長野城

長野城([小野城  周辺城郭])

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長野城の口コミ情報

2025年07月27日 龍馬備中守【】


長崎県諫早市の長野町にある【長野城】♪別名を永野城とも書く城郭は、伊佐早氏、西郷氏の勢力下にあった城郭です♪

永野とも書いた長野町です。島原半島の基部、諫早湾(有明海)に注ぐ本明川の支流である、川床川流域に位置します。北部の丘陵の末端は、有明海の旧海岸線であったと云われています。長野川、川床川などの河川に沿って自然陸化が進み、北部の低地は新開などの干拓地になっています。地名の由来は、北西に丘陵が長く伸び、その山麓部の緩傾斜に、稜線に沿った長い畑が続いている事と伝わります。
北部の丘陵の末端の崎田・大久保・中組には、縄文・弥生時代の石器・土器などの散布が見られます。宗方上溜池の北にあり、上井牟田や有喜に通じる三叉路には、木秀古墳があります。大正14年の発掘で出土した石槨は、高さ2.6m・幅4mの平らな自然石を組み合わせ、その上に盛土をした円墳で、さらに勾玉(瑪瑙)・金環・直刀・馬具・須恵器なども出土しています。有明海や大村湾、多良岳や雲仙など、海に山に囲まれたこの地は、古くからの人々の息吹を感じる事が出来ます。

永野村は、鎌倉期から南北朝期に見える村名です。肥前国高来郡にあって、伊佐早荘の内となります。文永元年(1264年)関東下知状案に記載がありますが、鎌倉幕府は、弘長2年(1262年)の請文と正元2年(1260年)の分文に基づいて、肥前国伊佐早荘永野村の地頭職に関する、宗像氏業と永野氏郷(氏業の弟で土着して永野姓を称す)の相論を裁決しています。その内容は、同村の地頭職は、東方を宗像氏業に、西方を永野氏郷に中分し、宗像氏業の所領について『田地参拾陸町壱段弍杖中《給田拾壱町肆段弐杖、》在家分畠地拾壱町柒段弐杖・井牟田半分宛、山野は、東は限る永野河中心に付き領せらるべし。河は以て東は限る河上、柏原、横山口の跡、下は限る同河流の末、但し薪草漁魚はこれを制しすべからず。』というものでした。

また永野の地が出て来る書状として、文永8年(1271年)関東下知状では、永野村内浦福地をめぐる、船津家重と宗像氏業・永野氏郷の相論が裁決されています。浦福地は、本主江大郎大夫高宗から正治2年(1200年)養子、源三傔杖納へ、承元2年(1208年)納から舎弟左近将監達へと譲られますが、宗像大宮司氏国に売却したという内容です。以降は宗像氏の支配が続き、宗像氏国は嘉吉3年(1443年)舎弟・氏経に譲り、更に舎弟・氏経は、宗像氏業と永野氏郷に分けて譲与しています。また、文永11年(1274年)宗像氏業の進状案によれば、宗像氏業の所領は、筑前国宗像宮領吉田乙丸名地頭分10町2反と、肥前国伊佐早荘永野村五分二地頭職分32町でありました。永野は代々、宗像大社の宗像大宮司の土地でもあった訳です。

貞和6年の足利直冬充行状では、永野村内福久名30町(宗像七郎跡)が、杵島郡白石を本拠地とする御家人・白石大草野左衛門四郎通秀に勲功の賞として充行われています。

なお、長野城については、南北朝時代、伊佐早氏・西郷氏の勢力下にありました。築城年代は定かではありませんが、南北朝時代に宗像大宮司の一族によって築かれたと伝わります。宗像大宮司一族である、宗像六郎氏業と長野小太郎氏郷が長野村地頭職を下地中分していました。

今川満範は、のちの応安6年(1373年)伊佐早に到着し、字木城に籠る伊佐早右近五郎・西郷藤三郎を攻撃し、神代・大隈、千々岩、浜手と島原半島へ転戦しています。更に翌年の1374年も出陣していて、永野城を攻撃し、今川了俊、自ら高来郡の凶徒討代の為、伊佐早に出陣し、長野城を攻撃しています。

ちなみに、水葉山と高野との境の山に長野城はあり、石積みや平場が残り、大手橋・北田・八幡谷・烏帽子嵩などの城郭関連地名が残りますが、この地名は永野城との関連は不明とされています。標高102mの山に築かれた長野城です。石組みされた平場が残る程度で、堀切等は見当たりませんでした。

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