矢筈城(やはずじょう)

矢筈城の基本情報

通称・別名

高山城、高山南城、草刈城

所在地

岡山県津山市加茂町山下

旧国名

美作国

分類・構造

山城

天守構造

築城主

草苅衡継

築城年

天文2年(1533)

主な改修者

主な城主

草苅氏

廃城年

天正12年(1584)

遺構

曲輪、石垣、土塁、堀切、礎石、狼煙場跡

指定文化財

県史跡(矢筈城跡(高山城跡)附伝草苅景継墓所)

再建造物

石碑、説明板

周辺の城

医王山城(岡山県津山市)[8.6km]
香音寺城(鳥取県八頭郡)[10.3km]
有元城(岡山県勝田郡)[12.3km]
余戸城(鳥取県鳥取市)[15.1km]
神楽尾城(岡山県津山市)[16.6km]
津山城(岡山県津山市)[17.5km]
西屋城(岡山県苫田郡)[18.6km]
景石城(鳥取県鳥取市)[19.2km]
院庄館(岡山県津山市)[21.0km]
三星城(岡山県美作市)[21.0km]

矢筈城の解説文

矢筈城(やはずじょう)は、岡山県津山市加茂町山下にある山城。

遺構 

標高756mの矢筈山一帯に築かれている。山頂からは阿波・加茂方面を一望でき、北側は加茂川、南西側も加茂川の支流に守られた城だ。登城口は、西麓の千磐神社付近と北東麓のJR美作河合駅付近の2つ。比高は約430mに及び、一度も落城しなかった難攻不落の城として語られている。

東西1.6km、南北500mの規模を誇る県内最大級の山城で、西城と東城の2つに分かれている。西城を本城、東城を詰城とする説があるが、定かではない。

西城は東側の3段の曲輪が主郭とみられ、西尾根上に沿って曲輪がいくつも連なっている。主郭をはじめ、石列や石垣が用いられているのが特徴だ。曲輪の端部には土塁が築かれている。

主郭東端には大規模な土塁が構築され、その東側には三重の堀切とそこから派生する3本の竪堀とで、東城との間を遮断している。東城との間には防塁などはなく、並列した構造だったようだ。

東城は東端に主郭を置き、尾根上に土塁や石塁をともなう曲輪が連なるが、山頂は岩盤で削平もあまりされていない。

矢筈山麓の知和の大ヶ原には、内構という草苅氏の大規模な居館跡が確認されている。

歴史 

天文年間(1532~1554)に草苅衡継に築かれ、草苅氏3代(衡継・景継・重継)が居城としたと伝わる。

衡継はもともと因幡の淀山城を本拠とする国人で、山名氏に属して尼子氏らと戦っていた。しかし武功が仇となり、山名氏に警戒され討たれそうになったため山名氏から離反。天文元年(1532)に尼子方としてこの地に入り、矢筈城を築いて居城としたようだ。

やがて毛利氏に属し、天正6年(1578)には押し寄せた山中幸盛を退けた。天正11年(1583)の羽柴秀吉の中国攻めでも城を明け渡さず、宇喜多方の川端家長を打ち破り撤退させている。しかし天正12年(1584)についに城を明け渡し、重継は安芸へ下向した。

