龍野城(たつのじょう)

龍野城の基本情報

通称・別名

鶏籠山城(龍野古城)、霞城

所在地

兵庫県たつの市龍野町上霞城

旧国名

播磨国

分類・構造

連郭式山城(龍野古城)、平山城

天守構造

築城主

赤松村秀

築城年

明応8年(1499)

主な改修者

脇坂安政

主な城主

赤松氏、蜂須賀氏、福島氏、木下氏、池田氏、京極氏、脇坂氏

廃城年

明治4年(1871)

遺構

曲輪、石垣

指定文化財

再建造物

御殿、模擬櫓、門、塀

周辺の城

城山城(兵庫県たつの市)[3.2km]
楯岩城(兵庫県揖保郡)[6.6km]
感状山城(兵庫県相生市)[8.7km]
大嶋城(兵庫県相生市)[9.8km]
坂本城(兵庫県姫路市)[9.9km]
英賀城(兵庫県姫路市)[11.9km]
置塩城(兵庫県姫路市)[14.0km]
姫路城(兵庫県姫路市)[14.0km]
鴾ヶ堂城(兵庫県赤穂市)[14.8km]
山崎城(兵庫県宍粟市)[14.9km]

龍野城の解説文



龍野城(たつのじょう)は、兵庫県たつの市龍野町上霞城(播磨国揖保郡(のち揖西郡))[1]龍野にあった日本の城。別名霞城。

概要 

明応8年(1499年)に塩屋城の龍野赤松氏・赤松村秀が龍野に鶏籠山城を築いた。以後は政秀、広貞、広秀と続いたが、天正5年(1577年)に開城して赤松氏から豊臣秀吉の手に渡り、播磨平定後、姫路城を本拠として整備した秀吉は新たに蜂須賀正勝を置いた。

江戸時代の万治元年(1658年)に京極高和の丸亀移転の際に破却されたが、寛文12年(1672年)に脇坂安政によって龍野城が再建された。この際山頂の郭は放棄され、山麓居館部のみの陣屋形式の城郭になった。明治から大正時代には旧制中学校や兵庫県立龍野高等女学校が置かれた。昭和50年代に櫓や御殿などが再建されていき、現在の本丸御殿は1979年(昭和54年)に再建されたものである。

2011年(平成23年)11月には龍野商工会議所青年部の創設30周年を記念し、3日間限定で発泡スチロール製の天守が設置された。

遺構 

石垣のみが残っているが、御殿、武具櫓、隅櫓、埋門が再建されている。この他、東門が市内揖保川町の浄栄寺山門として、大手門が同じく揖保川町の因念寺山門として、それぞれ移築され現存する。因念寺山門は市の有形文化財に指定されている。また、どこの門かは定かではないが、市内揖保川町の光遍寺山門および揖保郡太子町常全の蓮光寺山門が城門を移築したものであると伝わる。

歴代城主 

  • 1506-1577年(永正3-天正5年)〈赤松4代〉赤松村秀、政秀、広貞、広英
  • 1580-1587年(天正8-天正13年) 蜂須賀正勝
  • 1587-1589年(天正13-天正15年) 福島正則
  • 1589-1594年(天正15-文禄3年) 木下勝俊
  • 1594-1595年(文禄3-文禄4年) 小出吉政
  • 1595-1600年(文禄4-慶長5年) (豊臣政権蔵入地、石川光元城番)
  • 1600-1617年(慶長5-元和3年)〈池田3代〉輝政、利隆、光政(城代・荒尾成房、池田長明)
  • 1617-1626年(元和3-寛永3年) 本多政朝
  • 1626-1632年(寛永3-寛永9年) 小笠原長次
  • 1633-1636年(寛永10-寛永13年) 岡部宣勝
  • 1637-1658年(寛永14-万治1年) 京極高和
  • 1672-1871年(寛文12-明治4年) 〈脇坂10代〉安政、安照、安清、安興、安弘、安実、安親、安薫、安宅、安斐

== 交通 ==

  • JR姫新線・本竜野駅から徒歩20分
  • 山陽自動車道・龍野ICから10分

== 周辺情報 ==

  • たつの市立龍野歴史文化資料館
  • 龍野公園
    • 聚遠亭、野見宿禰神社、龍野神社
  • 白鷺山公園
  • 武家屋敷資料館
  • 霞城館・矢野勘治記念館
  • うすくち龍野醤油資料館本館・別館
  • 揖保乃糸資料館そうめんの里

