佐味城(さびじょう)

佐味城の基本情報

通称・別名

幸田城

所在地

奈良県御所市鴨神字別所、字上ノ山城

旧国名

大和国

分類・構造

山城

天守構造

築城主

不明

築城年

不明

主な改修者

主な城主

不明

廃城年

遺構

曲輪、土塁、堀切、横堀(空堀)、竪堀

指定文化財

再建造物

周辺の城

千早城(大阪府南河内郡)[4.3km]
櫛羅陣屋(奈良県御所市)[6.0km]
二見城(奈良県五條市)[7.5km]
上赤坂城(大阪府南河内郡)[7.6km]
越智城(奈良県高市郡)[8.9km]
下赤坂城(大阪府南河内郡)[9.2km]
長藪城(和歌山県橋本市)[9.7km]
白木陣屋(大阪府南河内郡)[10.5km]
平石城(大阪府南河内郡)[10.5km]
龍泉寺城(大阪府富田林市)[11.5km]

佐味城の解説文

佐味城(さびじょう)は、奈良県御所市鴨神にある山城。

歴史 

築城年代、築城者は定かではない。天文6年(1537)に河内や大和で勢力を誇った木沢長政が築城した琵琶尾城に該当するという。

永禄10年(1567)、河内守護の畠山高政と根来衆が大和へ侵攻。この際、筒井順慶方の佐味城を攻めたとされる。

遺構 

金剛山の中腹、奈良盆地に向かって東に張り出す標高461mの台地状の尾根に築かれている。

土塁で囲まれた方形区画群を持つ、山岳寺院が改修された城とみられる。碁盤の目のように区画された、屋敷跡らしきと曲輪群が並ぶ。

城の北側は急峻な谷に守られているが、東側と西側は緩斜面のため、横堀をめぐらせている。虎口は東側と西側に2か所あり、東側の虎口は屈曲した横堀の内側に設けられた虎口受けを介して入る構造だ。

交通 

・京奈和自動車道五條北ICから車で約10分

参考文献 

・『近畿の名城を歩く 滋賀・京都・奈良編』吉川弘文館、2015年。

文:萩原さちこ


佐味城の口コミ情報

2024年11月11日 気分爽快豊後守
佐味城



いつかは訪れたいと思っていた城にようやく行くことができました。関東から奈良は(時間的に)遠い。
縄張り図で予習したので迷わず辿り着けました。畑の先のトタン板を躊躇せずに超えて、森に進み墓石に辿り着けたら、獣除けフェンス入口は目の前です。場所は分かっているので、道がわからなくても高さ30mも直登りすれば遺構に到着です。
山道の登りは分かりづらいが、降りは不思議とよく見える。なぜだろう?
登りの途中に、ちょっとした土塁と堀がありますが、その先の遺構とは比べものになりません。
⑧の土橋まではちょっと遠いですが、リマ攻めマップに場所を登録しておきましたのでご参考になれば。

①虎口を抜けた先の右区画の土塁
②横堀の交差点
③南側区画の堀
④城址南の巨大な横堀
⑤主郭手前の区画
⑥主郭南の土塁
⑦主郭西の横堀
⑧主郭西を進んだ先の土橋

2024年03月03日 上田図書頭雪娘
佐味城

登り口は民家の裏のフェンスを超えて行きました。ルートも倒木が多いです。しかし、虎口からは別世界。土塁と方形曲輪が楽しめます。

2023年09月05日 なりぶ
佐味城



登城口なかなかわからずウロウロしました。不思議な山城跡でした。

2023年01月04日 シバヤン左兵衛督肝胆相照
佐味城



大阪から南阪奈道路葛城インター下りて太田南を右折して五條市へ向う途中の鳴神口にあるこの佐味城。車を止めれる場所を見つけ山麓へ近づく。この城も獣除けフェンスを開けて入るわけですが、少し分かりづらい。写真⑤→④→①順

比高は低いが道が見えにくいので取り付きが辛い。夏場は籔かきは必至。ほぼ直登すると横堀に取り次げてここから遺構で興奮度があがる。写真⑥,⑧

土塁上から見る中は···今まで見たことない碁盤の目の分譲地の区画割り(笑)左右大小4区画···なんじゃこりゃ~です。写真②

一番高い主郭部は右側奥に一本道真正面。主郭部左側も区画が見える。主郭部下の二郭部にあたる内部を土塁で区画する利点は?私見、土塁上に板塀や逆茂木でバリケードにしてハリネズミ状態にし弓、鉄砲の飛び道具で守る専守防衛陣地かなと想像します。異形です!始めてやこんな城。これが見所の一つ。

ここまで来たらもう一つの見所、主郭部から奥へ奥へ進んでいくと両側を垂直に大きく削り落とした土橋が現れます。圧巻です!必見です。藪かきをがまんしてね。写真⑦

縄張り的にはザクロを包丁で縦割りにした感じです。中のつぶつぶが区画割、先端部が土橋部分です。土橋先は山の背尾根の山道でどこまで繋がるのか··楢原城から繋がり南河内の楠木城へと続く秘密の兵站道なのかなとも頭を掠める···。葛城市立博物館で聞くも詳細不明ですとの御返事、そういう可能性もありかもと仰られました。

城攻め後お腹いっぱい食べたい方に御所市おすすめ飲食店。御所市南郷のお食事処「大和路」。おすすめは、特製チキンカツ定食と大和路ランチをどちらも千円程度、お腹いっぱいになります。お土産的には「梅本豆腐店」の豆腐、厚揚げ、油揚げ、キャンパーに人気の豆乳鍋セット。全て保冷バッグに入れてくれるサービスも嬉しい。どちらも駐車場あります。

