脇本城(わきもとじょう)

脇本城の基本情報

通称・別名

生鼻城、太平城

所在地

秋田県男鹿市脇本脇本七沢他

旧国名

羽後国

分類・構造

山城

天守構造

築城主

安東氏

築城年

14世紀

主な改修者

安東愛季

主な城主

安東氏、脇本氏

廃城年

天正18年(1590)

遺構

曲輪、土塁、横堀(空堀)、井戸跡

指定文化財

国史跡(脇本城跡)

再建造物

碑、説明板

周辺の城

染川城(秋田県男鹿市)[9.5km]
浦城(秋田県南秋田郡)[19.2km]
五城目城(秋田県南秋田郡)[21.1km]
湊城(秋田県秋田市)[22.4km]
小友館(秋田県秋田市)[22.6km]

脇本城の解説文

脇本城跡は、男鹿半島南側の脇本地区に位置する中世の城跡。日本海に突き出すようにそびえる標高100mの丘陵地に位置し、自然地形を巧みに利用しつつ、大規模な造成をして整備した中世・戦国のいわゆる「土づくりの城」である。

その築城年代は明らかではないが、出土遺物の特徴などから、15世紀にはすでに城として機能していたと考えられる。

石垣や天守をもつ城に比べると見た目は少し地味だが、築城数百年を経てもなお、当時の面影を偲ばせる遺構の数々は、その残存状況のよさからも当時の土木技術の高さをうかがわせる。

城のある丘陵地の面積は約150ha(1,500,000平方メートル)で、秋田県能代市の檜山城、福島県会津美里町の向井羽黒山城、東京八王子市の八王子城など、東日本を代表する城と比較しても勝るとも劣らない規模を誇る。

※脇本城跡は平成16年に国の史跡指定を受けている。また城跡の範囲内は文化財保護法の制限を受ける。

脇本城跡の地区区分
男鹿半島は、中世安東氏の支配下にあったことが市内にある神社や寺院の由来などから 知られている。

脇本城も安東氏に関係する城館であると考えられ、その城域は非常に広大で丘陵全体に及んでいる。

遺構の構造や地名等から、比較的小規模な曲輪が並列的に群をなして立地する「内館地 区」、単郭の大規模な曲輪を中心とし、周囲に小規模な曲輪が展開する「馬乗り場地区」、小さい尾根の頂上部に小規模な曲輪が位置する「兜ケ崎・打ケ崎地区」、中央部を田谷沢道が横断する「乍木地区」、内館及び馬乗り場地区の立地する丘陵下に位置する「お念堂地区」と大きく5つの地区に分け、さらに短冊形の地割やカギ型に曲がる道が残る「城下町地区」と現在も寺が多く残る「寺院地区」に分けている。

※「城下町地区」は脇本遺跡として登録されている。

脇本城跡のみどころ
脇本城の廃城時期は明らかにされていないが、江戸時代の初頭には廃城になっていたと考えられている。その後、大規模な開発等が行われなかったことや、地域の人たちによる環境整備が継続的に行われてきたため、内館地区では脇本城跡が「脇本城」であった当時の様子が良く残されている。

刀を模した国指定史跡脇本城跡の看板から菅原神社や案内所を見ながら登ることおよそ15分、目の前には広く開けた平らな土地が現れる。曲輪と呼ばれるその平坦部には建物や柵の跡などが見つかっており、山を切り拓いた当時の人々の技術を感じることができる。

登ってきた道を振り返ると茂った木々のあいだから海岸線に沿って並ぶ町が見える。ここは当時の城下町であったと考えられている。

家屋の様子を見ると、当時の城下町の特徴である短冊型の地割やカギ型に曲がる道などが残っており、そこからの風景を眺めると脇本城主「安東愛季」の気分を味わうことができる。

内館地区の西端から西側を眺めた時に見える景色は、戦国の世の当時とまったく変わらない絶景となっている。この眺めの良さから脇本城は海上交通の要所としての役割ももっていた。

情報提供:男鹿市教育委員会
萩原さちこさんオススメの見どころ!
東北最大級の規模を誇る、全国屈指の広大な山城です。俗にいう、安東3城(檜山城・脇本城・湊城)のひとつ。秋田安東氏は秋田湊の湊安東氏、檜山の檜山安東氏として戦国大名になり、元亀元年(1570)に檜山安東氏の安東愛季が弟の茂季を湊城主に置き、湊安東氏を支配下に置くことで統一されます。その後、天正5年(1577)に愛季が檜山城と湊城のちょうど中間にあたる脇本城を改築したと考えられています。

 