交通 

・JR因美線美作河井駅から徒歩約10分

参考文献 

・『美作国の山城』第25回国民文化祭津山市実行委員会、2010年
・岡山県津山市文化課ホームページ

文:萩原さちこ


矢筈城の口コミ情報

2023年12月12日 RED副将軍
矢筈城



在地土豪の草苅氏が築いた急峻かつ巨大な堅城🏯

オススメ度 ★★★★★

1533年に草苅衡継により築城。
草苅氏は、平将門を討ったとされる藤原秀郷の系譜の小山氏の庶流とされ、氏家基秀の三男である氏家基親が陸奥国斯波郡草苅郷の地頭職となり草苅氏を称したのが始まりとされます。
1338年、足利尊氏が京都から九州に敗退した際に草苅貞継は備前国の三石城に留まり、追撃する新田義貞軍を防いだ戦功により、因幡国知頭郡を拝領し因幡国へ下向。
1362年、子の草苅氏継は美作国苫東郡、苫西郡の地頭職となり、応仁の乱では山名宗全に属し、その後も赤松氏や尼子氏と争い続けました。
1532年、赤松氏家臣で美作に進出してきた浦上宗景を草苅衡継は撃退。美作国東北条郡と西北条郡を奪い、翌年に築城し居城を移したのが矢筈城です。
1542年、毛利元就が尼子氏を攻めると草苅衝継も従い、毛利氏に属します。
しかし、1582年に毛利輝元は羽柴秀吉との備中高松城の戦いの和議条件として美作国は宇喜多氏へ割譲を決定。草苅重継を含めた美作の在地領主は抵抗。度重なる説得により2年後の1584年に矢筈城は開城し、そのまま廃城となりました。
その後の草苅重継は小早川隆景の家臣となり福岡へ移りました。

見所
標高756mの矢筈山頂部に築かれており、断崖絶壁の要害であり、北側は加茂川、南西にその支流を天然の濠としています。
比高は426mもあり、尼子氏、宇喜多氏、羽柴秀吉などからの度重なる侵攻において一度も落城はしなかった堅城で、東西の尾根上に約1kmにおよぶ連郭式の巨大山城です。古城と云われる東側郭群と新城と云われる西郭群で構成されています。
西側麓の千磐神社から登り始めると、5分程度で西尾根に辿り着き堀切、櫓台、大岩と続きます。
急坂を登り切ると西尾根郭群(新城)に辿り着き、東西に長い石垣段のある郭が連なります。また尾根の西端から北側へ伸びる尾根には成興寺丸があり段郭が続きます。
新城の東端が医王寺と呼ばれる中心部で石垣段が残り、北側下にも郭が配され御殿跡や磐座があり郭側面下には石垣が残ります。
背後の三重堀切を越えて更に東へ尾根を進むとアベノ門、二重堀切を経て東尾根郭群(古城)に辿り着きます。
古城は山頂に本丸を配し、西へ二の丸、三の丸が続き、更に二の丸から北西尾根には土蔵郭を経て馬場と連なります。
本丸は西以外の三方は断崖絶壁で二の丸からの高低差もかなりあります。本丸下の二の丸付け根の北側は大竪堀があり、全国屈指の大きさで、とても降りられるレベルではありません。
北西尾根を下ると美作河井駅近くの登山口に辿り着きます。
新城と古城は全く様相が異なり、築城時代も違う一城一郭式です。

行き方は、千磐神社を目標に設定。専用駐車場もあり登城口があります。
比高は426mもある上に急坂かつ滑りやすい土質、新城と古城の2城分ある広大さでとにかく疲れました。古城に行った後に北西尾根から美作河井駅に降りてくるのが一番効率が良いと思います。
但し、美作河井駅から千磐神社も距離があるので車が2台あれば駅前に1台デポするのがオススメです。
時間は半日くらいかかると覚悟しておいて下さい。全国屈指の大物かつ比高です。但し、城郭遺構としても一級品です。

写真
①新城の堀切
②新城の北側面の石垣
③新城の磐座と御殿跡
④⑤新城背後の三重堀切
⑥古城の三の丸にある岩盤活用の土塁
⑦古城の本丸下の二の丸付け根にある超特大竪堀
⑧北西尾根の櫓台

2023年11月03日 ままかり
矢筈城



登ってきました。本丸まで約2時間。かなりの急勾配で、下りは転けそうになることも。狼煙場跡、三重空堀など字は消えかかっていますが案内板はありました。頂上からの景色は、木が邪魔をしているところもありましたが、気持ちの良い場所でした。よくこんなところに城を築いたなと思います。