2022年01月26日 HS兵部大輔
佐味城



登城口の柵を開けて10分もしないうちに最初の虎口へ到着。主郭周りと城の外郭はものすごい土木量で守りを固めるけども 中は大手道がまっすぐ一直線だったり碁盤の目のような作りで防御としてはイマイチ。今まで見たことない不思議な城跡でした。

2022年01月15日 二代目木下湖一郎
佐味城

アクセスは先人のお書きの通りです。

遺構も本当に素晴らしく、東(入口側)と南は高い土塁と深い横堀に囲われ、北は急な斜面、西(奥手、主郭側)には土塁と横堀とぐるりと遺構に囲まれ、中はまるで住宅街のように土塁と切岸で区画整備されていました。
その中でも主郭は深い堀にと高い土塁で守られています。(少し離れて見上げるとすごくカッコいい)
また、主郭の背後の自然地形をしばらく進むと、両側が一段と深く掘り下げられ、「ここからの出入りは自由にはさせないぞ」と土橋がかけられています。主郭から土橋までは倒木等で進み辛い道ですが、体力と時間に余裕があれば是非ともオススメしたいです。

城跡散策後ですが、佐味城跡から車で5分の「農家レストラン ばあく」で、ランチはどうでしょうか。
地元、五條市で育てられ、アレルギーに配慮された豚肉とこちらも地元産が中心の野菜を使った料理が楽しめます。ウィンナーがかなり美味しいです。

素晴らしい遺構と素晴らしい料理を味わえる素晴らしい城跡だと思います。

2021年09月13日 RED副将軍
佐味城



全国的にも異形の縄張りの山城🏯です。

オススメ度 ★★★★★

金剛山から東へ延びる尾根上にある詳細不明の山城。
多聞院日記では、永禄10年(1567年)当時は筒井順慶の支配下であり、松永久秀を救援するために大和へ侵攻してきた河内守護畠山高政と根来衆が攻め寄せたが撃退したとの記録あり。ここに出てくる幸田城が佐味城の可能性が高いと言われる程度。

縄張りは、横堀、土塁が縦横無尽に巡り、区画された郭群はまるで現代の分譲住宅の様相。
大手は東側からで虎口が開口し、そのまま西へ大通りが主郭まで続き、両側には碁盤の目の様に土塁囲みの方形郭が連なり、圧巻の城内です。
主郭は高い土塁と深い横堀が巡り、切岸の高さは7m、横堀の幅は10mの長大なもの。
城域外周も深い横堀が巡り、端部はそのまま竪堀となり落ちています。
郭群は僧房などで城郭寺院であったとの指摘もありますが、前述の通り、伝承や記録が極端に少なく、城郭寺院であれば相応の伝承、記録があるはずで辻褄が合いません。

いずれにせよ、城郭遺構としては規模、残存度、技巧性は全国屈指であることは間違いなく、是非ともこの異形の城を自身で確認してくださいませ〜

※登城口は東側にありますが、獣害フェンスの切れ目を開けて入っていきますが、非常に分かりにくいのでご注意を!
※登城路もヤブと倒木で不安になりますが、城域に入ると一気に開けて遺構は素晴らしいです。そのツンデレ度に秘めたるM気質が開花されるでしょう。芽生えの城です。

2020年02月18日 百済門徒衆修理大夫とら
駐車場[佐味城  駐車場]



専用駐車場ではありませんが、乗用車2台はじゅうぶん置ける。

2020年02月14日 百済門徒衆修理大夫とら
入口[佐味城  その他]



石碑の前のフェンスを開けて入る。

2018年12月01日 【配龍】こてつ☽和泉守
佐味城

近くの高鴨神社の駐車場に車をとめ、田んぼの畦道をR30方面に向かいます。
R30を渡り左右2ヶ所の山に向かう細い道がありますが、右側の道がベストだと思います。
先人様の言う通りに石仏の前に柵の入り口があります。そこから登城開始です。
先の台風の影響か倒木が凄く数ですが、ひたすら登ると、堀が現れそこから先は曲輪、土塁、堀のオンパレード!
曲輪を囲む様に見事な土塁が綺麗に残っています。
多少は埋まってますが、堀切もいい感じです。
曲輪までの道がかなり酷いので、それなりの装備で登城してください。


2018年04月06日 大隅守
佐味城

大阪方面から国道309号線名柄の交差点を右折 国道24号線、京奈和道方面からは左折して県道30号線に入ります
約4キロ走ると右手に自販機がある空き地があるのでそこで車を停めます。
大西橋西詰の交差点までにあります。
そこから右折して民家を歩き
田んぼの畦道を歩きフェンスを越えて
林の中へ暫く歩くと石造があるので
その前の獣避けフェンスを開けて入ります。


佐味城の周辺スポット情報

 土橋(遺構・復元物)

 土橋と堀(遺構・復元物)

 駐車場(駐車場)

 入口(その他)

「ニッポン城めぐり」を始めるには?

「ニッポン城めぐり」は、iPhone・androidの両アプリに対応。
利用料金は無料、アプリ内の課金も一切ナシ!いますぐ城めぐりを始めてみよう!

スマートフォンからのアクセス方法

app store app store  ■iPhone
 AppStore で「ニッポン城めぐり」を検索。

google play ■Android
 Google play で「ニッポン城めぐり」を検索。

スマホを持って城をめぐろう!スマホでお城スタンプラリーゲーム「ニッポン城めぐり」 ニッポン城めぐりとは? GooglePlay Appstore