イベント 

  • 「龍野さくら祭と武者行列」など例年、各種行事が行なわれている[2]

龍野城の口コミ情報

2024年03月21日 じんしょ
龍野城

建物が復元されていて雰囲気が出ている。御城印はここで売っていない。

2024年02月08日 ヤス尾張守十兵衛
龍野城



残念ながら資料館は臨時休業でした。石垣、白塀、御殿跡は趣きがありました。

2023年11月09日 RED副将軍
龍野城



鶏籠山から南麓に移された近世城郭🏯

オススメ度 ★★★⭐︎⭐︎

1499年に龍野赤松氏である赤松村秀が龍野に鶏籠山城を築城したのが始まりとされます。
前身の鶏籠山城(龍野古城)は別に口コミ投稿しています。
1577年に赤松氏から豊臣秀吉の手に渡り、1600年の関ヶ原の戦い後には播磨に入封し姫路城を居城とした池田輝政は、龍野城には荒尾成房、池田長明を城代に配しました。
1617年に池田氏が転封となると、本多氏、小笠原氏、岡部氏、京極氏が入れ替わり入城。
1658年に京極高和が丸亀城に移封となった際に破却となりました。
その後、1672年に脇坂安政により再建。山頂の郭は放棄され、山麓居館部のみの陣屋形式の城郭となり、脇坂氏の代々の居城として続き明治を迎えました。
現在の本丸御殿は1979年に再建されたものです。

見所
江戸期の脇坂氏時代の城郭が本丸御殿、門、櫓などが再建され復元されています。しかし、遺構として残るのは石垣のみです。
再建された模擬隅櫓は、当時の絵図等を参考に再建されています。龍野藩五万三千石の城下町の風情が残る街並みです。

2023年10月22日 織田上総介晃司
鶏籠山城[龍野城  周辺城郭]

龍野古城と言えばわかりやすいかも…
麓の龍野城から約30分登ると本丸に着きます。本丸の石垣が廃城感を醸し出してます。

2023年09月11日 
龍野城



本竜野駅を降りて城下町まで徒歩20分。そこから10分程歩くと龍野城になります。素敵な城下町で醤油資料館、三木露風生家と街ブラしながらお城を楽しんだのでランチを含めて4時間も滞在していました。次回は山城を含めてめぐりたいと思います。ありがとうございました。

2023年05月01日 たか左衛門尉
龍野城

風情のある小京都の風景でした。弓矢の練習をしている侍の方がいましたが、ここで練習して姫路城にいくそうです。

2023年04月07日 RED副将軍
鶏籠山城[龍野城  周辺城郭]



廃城感が抜群の石垣が残存する西播磨の名城🏯

オススメ度 ★★★★★

1499年に龍野赤松氏の赤松村秀により築城とされます。1577年、城主の赤松広秀は、織田信長家臣の羽柴秀吉による播磨侵攻に際して無血開城。羽柴秀吉に降りました。その後、秀吉配下の石川紀伊守光元、蜂須賀正勝、木下俊勝、小出吉政と次々と城主が入れ替わり、やがて鶏籠山頂にある城は不便となり、山麓に新たに龍野城が築かれ廃城となりました。

見所
龍野城の北背後に聳える鶏籠山に築かれています。山頂に本丸、南の尾根先に二の丸を配した連郭式山城です。主郭周囲に石垣が残り、特に北側は残存度が良好。二の丸の下の腰曲輪。鋭い切岸と土塁囲みで横堀状になっています。北側の帯郭には八幡神社の石畳が残っています。

2023年01月04日 あまそう右衛門督
龍野城



御城印はありません。龍野古城なら道の駅にあります

2023年01月04日 saizo
龍野城

御城印は道の駅みつでも販売しています。その他播磨の山城の御城印も取り扱いがありました。

2022年04月26日 小太郎左衛門督南海道22國守
龍野城



無料の龍野歴史文化資料館駐車場より、直近の本丸御殿には直接訪問できます。但し埋門も重厚で見所満載なのでお見逃しなく。

2022年04月04日 しまさこ23
龍野城



龍野城は脇坂氏が治めるまではコロコロ治める大名が代わっていた。また5万3000石で赤穂藩と似たような石高だが、お城は赤穂藩の方が立派であったらしい。その分領民は暮らしがよかったみたいだが。

2022年02月28日 蔵人頭ねねぷぅ
龍野城



龍野城の梅は来週ぐらいが見頃かもしれません。満開になるととっても綺麗ですよ!

