真田庵の近くに町営の無料駐車場があります。ここに車を停めてリア攻め散策。

関ヶ原の後、真田昌幸・信繁(幸村)父子が配流され住んだ屋敷跡地が現在の真田庵(善名称院)です。

大坂の陣で大坂城に真田が入ったと聞いた徳川家康は顔色を変え「父(昌幸)か子(信繁)か?」と尋ねた。
「子にございます。」と聞いて安堵したという。
2度の上田合戦で昌幸に対して相当トラウマがあったエピソードです。

和歌山県の山間部は酷道と険道が多く、リア攻め・ポチ攻め共にドライバー泣かせです。

2019年04月23日 イオ右近衛中将
真田古墳(真田の抜け穴)[真田庵  寺社・史跡]



真田古墳(真田の抜け穴)。真田幸村(信繁)が大坂入りする際に利用したとの伝承があるが、実際は6世紀頃の古墳。

2019年04月23日 イオ右近衛中将
九度山・真田ミュージアム[真田庵  関連施設]



九度山・真田ミュージアム。大河ドラマにあわせて開館した施設で、真田三代の物語を後世に語り継ぐことを目的とする。開館時間午前9時〜午後5時。入場料大人500円。

2019年04月23日 イオ右近衛中将
真田宝物資料館[真田庵  関連施設]



真田宝物資料館。真田家に関する資料などが展示されている。開館時間午前9時〜午後4時。入館料200円

2019年04月23日 イオ右近衛中将
真田地主大権現[真田庵  寺社・史跡]



真田地主大権現。真田家の宝物である毘沙門天と真田家三代の御霊を合祀したもの。

2019年04月23日 イオ右近衛中将
雷封じの井[真田庵  寺社・史跡]



雷封じの井。真田幸村(信繁)が真田屋敷に落ちた雷を井戸に封じて里人を救ったと伝わる。

2016年08月19日 ねこ治部丞すずめ
真田庵

私も今日行きました。昼食を蕎麦にするなら、3キロ程離れていますが、JR高野口駅近くの「十割そば天宏」さんもいいですよ。

2016年08月19日 橘若狭守次郎吉
真田庵

南海高野線 九度山駅から徒歩約10分のところにあります。駅からの道は案内板が多いので迷いません。

九度山駅から案内板に従って歩道橋を渡り、真田のみちを歩けば至る所に方向案内があるので、それに従って行けば真田庵に到着します。

真田庵の境内には真田昌幸公の墓所や真田家臣一族の墓、幸村の雷封じの井戸など真田一族関連のものが沢山あります。また、小さな資料館があります(入場料 200円)。

真田庵の隣にはそば処 幸村庵があります。昼食などにいかがでしょうか。

真田庵から徒歩約2分のところに“真田の抜け穴(真田古墳)”があります。この抜け穴は真田庵と繋がっていたと云われており、幸村はこの抜け穴を通って真田庵を脱け出し、大坂の陣へ行ったともいわれています。

真田庵から約3分程のところには“真田ミュージアム”があります。大河ドラマ特別展でいわば九度山の大河ドラマ館です(大人 500円)。館内の殆どが撮影可能です。真田のからくり屋敷も体験できますよ!

真田庵より徒歩約8分のところにある道の駅では大河ドラマ期間中限定で真田グッズ売り場ができています!



2016年01月11日 シバヤン左兵衛督忠肝義胆
真田庵

今日行きました!昨夜の真田丸より興奮醒めやらないので。南海電車の橋本駅より九度山駅で下車。あちこちに六文銭が( ^-^)。
道のりはもうガイドいらないぐらい案内板あります。ただ現地で食事を考えてる方は今年は観光客がすごいので手前の駅でお弁当用意されたほうがいいかと。真田庵より奥の道の駅も車も人もいっぱい!そのかわり盛り上がりもいっぱいです。真田庵の資料館は入場料は200円。鹿角の甲冑、槍の穂先、粗末な住居等の展示。関ヶ原の敗戦より十四年•••幸村さんの溜まりに溜まった鬱積が夏の陣の家康本陣への吶喊へとつながったんだと思いました。また機会あれば来たいところです。拙い説明ですみませんです。またよろしくお付き合い下さい_(._.)_

2015年06月21日 ヨーロッパ軒征夷大将軍クララ姫
真田庵

県道13号線沿いに無料駐車場があります。九度山町は平成27年和歌山国体薙刀競技場と来年の大河ドラマ『真田丸』を控え静かに盛り上がっていました。

2011年01月26日 継ちゃん
真田庵

近所の蕎麦屋に幸村の鎧飾ってます レプリカですけど

真田庵の周辺スポット情報

 銭坂城(周辺城郭)

 皮張東城(周辺城郭)

 皮張西城(周辺城郭)

 岡城(周辺城郭)

 真田昌幸墓碑(寺社・史跡)

 雷封じの井(寺社・史跡)

 真田地主大権現(寺社・史跡)

 真田古墳(真田の抜け穴)(寺社・史跡)

 町石道(寺社・史跡)

 町営無料駐車場のトイレ(トイレ)

 町営無料駐車場(駐車場)

 真田宝物資料館(関連施設)

 九度山・真田ミュージアム(関連施設)

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