田中城(たなかじょう)

田中城の基本情報

通称・別名

田中東堡、上寺城、上の城

所在地

滋賀県高島市安曇川町田中字大畑

旧国名

近江国

分類・構造

山城

天守構造

築城主

田中氏綱

築城年

鎌倉時代後期

主な改修者

主な城主

田中氏

廃城年

遺構

曲輪、土塁、堀切、井戸

指定文化財

再建造物

石碑、説明板

周辺の城

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田中城の解説文

田中城(たなかじょう)は、滋賀県高島市安曇川町田中にあった城です。

遺構 

田中城は、泰山寺野台地の上寺集落背後の山上に位置しています。標高は約220mで、平野との比高差は約60mと比較的標高の低いところに築かれた山城です。

城主は田中郷を支配した佐々木田中氏とされています。縄張りには曲輪や土橋、武者隠しなどを良好に残し、主郭からは、高島市南部の平野や琵琶湖を一望することができます。

山城から東方に広がる山腹一帯には、天台寺院「松蓋寺(しょうがいじ)」の寺坊跡があり、この遺構を再利用して田中城は築造されたと推定されています。『近江輿地志略』には「この城上の城と号し、南市村城を下の城と称す」と記されることから、「上の城」や、その地名から「上寺城(うえでらじょう)」とも呼ばれています。

なお、南市に城郭が築かれた形跡がないことから、下ノ城集落に位置する田中氏館が「下の城」であると考えられます。

歴史 

田中城は『信長公記』に3度登場しています。1回目は元亀元年(1570)4月20日、信長が京都から越前へ向かった際に高島の田中の城に泊まったという記録です。このとき信長は朝倉攻めのため越前を目指しており、途中の高島を通過し、浅井長政の勢力下にあった田中城に宿泊したと考えられます。この直後に浅井氏が離反を起こし、田中城は信長の敵方の城となりました。

2回目は元亀3年(1572)3月11日で、信長が高島の地で浅井・朝倉軍を攻撃した際の記録です。このとき、信長方の明智光秀や丹羽長秀らが木戸・田中両城を看視しています。3回目は翌年の元亀4年(1573)7月26日、信長が大船で湖上から高島を攻撃し、陸からも木戸・田中両城を攻撃したとの記録です。この結果、落城した木戸・田中両城が明智光秀に与えられました。

さらに、近年発見された熊本藩の家老米田家に伝わる医学書『針薬方』(永禄9年)の奥書に「明智十兵衛尉高嶋田中籠城之時口伝也」とあり、田中城と光秀に関する最古の文書として注目されました。奥書には、沼田勘解由左衛門が田中城で光秀の口伝を記し、永禄9(1567)年に米田貞能が江州坂本で写したものと記されています。このことから、少なくともこれ以前の田中城に光秀が近江国と関係をもちながら、籠城していた可能性が指摘されています。

情報提供:高島市教育委員会


田中城の口コミ情報

2020年08月06日 RED副将軍
田中城



オススメ度 ★★★★⭐︎

西佐々木一族である田中氏の居城とされ、泰山寺野台地から舌状に延びる支丘の先端部に築かれた中世の山城。
主郭の標高は220m、平地との比高差は60mで20分程度で辿り着けます。
この城跡が注目されるキッカケになったのは、近年、熊本で発見された米田家文書。若かりし頃の明智光秀が籠城した記述があり、謎の多い明智光秀とのかかわりが注目されており、数多くのメディアで紹介されています。

―右一部、明智十兵衛尉高嶋田中城籠城之時口伝也

光秀は、永禄九年(1566)以前に、田中城に籠城とあり、田中城城主の田中氏は、幕府奉公衆に属しており、光秀も義輝に仕えた幕府衆の一員として籠城したことが分かります。
また、信長公記にも何度か登場しており、

―廿一日高島の内、田中が城に御泊

元亀元年(1570)4月21日、織田信長が朝倉攻めの途上で田中城に宿泊したと記録があります。
遺構としては、土塁や曲輪跡の他にも細尾根を分断する堀切、武者隠し等が良好に残っています。天守跡に残る「つぶて石」も必見です。
3,000城に漏れたのが不思議なくらい、数々のシーンに登場する田中城です。
是非、ご登城をオススメ致します。
写真
①登城口
②武者隠し
③主郭への虎口
④主郭(眼下に西近江街道から琵琶湖方面を見下ろせます)

田中城の周辺スポット情報

 案内板(碑・説明板)

 下の城(田中氏館)(周辺城郭)

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