2022年01月10日 ロラたん大膳大夫
龍野城



新龍アルプスを播磨新宮から本竜野まで歩くと城山城🏯と古龍野城、竜野城🏯をリア責めすることになります。総歩行距離12km、アップダウンは900m程ですが、景色も良く楽しい山行です

2021年06月21日 ( *¯ ³¯)っ旦
龍野城

・龍野古城
龍野城から登るときは龍野城本丸の左隅に獣柵の扉がありますが、それは実はフェイント。開きません。その扉の左側の柵が開き、人一人分の枡形状になっていますので、もう一つの扉を開けて鶏籠山へ入ります。

今のところマダニ、ヤマビルはいないと思われます。かなり体を張って(道に迷って、とも言う)何回も落ち葉の中を滑り落ちたりして確かめました。

しかし鹿は居ますので一応、注意している方が良いと思われます。

山の中の落ち葉が積もっているところで蛇のヤマカガシを確認しています。竪堀を見に行くときは注意です。

竪堀は龍野城方面は二つありまして、一つは下から見るだけですが、もう一つは登るときは気づきにくく、降りてくるときは気を配っていれば場所を確認できますが、竪堀へ行くときは落ち葉で滑るので注意してください。

2021年04月25日 木屋
龍野城

建物としては再建された本丸御殿しかありませんが、門と石垣など、やはり見物ですね。あとは城周辺が城下町としての古い建物も多くて良い雰囲気が出てます。

2021年03月27日 中務少輔はなしろちゃん
龍野城



どこも同じでしょうが桜の頃は駐車場が混みます。まだ満開でないけれどきれいです。
今年は3月22日〜4月9日までライトアップされるそうです。

2021年03月04日 ひろ弾正少弼
龍野城



すぐ横のたつの市立歴史文化資料館に駐車させていただき攻城。埋門、本丸御殿、櫓は全て復元ですが雰囲気がとても良かったです。
背後の山には龍野古城もあり一緒に攻城しましたが 古城は遺構がかなりのこっていてさらに良かったです。標高も200mほどなので一緒に攻城するのをオススメします!

2021年03月01日 野呂利左衛門督休三
龍野城

龍野城を南から俯瞰できる場所がなくなります。
国民宿舎の赤とんぼ荘の北側の客室からは龍野城を俯瞰できますが、残念ながら今年の3月28日で閉館することになりました。
西側からだと龍野神社近くや野見宿禰神社から俯瞰することができます。南側からだと地形上は赤とんぼ荘のある白鷺山から見えそうですが、赤とんぼ荘以外からは樹木に阻まれて見ることができませんでした。

2021年01月18日 龍馬備中守【感謝】
乙城[龍野城  周辺城郭]



兵庫県のたつの市にある乙城♪

高瀬小四郎景忠が播磨国守護赤松円心の命により築城します☆嘉吉の変で高瀬氏は断絶した為に本城も一時廃城となりますが、応仁の乱以後、赤松氏の再興と共に本城も復興します☆赤松氏と対立していた室山城主・浦上氏がここを攻略して居城としました☆
が…正月に赤松氏は奇襲を掛けて浦上氏を殺害しちゃいます。。

その後は赤松氏は羽柴秀吉に追われて龍野城から乙城に移されます☆
乙城城主となった赤松氏は新たに龍野城主となり蜂須賀正勝の傘下に入るも城を出て但馬竹田城へ移封☆その後乙城は廃城となりました☆
土塁、郭、切岸等が残ります☆