2023年10月03日 mootze
矢筈城



難攻不落で有名で1度は登りたいと思って挑戦しました、千磐神社から登り10分くらいで最初の堀切が現れます、そこから尾根づたいに登っていくと上段が広く下が狭い防御が容易な場所を何ヶ所か通って約1時間くらいで戌興寺丸へたどりつけます、ここは西郭で大小様々な曲輪が存在して石垣遺構があります。東郭の本丸目指して進むと門跡、連続堀切、狼煙台、竪堀の遺構があり三ノ丸、二ノ丸、本丸へ、麓の神社から2時間かかりました本丸は3方は断崖絶壁で二ノ丸は大石や土塁で囲われ、三ノ丸も美作河井駅への直登の道があります。岡山最大の山城だけあって見所満載で山城ファン必見です。(お城近くに日帰り温泉阿波の湯で疲れを癒して下さい)

2023年10月01日 Maru姫22
矢筈城



千磐神社からのルートで登城しました。本丸まで2時間かかりました。滑りやすいので足元には気をつけてください。キツイですが、見る価値ある山城だと思います。

2023年04月03日 tracer_azu
矢筈城



比高差が中々あるなぁと予習してたいたのですが、登山道は中々の斜度なので登山向けの靴で行かれる方が良いです。登ってすぐに西側下の堀切がお目見え、ここからが登山の始まりで、西尾根の曲輪群までは急登が続きます。さすが一度も落ちたことがない城と納得^ ^

西曲輪群は削平のきっちり綺麗な曲輪があり石垣が良い状態で、北側の石垣は城道となっていて虎口まで綺麗に残っていました。東曲輪群と西の主郭方面を分断する三重の岩盤堀切も高低差がありすごかったです。

2023年01月21日 ともっち♪河内守
矢筈城



矢筈城行ってきました!2022/12 
12時半千磐神社ー15時主郭ー
16時半三作河井駅
…写真撮りつつざっくり時間です

登りも下りも大変ですが、尾根沿いにとっても魅力的な遺構がたくさんあるお城です♪

今回はソロで行ってしまいました。
が、女性の方、体力に自信ない方には、ソロはあんまりオススメできないかも…と思いました。行くなら朝から登り十分時間をとったほうが良いかなぁ〜と…。お昼からあがったので時間を考え、サイドの細かい郭と天守から先小矢筈は見学やめました。

急斜面だが比較すればそれでもゆるい千磐神社側から登り、尾根を遺構見ながら歩き、めちゃ急斜面を三作河井駅に下るのが良い!
と聞きましたので、自転車を駅に置いて、帰りは駅から車道を自転車で車まで戻りました。
これはほぼ下り道だったので良かったです。

次回は午前中から数人でのぼり、隅々まで見学できたら良いなと思いました(о´∀`о)

2020年11月22日 KAZ権大納言正勝
櫓台[矢筈城  遺構・復元物]



櫓台からの馬場!
北側の先端には土塁付きです
(^-^)

2020年11月22日 KAZ権大納言正勝
竪堀[矢筈城  遺構・復元物]



めっちゃくちゃ長くて高ーい竪堀!自然地形に手を加えたんだと思いますがこの高さはガクブルです:(;゙゚'ω゚'):

2020年11月22日 KAZ権大納言正勝
矢筈城



ほどほどの広さがありました(^-^)さすが標高756mっす!街道筋も山々も、眺望はバッチリ!東南方面には那岐山も見えます小矢筈は、赤松の木が邪魔して少し降りないと見えませんが結構な崖なので注意が必要ですご安全に!

2020年11月22日 KAZ権大納言正勝
二の丸[矢筈城  遺構・復元物]



まあまあの広さがありました長い、ながーい竪堀もここから落ちてます(O_O)

2020年11月22日 KAZ権大納言正勝
三の丸[矢筈城  遺構・復元物]



南側に巨石を使った土塁がありましたかなり大きいので珍しいかも(・・?)

