天霧城(あまぎりじょう)
天霧城の基本情報
通称・別名
- 雨霧城
所在地
- 香川県仲多度郡多度津町奥白方/善通寺市吉原町
旧国名
- 讃岐国
分類・構造
- 山城
天守構造
- 不明
築城主
- 香川景則
築城年
- 正平19年〔南朝〕/貞治3年〔北朝〕(1364)
主な改修者
- -
主な城主
- 香川氏
廃城年
- 天正13年(1585)
遺構
- 曲輪、石垣、堀切、物見台跡、井戸
指定文化財
- 国史跡(天霧城跡)
再建造物
- 説明板
周辺の城
-
甲山城(香川県善通寺市)[2.8km]
多度津城(香川県仲多度郡)[3.9km]
爺神山城(香川県三豊市)[6.2km]
朝日山城(香川県三豊市)[6.6km]
丸亀城(香川県丸亀市)[8.2km]
垂水城(香川県丸亀市)[8.8km]
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聖通寺城(香川県綾歌郡)[12.8km]
天霧城の解説文
[引用元:Wikipedia「天霧城」の項目]天霧城(あまぎりじょう)は、讃岐国(現香川県善通寺市、仲多度郡多度津町の市町境)にあった中世日本の城(山城)。 別名・雨霧城。讃岐香川氏累代の有事の際の詰城で、平時の居館は多度津町の本台山城東麓にあったとされる。
【概要】
天霧城は丸亀平野の西端にある天霧山(標高382メートル)の山頂に位置している。最高所に本丸があり、東に向かって二の丸・三の丸などが配される梯郭式の山城である。
天霧山の南東側は採石によって大きく抉られており、遺構の一部が失われている。遺物の一部は善通寺市立郷土館に保存されている。
【歴史】
古くは大宝2年(702年)、白方軍団の要城がおかれたという。(「三豊郡史」)
正平19年・貞治3年(1364年)、讃岐守護細川氏に従って相模より讃岐に入部した香川景則が讃岐西方守護代に任ぜられ天霧山に築城。以後、香川氏は細川京兆家内衆として細川氏に従い畿内で活躍しつつ西讃岐を支配する。
天文18年(1549年)、主家細川氏が三好長慶に敗れ、天文22年(1553年)、隣国阿波の守護細川持隆が三好長慶の次弟三好実休に暗殺されると、細川京兆家は没落し代わって三好氏が実権を握る。三好氏の勢力は讃岐にも及んだが、香川之景はこれに従わなかった。
永禄元年(1558年)9月、三好実休が東讃岐の諸将とともに天霧城に攻め込むが、之景はこれを撃退(善通寺合戦)。之景は実休と和議を結び、所領安堵のうえ三好氏の支配下に入ることとなった。このとき之景は天霧城から退去し、のちに毛利氏の支援で天霧城に復帰したとする異説もある。
織田信長が上洛して中央に政権を樹立すると、天正4年(1576年)、之景は織田氏に通じ信長の偏諱を受け「信景」と名乗る。
天正7年(1579年)、土佐の長宗我部元親が讃岐に侵入すると信景はそれに屈し、元親の次男・親和(親政とも)を養子に迎え入れ家督を譲った。
以後、信景・親和父子は長宗我部氏の讃岐攻略に尽力し、天霧城はその拠点の一つとなる。...[続きを見る]
天霧城の口コミ情報
2017年05月13日 なつりん河内守
天霧城
丸亀平野の西端にある天霧山(標高382メートル)の山頂に位置する天霧城。
現在は国指定史跡であるにも関わらず採石場と化しています。
失われていく遺構と景観が残念です。
しかし、麓には広大な麦畑が広がり、4月から5月には黄金の麦畑が何とも幻想的ですので、ナウシカファンは必見ですよ‼
その世界に引き込まれますので、あの♪ランランララ ランランラン~♪のミュージックをお供にどうぞ。
また、讃岐と言えば讃岐うどん。
善通寺市天霧山の麓には沢山の旨いもん処がありますので、事前にチェックをお忘れなく!
2015年10月04日 綱島右近衛大将八雲
天霧城
天霧城は山の地形を利用した天然の要害で、鎌倉時代から800年以上経つ現代でもその「守り易く攻めるに難い」遺構を残している。まず空堀から井戸までの道は非常に険しく、健脚でも非常に危険だ。石塁から本丸を介して三の丸に続く道も崖っぷちを通るので足元のは常に注意が必要。方形郭から先は時間の都合上進めなかったが危険の表示に従って引き返す方が無難だろう。とにかく実戦的な縄張りと山頂から瀬戸内を望むと陸海どの動向にも十分対応出来ると思われ、まさしく四国屈指の山城であろう。城マニアならたまらない散策が楽しめる。
2013年03月03日 芦屋兵庫頭虎吉
天霧城
本来の登城道は採石場のせいで削られ、山が抉られています。
仕方なく裏手にある弥谷寺から、弥谷山を超えて尾根伝いに登城します。
しかし、道が全く整備されておらず迷いますし、犬返しの険なる急勾配もあり、大体一時間超かかります。道は事前に確かめてください。迷うと危険です。
井戸や外郭、本丸などは残っていますが、採石場がすぐそばまで迫っており、滑落にもご留意を。