逃の浦の石塁(元寇防塁)

逃の浦の石塁(元寇防塁)([日本山城  遺構・復元物])

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逃の浦の石塁(元寇防塁)の口コミ情報

2024年10月16日 龍馬太閤【備中の麒麟児】


長崎県松浦市の星鹿町にある【逃の浦の石塁(元寇防塁)と千人塚】♪鎌倉時代の文永11年(1274年)と弘安4年(1281年)の2回に渡り、元軍は日本侵略を試みました♪1度目を『文永の役』、2度目を『弘安の役』と呼びます♪

正元元年(1259年)、モンゴルは高麗国を服従させます♪当時のモンゴルはアジアから東ヨーロッパまでもその領土とし、史上最大の帝国となっていました♪
翌年の1260年には、フビライハンがモンゴルの帝位に就いています。高麗を経て日本へ入る予定だったのですが、この時は対馬を前にして帰還しています。
文永5年(1268年)、高麗の使者はモンゴルの国書を持って太宰府へ来ています。国書は鎌倉へ送り届けられていますが、鎌倉幕府はコレに返答をしていません。
文永6年(1269年)、今度は対馬に上陸していますが、日本側が拒否。対馬島民2名を捕らえ帰還しています。

使者は再びモンゴルの国書を持って大宰府に到着し、対馬島民を送還させています。
が、この国書に鎌倉幕府はまたまた返書せずですw

文永8年(1271年)趙良弼ら使節団が、モンゴルの国書を携えて今津(今津元寇防塁の場所)へ到着し、大宰府に向かっています。が、特に対応せずwモンゴルは苛立っていたでしょうね。。因みに、この頃にモンゴルは国号を『元』しています♪

文永9年(1272年)、趙良弼ら使節団は再び大宰府に来ていますが、日本側はついに返書を出さず。。

で、文永11年(1274年)、文永の役という流れとなります。シカトを決め込んだ幕府w中々やりますねww
1回目の日本への侵攻は元軍2万6千、900艘で初めは対馬を侵攻しています。
その後、博多湾に上陸し、日本軍と交戦していますが、元軍の船団は姿を消します。。

健治元年(1275年)、再びモンゴルからの使者が長門国へ到着していますが、鎌倉幕府は鎌倉の竜ノ口で使者を処刑しています。
そして…健治2年(1276年)に石築地の築造に取り掛かる。この石築地が、元寇防塁という訳です。その頃に築かれた松浦側の元寇防塁が、この【逃の浦の石塁】です♪博多、今津を繋ぐ約20キロにも渡る元寇防塁の方がメジャーではありますが、松浦を守る為に、沿岸部を守る為に、松浦側にも築かれていた遺構なのであります♪んで、その後の弘安の役へと繋がっていくのです♪
余談ではありますが、この蒙古襲来によって、その後、九州に土着した東国御家人は多くて、肥前千葉氏や豊後大友氏などもその頃より戦国時代まで勢力を奮っています♪

文永、弘安の役共に『神風』なる大暴風雨が吹き荒れ、モンゴル軍は壊滅したとされています。

この逃の浦のくだりが、竹崎季長詞書に『御厨海上合戦図』にあります♪
嵐の5日後、御厨千崎、青島にかけ元軍の残党を掃討する海上戦がありました。この結果、『死屍潮流に従い浦に入り 海の漂いて歩いて渡るべし 屍臭浦をおおって魚これがために皆死す』という惨状が記されています。
星鹿には、上陸した元兵との血みどろの戦いを想起させるような痕跡が残っています。血が流れまるで血の様な田になった、『血田』という地名、鷹島から船橋を、かけ攻め上ってきたという伝えから、元軍敗退乗船した地に『逃げの浦』といった地名も残されていました♪地元では逃げが訛ってか?『ぬげの浦』とも呼ばれています♪
近隣には千人塚があり、これは海岸に打ち寄せられる大量の死屍を丘上の森に、星鹿半島の陸上戦での死者は、大堂の森に塚を掘り葬ったと云われています。

弘安の役の際、元軍は御厨半島に上陸する為に逃げの浦に船橋を掛けて上陸したと伝わります。この頃は沿岸防備の為に、九州の北岸には石築地が多く築かれています。星鹿の石塁もそのころ築かれたものと思われますが、実際の確証はありません。星鹿城山の北岸にあった金倉の石塁と併せたら、総延長千mの防塁が築かれていました。戦争時の採石や、昭和の台風の被害によって、石塁はほとんど崩壊しており、現在はわずかな石積みを残すのみとなっています。

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