朝倉山城(あさくらやまじょう)

朝倉山城の基本情報

通称・別名

塩沢城、朝倉城

所在地

長野県茅野市北山381-1他

旧国名

信濃国

分類・構造

平山城

天守構造

築城主

塩沢安兵衛

築城年

天文年間(1532〜1555)?

主な改修者

主な城主

塩沢安兵衛(武田氏家臣)

廃城年

遺構

曲輪、土塁、堀切、横堀(空堀)、竪堀

指定文化財

市史跡

再建造物

石碑、説明板

周辺の城

諏訪氏城館(長野県茅野市)[6.6km]
高島城(長野県諏訪市)[9.0km]
有賀城(長野県諏訪市)[12.1km]
山吹城(長野県諏訪郡)[12.4km]
花岡城(長野県岡谷市)[14.6km]
藤沢城(長野県伊那市)[16.3km]
先達城(長野県諏訪郡)[19.1km]
上ノ平城(長野県上伊那郡)[22.5km]
埴原城(長野県松本市)[24.3km]
笹尾砦(山梨県北杜市)[24.7km]

朝倉山城の解説文

朝倉山城(あさくらやまじょう)は、長野県茅野市北山に築かれた城。塩沢城ともいう。

戦国時代の砦・狼煙台。霧ヶ峰山塊が南に切れる先端、米沢・北山両地区の境界大岩鼻の上の朝倉山頂にあり、大門街道、棒道を一望する交通の要衝に位置している。

天文年間(1532~1554)武田信玄に従って大門合戦に参陣した塩沢安兵衛が守った城と伝えられ、築城はその頃と考えられる。

城の縄張りは細長い山頂部に、25×20mの周囲に土塁を持つ主郭を中心に一列に郭を配置した連郭式で、これに主郭から東に張り出した尾根に堀をはさんで一郭を設けている。ここは見晴らしがよく、狼煙台があったと推定される。

主郭の土塁上には御嶽神社の石祠や三十六童子の石塔が並んでいる。虎口を南東に設け三方を土塁・帯曲輪で囲み、前面には空堀を挟んで長方形の二の郭、土塁を挟んで三の郭となる。背後は二条の空堀の先に後郭の縄張りとなる。

参考文献 

・『茅野市の文化財』茅野市教育委員会。
・「茅野市文化財マップ」茅野市文化財課。

情報提供:茅野市尖石縄文考古館


朝倉山城の口コミ情報

2025年12月01日 内記かずりヾ(・ε・。)
朝倉山城



さて、今回は珍しい事にアプリの登録城の口コミっす。誰も行かないニッチな物件ばかり紹介してると最終的にはエクストリームな所まで行き着いてしまい、普通の世界に戻って行けなくなるんじゃないかて危惧している。アプリ的に少しはまともな物件を口コミして心身の調整を図る事も時々は必要だなて思った訳だ。ちなみに今冬、趣味として新たに踏み込もうとしているのが、「狐」と「鼠」が付く字名が残る場所(物見の場を示唆する。)廻りと、関所跡、番所跡廻りなんだけど(口コミは流石にしないよ。)、宇宙を永遠に彷徨い続けるかの様な深淵な世界に今から意識が遠のきそうだ。

朝倉山城(塩沢城)は上川北岸(右岸)、標高1086.9mの朝倉山山頂部を中心に立地する要害です。南麓の長野県道424号、諏訪茅野線からの比高は130m位でしょか。

行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい。リア攻めマップには「搦め手側登り口(駐車スペース)」がスポット登録されているので参考までに。此処から登る比高は40m位、はぁはぁする前に城域に入る。

地味ながら交通の要衝である。諏訪郡と小県郡とを山越えで結ぶ大門峠道が朝倉山の東麓を南北に通り、同道は東信経略に勤しむ武田氏によって重要視されていた。該地の東方、朝倉山城のリア攻めマップにある、枡形城と湯川城は、佐久郡、小県郡へと出張する武田勢が人数を整える宿城だったとも(近年まで丸馬出が残っていた。)。

築城年代は不明、築城者は塩沢氏になるんだろうか。「諏訪史跡要綱十九 茅野市米沢編」、「塩沢寺」の項には、「天文年間(西暦1532年〜1555年)、塩沢安兵衛なるもの武田信玄に従い信州大門合戦に特功あり、朝倉の城押仰付けらる、その子将監もまた主となり、主家武田氏滅びてより以降、塩沢寺を開基し、天正五年(西暦1577年)三月七日没す。法名 塩沢院殿藤原入道台誉光山現哲大居子」とあるんだそう。塩沢寺の裏手には自然石の墓石が残されているそうだが、伝えられた年次を正しいものとするならば、同寺が開基されたのは武田氏滅亡後の話ではない事になる。伝承の全てを鵜呑みにする事は出来ないが、塩沢氏とは在地土豪の一氏であり、その要害が武田氏によって狼煙台として利用され、該地の塩沢を安堵された安兵衛が城番として在地し続けた…等と考えた方が自然かもしれない。

「長野県町村誌」には、「塩澤耕地城跡」として、「當村(米澤村)卯の方石耕地家上にあり。其起由更に知れず。思ふに築出して高き山なれば、面て口狼煙臺なるべし。」とある。

天正十八年(西暦1590年)、諏訪頼忠、頼水父子が徳川家康に従って小田原征伐に出張する際、朝倉山の木を伐らないようにと言い残して出立したと伝えられる。後々もお山は高島藩の庇護下にあったようで、従って改変は少なかったと思われる。