2021年01月11日 織田上総介晃司
龍野城

龍野城より少し離れた観光用駐車場(無料)に停めて登城。
多聞櫓・埋門・本丸御殿と模擬隅櫓で構成。

龍野城裏の鷄籠山に龍野古城の遺構があります。
約30分の登山となりますが行ってみる事をオススメします。

たつの市はヒガシマル醤油のお膝元。そして「揖保乃糸」など播州素麺の産地。
醤油(麺つゆ)と素麺。たつの市だけで素麺を食べるための材料が調達できる。
素麺食べたい…

2019年05月23日 さあさ上総介甲相駿三国同盟
龍野城



陣屋部分の模擬隅櫓と塀。元々、櫓は建造されていなかったようである。

2017年11月08日 橘若狭守次郎吉
龍野城

今回は山麓居館跡の口コミ。御殿や隅櫓、埋門、多聞櫓などの建造物は再建されたものです。山麓居館跡の遺構としては石垣、移築門くらいです。御殿では兜や陣羽織を着て記念撮影できます。

2017年06月07日 雅昌 周防守月光花
龍野城

御殿の中で、甲冑や兜など展示が有り、一式身につけさせて頂きました(^^)そのままの格好で、奥には武将達に囲まれた殿様の席が設けられた所で記念撮影まで出来ます。また、竹田城を作った方が作った天空の城との事で、ハイキングコースで40分で山頂に登れるとの事でした(^^)

2016年08月05日 シバヤン左兵衛督忠肝義胆
龍野城

揖保川沿いに進み龍野歴史文化資料館に駐車し、入館料300円を払い拝観。受付で龍野古城の縄張り図を頼み頂いて一応埋門龍野城?見ます。しかし私の目当ては龍野古城です!寄り道したのはこの城の為。鳥獣除けの柵を開けて入り案内板に従い進みます。山道は、印があるがかなりトリッキーです。右や左の旦那様•••のごとくヒーヒー振り回されて途中ロープに掴まり登ったら
虎口が、その右手曲輪が連続してます。
ここまで30分。その先に二の丸、平坦地を過ぎまた虎口を通り登ると本丸です。二の丸からさらに10分位でした。赤松村秀が築いた城で秀吉に降参して開城。麓の龍野城に移ったとの事。しかし、赤松氏の城は領地が山あいとは言えキツい!本丸の北側虎口から一段降りた八幡宮の碑辺りは当時の石垣が残っています、頑張って見て下さい(^_^)/~
また、本丸東側に石積み跡もありました。
あちこち滑りやすいので注意して下さい。

この龍野城に入った脇坂氏、賤ヶ岳の七本槍の中で唯一明治まで生き残った家。あの関ヶ原で東軍につく選択。武辺一辺倒な他の将と違い時流を読みなかなかしたたかな奴だなと見直しました(;^_^A



龍野城の周辺スポット情報

 本丸御殿(遺構・復元物)

 埋門(遺構・復元物)

 古城石段(遺構・復元物)

 古城・竪堀跡(遺構・復元物)

 古城・堀切(遺構・復元物)

 蓮光寺山門(龍野城錣坂門)(遺構・復元物)

 光遍寺山門(龍野城移築城門)(遺構・復元物)

 竪堀跡(遺構・復元物)

 旧脇坂屋敷(遺構・復元物)

 武具櫓(遺構・復元物)

 西門(遺構・復元物)

 本丸(遺構・復元物)

 家老門(遺構・復元物)

 本丸南西隅櫓(遺構・復元物)

 永富家住宅(遺構・復元物)

 石畳(遺構・復元物)

 龍野古城登城口(大手道)(碑・説明板)

 龍野古城登城口(搦手口)(碑・説明板)

 まちしるべ(城下を区切る門)(碑・説明板)

 宮本武蔵生誕之地(碑・説明板)

 説明板(碑・説明板)

 鶏籠山城(周辺城郭)

 乙城(周辺城郭)

 中臣山城(周辺城郭)

 野見宿禰神社(寺社・史跡)

 聚遠亭(寺社・史跡)

 龍野神社(寺社・史跡)

 普音寺(寺社・史跡)

 斑鳩寺(寺社・史跡)

 霞城館(寺社・史跡)

 下川原蔵あかね(御城印)

 駐車場(駐車場)

 模擬櫓(関連施設)

 たつの市武家屋敷資料館(関連施設)

 龍野歴史文化資料館(関連施設)

 模擬城門(関連施設)

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