棚底の石垣
棚底の石垣([棚底城 碑・説明板])
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棚底の石垣の口コミ情報
2022年07月15日 国府左京大夫城介
棚底の石垣とこぐり
【由来等】
冬季には、棚底の集落の背後にある天草最高峰である倉岳(標高682m)の名を冠する「倉岳おろし」と呼ばれている強烈な北風が吹き荒れます。その北風対策として、防風用の石垣を屋敷の北西から北東側にかけて鉤状に造られたのが、棚底の石垣です。
この地は安山岩が豊富であり、その安山岩を活用し、野面積みで築かれています。
いつ頃から築かれたのかは不明ですが、隅部が算木積みになっているものもあり、古くても江戸中期頃と云われています。中には5mを超え、見事な曲線を描く石垣もあるとのことです。
防風用の石垣は、棚底城の南側にある扇状地形、約1.3kmに渡り、古くからある宅地にはほぼ100%石垣が築かれている。
また、集落内には「こぐり」と呼ばれる地下式用水施設もあり、それも見事な石積みで築かれています。
【感想】
棚底の集落を歩くと、立派な石垣に囲まれた宅地があちらこちらにあります。場所によって、高さは区々ですが、自分が見た範囲では4m近い石垣もありました。ただの防風用の石垣なのですが、見る方向によって、天守台や櫓台と見間違えてしまう立派な石垣もあります。棚底城をリア攻めした際には、是非この棚底の石垣を堪能してください。城好きの人にはたまらない集落です!
当然のことながら、現在も住人の方がおりますので、見学の際は注意してください。また、昔のままなので、かなり道は狭いです。
なお、スポット地点は、「棚底の石垣」の説明版がある場所となっています。
【アクセス】
産交バスで、「本渡バスセンター」から「松島」行きに乗り、「棚底」で下車。
【写真】
①説明版「棚底の石垣」
②説明版「こぐり」
③~⑦棚底の石垣
⑧こぐり