南北に伸びる山尾根上に城域が展開する。縄張図を見ると、主郭東側の物見曲輪を含めれば5郭で構成されており、別に主郭周りには腰郭、南端の尾根筋には段郭を設け、要所を堀切と竪堀で断ち切っている。主郭は卵形で明瞭な土塁が付き、塁上には三十六童子(不動明王の眷属である。不動明王は縄張図における通称3郭に建っている。)の石塔が取り巻いている。コンパクトな縄張ではあるのだが、単なる狼煙台としては立派に過ぎる。皆が想像する山城として十分過ぎる程に楽しめるだろう。ちなみに八ヶ岳系山峰の殆どを視界に収める物見曲輪からの眺望は絶佳だ。

前述した塩沢(澤)寺は、浄土宗の寺院、山号は朝倉山、高照院の院号を持つ。2回の登城経験がある朝倉山城だが、城主が開基した寺があった事には気付かなかった。実はこのお寺さんには、諏訪頼重の側室、小見の方(麻績氏の娘ではなく、古見氏の娘とする説がある。)、武田氏時代のお太方の墓所が残っている。つまりは諏訪御料人の生母、武田勝頼の外祖母に当たる人物だ。甲州征伐の際に新府を退去して故郷の筑摩郡古見に帰ろうとしたが、諏訪郡に織田勢が乱入した事から塩沢で足止めされ当地で没したとする伝承がある。今まで高貴な人物の墓としか伝わらなかったが、どうやら長らく謎だった戒名から特定されたらしい(但し、経緯や根拠が示されていない。)。機会があったら訪ねてみよう。

※普通の世界〜既に都会や人混みが違和感でしかない。具体例を挙げると名古屋に泊まるよりは米原、姫路に泊まるよりは相生を選んでいるw

※お太方〜文中に書いたものを否定する事になるが、「信長公記」には、天目山に逃れた武田勝頼の一行の内に「勝頼の叔母大方」が見られる事から生害した可能性が高い。

※写真⑧は物見曲輪からの展望っす。眼下を通るのが大門峠道、甲斐と信濃を結ぶ武田氏の軍道、棒道と交わる。

2025年04月29日 風雷坊安房守雨降師
朝倉山城



先達のコメントを参考に、車を搦手口に止めて登城(写真①)。尾根筋まで登ると左右に道が分かれるが右手に進む。しばらくすると二重堀切(写真②)が出現。さらに進むと土塁に囲まれた主郭(写真③④⑤)に到着。主郭までの所要時間は10分弱。その先に細長い二の郭(写真⑥)と、三の郭が続く。それぞれの郭の間には堀切が良く残っていて分かりやすい。再び主郭に戻り、縄張り図には「平地」(写真⑦⑧)と書かれている場所からの眺めは最高。ここも堀切で仕切られているので、物見台か烽火台かの役割を担っていたのであろう。

2025年04月29日 風雷坊安房守雨降師
獣害対策用 電気柵[朝倉山城  その他]



2025年4月現在、有害獣対策用のゲートがあり、ゲートは閉まっています。右側には「入山禁止」の看板が。しかし、ゲートには「通行は自由」との注意書きがあり、施錠もされていないので、そちらを信じて(笑)入場しました。ただし注意書きにも書かれている通り、入退場の際には必ずゲートを「開けたら閉める」の最低限のマナーが必要かと思います。

2022年08月22日 マグロ常陸介祐平
朝倉山城



連郭式の山城で、各郭は堀切で仕切られています。主郭は20メートル程の広さで土塁が周囲を囲んでいます。先人様同様、搦手から登城しましたが、植林伐採の為、作業の道が無数に出来ており、山中で迷子になりました。行かれる方は気をつけてください。

2022年05月29日 mootze
朝倉山城

搦め手に車を止めて歩きました。約10分で本郭に着きます、土塁で囲まれて、山城らしい感じがしました

2016年08月10日 飛騨守みかん
朝倉山城

搦め手口側からだと、駐車スペースもあって、主郭まで5~10分で行けます。
ただ登城口の看板はありません。

2016年06月25日 絆✨左衛門佐紺絹地六連銭
朝倉山城

攻略して汗をかいたら、近くに武田信玄公の隠し湯、親湯がありますので温まっていってください!更に蓼科高原を奥に行くと
最高地点にある水族館(個人的に大好きです 笑)や、トレッキングの聖地北八ヶ岳ロープウェイもありますよ。

2015年10月14日 かめ〜右兵衛督
朝倉山城

登城の際は西口登山道から。東口は獣避け金網で塞がっています。

2015年06月28日 ️…
朝倉山城

城山西側の登城起点には獣避けの金網はありません。本丸まで約30分と表示されていますが、急登に負けずにド根性で登れば、堀切等の遺構をカメラにおさめながらでも15分程度で攻略可能です。

朝倉山城の周辺スポット情報

 枡形城(周辺城郭)

 殿上山(殿城山・さるが城)(周辺城郭)

 外山砦(周辺城郭)

 大門峠物見B(夕日ヶ丘)(周辺城郭)

 大門峠物見C(周辺城郭)

 大門峠物見A(御成婚山)(周辺城郭)

 北山の遠見場(周辺城郭)

 槻木城の山(周辺城郭)

 南大塩の城(周辺城郭)

 伝・小平道三屋敷(周辺城郭)

 湯川城(野原城)原の城(周辺城郭)

 向城(我党場)(周辺城郭)

 城の平(周辺城郭)

 塩沢寺(寺社・史跡)

 旧御射山遺跡(寺社・史跡)

 搦め手側登り口(駐車スペース)(駐車場)

 登城口(その他)

 獣害対策用 電気柵(その他)

 登山道入り口(その他)

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