日本海にぴょっこりと飛び出した男鹿半島の南側付け根部分に位置し、眼下には日本海をのぞむ好立地。城の見ごたえもさることながら、とにかく景色がよく、それだけでも訪れる価値があります。国指定史跡としてきれいに整備されていて、歩きやすいのもうれしいところ。こんなに絶景が楽しめて心地よい城はなかなかありません。内館地区からは、八郎潟、晴れた日には山形県境の鳥海山まで一望でき、海沿いを拠点として勢力を伸ばした安東氏の思惑が伝わってきます。発掘調査からは陶磁器の欠片が多くみつかり、中国との交流も判明しています。

 

厳重な桝形虎口や断崖絶壁の切岸といったようなエッジの効いた城ではなく、どちらかというと全体的に広大な曲輪がだらだらと続くイメージです。しかし、海に向かって曲輪が並ぶ雄大な景観や、波打つようにカーブを描く美しい土塁のラインは、沖縄のグスクを彷彿させるような開放感すらあります。遺構として圧巻なのは、大土塁。風よけにもなっていたようで、高いところで高さ6メートルもあります。生鼻崎はかなりの部分が崩落していて、本来の城域はもっと海へと続いていたようです。

 

15世紀?中期を主体に16世紀後半にかけては馬乗り地区、15世紀後半以降16世紀前期?後半は内館地域、15世紀後半以降から廃城となった17世紀はじめにはお念堂地区が使われたとされ、城の中心が移動したと考えられます。戦国時代の主郭の曲輪群は100メートル×70メートル規模で、これは越前の朝倉氏遺跡に匹敵するほどです。この規模こそ、安東氏の勢力の縮図なのでしょう。馬乗り場までは徒歩10~15分ほどかかります。

 

県内屈指の観光スポットである寒風山も、脇本城を楽しむ隠れスポットです。360度のパノラマを楽しめるこの場所からは、まるで空撮写真のように、日本海に突き出す脇本城の立地をばっちり見下ろせます。"地形を巧みに利用する"というセオリーが実感できて、ちょっと感動します。

脇本城の口コミ情報

刑部大輔黒うさ1223横浜様[2017年09月23日]
駐車場は全部で3ヶ所。一番下は5台くらい、上の2ヵ所は舗装されてないうえに軽自動車さえもスレ違いはできません…
1番上の駐車場はプレハブの中に資料やパンフレットがありました。
簡易トイレが1つだけで、他は水飲み場的なものは一切ないので事前に用意しておくのがいいと思います。

上には風避け、日除けは全くありませんでした。
座れるところは看板の所に1つあるくらいで他はありません。

熊が出るとかはないとは思いますが、 鳶は沢山飛んでいた上に、雀蜂がかなり飛んでいたので気を付けてください。
鳶はかなり低空飛行してくるので、ちょっと怖いけど、迫力ありました。

石畳治部少輔三成様[2016年09月23日]
事前に市の教育委員会、文化財班に連絡しておけば無料ガイドさんを派遣してくれるようです。大規模なお城なので、ガイドさんと登った方が取りこぼしが少なくなると思います。これから登られる方は連絡されて見ては如何でしょうか?

永眠武蔵守釋 葱進様[2015年10月21日]
城跡には、風雨や日差しを遮る東屋やベンチの類いが全くありません。
登城の際は、天候にあわせて風雨対策や熱中症対策を忘れずに。
(「脇本城で学ぶ山城のいろは」城歩き参加者は講師陣含めて身をもって感じていることと思います)

常陸入道ねんさい美作守様[2015年09月27日]
ヲガノ城(脇本城)、名城なりと言えども、普請未熟の故、檜山の城へ引取籠城云々と湊合戦の覚書に記されている。

ヲガノ城、名城なりと言えどもトイレ水道事情未熟で長期の見学要注意也。
常陸入道ねんさい一筆に記す。

脇本城は比高100Mあり、日本海や八郎潟を見ることができ城からの景色も抜群である。城域も広い城で容易に攻められる城とは思えないが1589年の湊合戦の時に秋田実季は檜山城に籠城している。

現在の脇本城は中腹の駐車場に仮設トイレが一つあるだけで周りに水道はなかった。

三日陸奥守落人様[2014年05月06日]
他の口コミにも書かれていますが、H25年の台風18号の影響で城道が一部崩れており、城内立ち入り禁止の案内がされています。
これほどの城跡、しかも国史跡なのに今だにそのままのようですが…

楓橋右大臣夜泊様[2010年10月02日]
思い立って登城してみました。丘陵を使った広い縄張りと、日本海を望む眺望の素晴らしさは、下からは予想できませんでした。
攻略自体は、奥羽本線からできますが、ぜひ訪ねてもらいたい城です。道路沿いに駐車場がありますが、車で上れます。