2020年11月22日 KAZ権大納言正勝
三重堀切[矢筈城  遺構・復元物]



誰が見てもすぐわかる!りっぱな三重堀切です*\(^o^)/*

2020年11月22日 KAZ権大納言正勝
磐座・祭壇[矢筈城  遺構・復元物]



自然の巨石がたくさんあるので神格化するには、もってこいの場所だと思いました(^-^)巨石と石積みのコラボもありました

2020年11月22日 KAZ権大納言正勝
千磐神社側駐車場[矢筈城  駐車場]



千磐神社の鳥居の両サイドに駐車場があり、かなりの台数が駐車可能です。

2020年11月22日 KAZ権大納言正勝
内構(うちがまえ)[矢筈城  遺構・復元物]



草刈氏居館跡です石積みが残ってました(^-^)

2020年11月22日 KAZ権大納言正勝
石垣[矢筈城  遺構・復元物]



西郭群は石垣を多用です(^-^)特に北側の街道から見える側には多数の石垣と曲輪が残ってました小郭やその他の郭から真っ直ぐ降りると崩れちゃうので迂回して探索した方がイイと思います(^-^)

2020年11月22日 KAZ権大納言正勝
櫓台跡[矢筈城  遺構・復元物]



櫓台と土塁と堀切と狼煙場の4点セットっす!*\(^o^)/*しかも、櫓台と堀切と土塁は岩盤を削ってます!(◎_◎;)5m下には虎口もあったので正確には5点セット!お得感満載です*\(^o^)/*

2020年11月22日 KAZ権大納言正勝
成興寺丸の先端曲輪[矢筈城  遺構・復元物]



成興寺丸曲輪群の先端にある曲輪です型のイイ!綺麗な先端曲輪です(^-^)


2020年11月22日 KAZ権大納言正勝
堀切[矢筈城  遺構・復元物]



千磐神社の駐車スペースより登ってスグ!いやーテンション上がりますなー(≧∇≦)

2019年03月14日 カーネル
矢筈城

因美線 美作河井駅から

登山口がわからず駅前を右往左往してると、駅にある大雑把な地図が駅の西側から登ってるので、駅の西側に

駅西の転車台の脇から山に入ると、すぐに若宮神社があります。普通の山道ですが、一部崩れているところで、違う方向進んで若干道に迷ったりしながら、キツメの勾配を登る

山道を登り詰めると馬場で、土塁があります。先に進むと土蔵郭・櫓台などいろいろ出てくるので楽しく歩けます
二ノ丸を経由して頂上に着くと本丸です。二ノ丸に戻り来た道でなく知和方面に下る

二重、三重堀切を超え、小郭で石垣

その先からは「千磐神社へ」の案内に従って神社まで下り、県道6号に出たら西へ

見どころが多すぎて、美作河井駅-矢筈城-知和駅で3時間半かかりましたが大満足でした

2014年02月02日 真牛織部正@地元イベ不参加
矢筈城

登山口は2ヶ所、千磐神社脇とJR美作河井駅の南にあります。

今回は千磐神社側から登りましたが、山頂の本丸までは約2.4km、途中休み休みで2時間弱かかりました…

千磐神社には登山マップやパンフ、杖なども用意されているのでご利用ください。
駐車スペースもあります。

2013年05月05日 ポリタンク大和守
矢筈城

比高400m超のきつい登り下りですが、それを体験することも醍醐味の一つと考えれば気が紛れるかもしれません。

矢筈城の周辺スポット情報

 堀切(遺構・復元物)

 成興寺丸の先端曲輪(遺構・復元物)

 櫓台跡(遺構・復元物)

 石垣(遺構・復元物)

 磐座・祭壇(遺構・復元物)

 三重堀切(遺構・復元物)

 二の丸(遺構・復元物)

 三の丸(遺構・復元物)

 竪堀(遺構・復元物)

 櫓台(遺構・復元物)

 内構(うちがまえ)(遺構・復元物)

 石垣(遺構・復元物)

 虎口(遺構・復元物)

 石垣(遺構・復元物)

 堀切(遺構・復元物)

 石積(遺構・復元物)

 石積(遺構・復元物)

 千磐神社側駐車場(駐車場)

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