韮山代官所(にらやまだいかんしょ)

韮山代官所の基本情報

通称・別名

韮山役所、(江川砦)

所在地

静岡県伊豆の国市韮山

旧国名

伊豆国

分類・構造

代官所

天守構造

なし

築城主

宇野(江川)親信[江川砦]

築城年

平安時代後期[江川砦]

主な改修者

主な城主

江川氏

廃城年

遺構

代官屋敷

指定文化財

国史跡(韮山役所跡)、国重要文化財(江川家住宅)

再建造物

周辺の城

韮山城(静岡県伊豆の国市)[0.3km]
戸倉城(静岡県駿東郡)[7.1km]
長浜城(静岡県沼津市)[7.7km]
泉頭城(静岡県駿東郡)[7.7km]
沼津城(静岡県沼津市)[10.3km]
山中城(静岡県三島市)[11.8km]
網代城(静岡県熱海市)[12.1km]
長久保城(静岡県駿東郡)[12.1km]
狩野城(静岡県伊豆市)[13.4km]
土肥城(神奈川県足柄下郡)[16.1km]

韮山代官所の解説文



韮山代官所(にらやまだいかんしょ)は、江戸時代に東国の幕府直轄領を支配するために設置された役所。

概要 

支配地域は、伊豆国を中心とし、駿河国・相模国・武蔵国に及び、幕末には甲斐国も管轄した。また、伊豆諸島を管轄下においたこともある。石高は管轄領域の変動に伴い一定しないが、5 - 10万石余。代官は平安末以来伊豆国の江川荘を領する清和源氏大和源氏系の江川家によってほぼ世襲され、享保8年(1723年)- 宝暦8年(1758年)の間を除き、当主は代々江川太郎左衛門を名乗り、統治した。

韮山代官所は、江戸本所南割下水(現在の北斎通り。後に本所から芝へ移転)と韮山2か所にあり、江川氏の屋敷内にあった。代官は通常、夏は江戸、冬は韮山に常駐した。江戸役所で武蔵・相模・甲斐、韮山役所で伊豆・駿河の支配を担当。また、代官役所の業務を補佐する出先機関として、伊豆国田方郡に三島陣屋、甲斐国都留郡に谷村陣屋、駿河国富士郡に松岡陣屋、相模国に荒川分一番所が置かれていた。韮山代官が東海道筋川々普請御用を担当した際は島田陣屋も出先機関になった。

沿革 

慶長元年(1596年)、徳川家康の家臣、江川英長(永禄3年〈1560年〉- 寛永9年〈1630年〉)が伊豆代官職に任命されたのがはじまりとされる。江戸時代初期の段階では伊豆国の大半が三島代官所の支配で、延宝5年(1677年)当時の韮山代官所支配地は4809石余だった。支配領域を増やしていくのは元禄年間以降のことである。

享保8年(1723年)11月、当時の韮山代官、江川英勝の相模国花水橋および戸塚往還圦樋等修造の際、相模国の中原御林伐出しの不正が発覚。英勝は代官職を罷免される。以後、勘定奉行の支配下におかれた。宝暦9年(1759年)、前年に三島代官所が吸収合併されたことにともない、江川英征が韮山代官職に復帰し伊豆国の幕府領を一円支配することになった。その後、江川氏が代々韮山代官を世襲し明治維新を迎える。

関連文化財 

重要文化財(国指定)

静岡県伊豆の国市韮山字韮山1番地に、代官であった江川家の邸宅が現存しており、江川邸と呼ばれ一般公開されている。主屋は「江川家住宅」として、1958年(昭和33年)5月14日付けで国の重要文化財に指定され[1]、1993年(平成5年)12月9日付けで蔵、門などの付属建物並びに土地が重要文化財に追加指定された[2]。現在は1967年に設立された財団法人江川文庫の所有である[3]

公益財団法人江川文庫所有の重要文化財は以下のとおり。

  • 江川家住宅 7棟
    • 主屋
    • 書院
    • 仏間
    • 東蔵
    • 肥料蔵
    • 武器庫
    • 表門
    • 土地(宅地および鎮守社の境内地12,302.46平方メートル。地域内の池および井戸を含む)
    • (附指定)北米蔵、南米蔵、裏門、鎮守社、土塀、板塀3棟
    • (附指定)造営関連文書(台所葺替之事、台所其外修復書付、韮山御屋敷台所修復積立帳地割絵図一紙付)

  • 韮山代官江川家関係資料 38,581点[4]
    • 文書・記録類33,663点
    • 著述稿本類430点
    • 和書・漢籍類3,507点
    • 訳書類366点
    • 洋書類144点
    • 書画類142点
    • 武器・武具類41点
    • 器物類288点
  • 江川家関係写真 461点

参考文献 

  • 伊豆学研究会伊豆大事典刊行委員会編『伊豆大事典』羽衣出版、2010年

韮山代官所の口コミ情報

2024年01月08日 あきくん
韮山代官所



韮山役所跡の江川邸ですが、土間の白い部分は塩だそうで、寒くなると表面に現れるそうです。

2023年05月10日 織田上総介晃司
韮山代官所

江川邸(韮山代官所)見学者駐車場があります。韮山城へ行く場合も駐車OKです。

江川邸見学料は¥650ですが韮山反射炉との共通券だと¥800です。(ちなみに韮山反射炉見学料は¥500)歴史好きだとセットでリア攻めされるといいでしょう。(韮山城も合わせてトリプルで)

韮山反射炉は韮山代官・江川英龍によって建造されました。

2022年11月04日 桜井太政大臣静龍
韮山代官所

駐車場は24時間だそうです。代官所券売で韮山反射炉の券も買えます。代官所というか豪農な感じな建物です。韮山代官の歴史は学べます。

2022年01月26日 とんみー監物
韮山代官所



1月上旬に訪れました。工事で主屋の外観は見えませんが、通常は通れない玄関から入らせてくれます。入り口で江川英龍の缶バッジがもらえました。

2021年10月18日 山西の無職人千閑斎
韮山代官所



韮山代官所(江川邸)は11月6日まで工事のため休館です。詳しくは写真②を見て下さい。
①裏門の薬医門、戦闘による傷が有ります。
②休館のお知らせ。

2021年05月06日 コロラド大蔵卿ロッキー
韮山代官所



現在、普段非公開の内庭を公開中。いつまで公開なのかは不明。

2021年03月09日 ポール駿河守マッカートニー
韮山代官所



閉館時間間近に江川邸を訪問しましたが、とても親切に対応してもらいました。


2018年01月08日 上田治部丞幸繁
韮山代官所

広い駐車場があり、駐車場にお手洗いがありました。ボランティアの方も親切です。住宅も綺麗に残っていて見所満載です!

2012年11月01日 颯流伊豆守世賜王
韮山代官所

ドラマJIN-仁-他、時代劇の撮影も行われました。広い無料駐車場有り。中も拝観(有料)出来るので是非ともお立ち寄り下さい。

韮山代官所の周辺観光情報

韮山郷土史料館

江川邸裏門脇にあり、山木遺跡出土の国指定「重要有形民俗文化財」239点をはじめ、市内各地から出土した原始時代から戦国時代までの品々を展示しています。

詳細はこちら

情報提供:伊豆の国市観光課

韮山代官所の周辺スポット情報

 韮山反射炉(寺社・史跡)

 駐車場(駐車場)

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