於洋式全降派マイリバ様[2010年09月23日]
これぞ国指定史跡!
空堀、大土塁、内館曲輪群、井戸跡など見所満載で、城跡の面積規模と併せて往時の安東氏の繁栄ぶりが伝わってきます
拙者が十数年ぶりに再訪したのは今年のゴールデンウィークでしたが、他には一人も居らず、天下道(かつての大手筋)を雉(画像参照)が案内してくれたので、桃太郎気分で攻略できました
入口にある脇本城跡案内所は無人ですが、脇本城のパンフレットが設置されていますので、要チェックです

脇本城の周辺観光情報

なまはげ館

なまはげに関する貴重な資料の数々が展示されている施設です。各地区の面や衣装が展示されており、150にも及ぶなまはげの面はそれぞれ風体を変え、見ごたえ十分です。

営業時間:8:30~17:00 TEL:0185-22-5050
料金:大人540円/小中高生270円(団体割引あり)

ゴジラ岩

ゴジラ岩は怪獣ゴジラにそっくりなことから、平成7(1995)年に名付けられました。特に口元に夕陽と夕焼け雲を重ねた「火を吹くゴジラ」が人気です。

男鹿水族館GAO

秋田県唯一の水族館で、水量825トンの男鹿の海大水槽では、40種類2千匹の魚が泳ぎ回ります。ホッキョクグマの「豪太」や「クルミ」、ペンギン、アザラシなど人気者がたくさんいます。

営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)TEL:0185-32-2221
料金:一般1,100円/小中学生400円(団体割引あり)

八望台

高松宮殿下に命名された「八望台」は、眼下に戸賀湾や火山湖の一ノ目潟(国指定天然記念物)、二ノ目潟を、遠く東方には寒風山を望める景勝地です。ここから観る夕陽は別格で、夜景も素敵な人気のスポットです。

真山神社

杉木立に囲まれた境内はなまはげゆかりの地として、「なまはげ柴灯(せど)まつり」が行われることで有名です。神社前庭には、慈覚大師の手植えと伝えられる樹齢1000年余りの榧(かや)の巨木(県指定天然記念物)が立っており、神秘的な雰囲気を醸し出しています。

赤神神社五社堂

赤神神社は貞観2(860)年に慈覚大師円仁によって開山されました(縁起による)。五社堂は標高180mのところに同形式の五棟の社殿が並び建っています。現存の五社堂は宝永6(1709)年に造営されたものです(平成10~13年に大修理)。

寒風山

寒風山は日本でも有数の大半を芝で覆われたなだらかな山容で、頂上付近からは360度の大パノラマを楽しむことができ、地元の人から愛されている山です。

男鹿海鮮市場

男鹿の旬な海産物が取り揃えられている市場です。2階の「海鮮屋」では新鮮な海鮮料理が人気で、多くの観光客で賑わっています。

営業時間:9:00~18:00
海鮮屋:11:00~15:00
TEL:0185-22-0125
定休日:年始

男鹿温泉交流会館五風

男鹿温泉の夜の定番として大好評の『五風なまはげ太鼓ライブ』を開催しています。無料の足湯コーナーもあり、昼夜問わず、お気軽にお立ち寄りいただけます。

営業時間:9:00~17:00
TEL:0185-33-3191

入道崎

男鹿半島の西北端、北緯40度に位置する入道崎は、男鹿の観光スポットを代表する景勝地です。緑の大地、紺碧の海、青空の絶妙なコントラストは訪れた人の目と心を奪います。入道崎の象徴でもある白黒の縞模様が印象的な灯台は、「日本の灯台50選」にも選ばれています。

男鹿市ジオパーク学習センター

男鹿半島・大潟ジオパークの見どころを岩石や化石の標本、体験学習などを通して楽しく学習することができます。

利用時間:9:00~16:00
休 館 日:土曜日、日曜日、祝日、年末年始(2015/12/26(土)~2016/1/4(月))
入 館 料:無料
お問合せ:TEL.0185-46-4110 FAX.0185-46-2141

男鹿総合観光案内所

秋田市方面から車で男鹿を目指していくと、まず最初に一対のなまはげ立像が出迎えてくれます。休憩所で羽を休めたり、なまはげ立像の前で記念撮影をしたりと多くの人が訪れます。

営業時間:9:00~18:00
TEL:0185-35-5300

鵜ノ崎海岸

男鹿半島南部の女川から台島までの海岸線は、干潮時に海底の岩肌が露出するくらいの浅瀬が200mほど続き、磯遊びの絶好のポイントです。夏場には多くの人で賑わう、日本の渚百選にも選ばれている美しい海岸です。

夕陽温泉WAO

長く続く美しい砂浜と日本海に沈む夕陽が魅力的な宮沢海水浴場に隣接された日帰り入浴施設です。7種類のお風呂とサウナ、潮の匂い漂う露天風呂が醍醐味です。

営業時間:9:00~21:00
TEL:0185-47-2926
休業日:毎月第1・3木曜
料金:一般400円/子供250円

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