鼓岳城

鼓岳城([秋月城  周辺城郭])

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鼓岳城の口コミ情報

2026年09月03日 大内周防守毛利


鼓岳城(つづみがたけじょう)と読み、別称は千手城(せんずじょう)といいます。『福岡県地理全誌』では鼓ヶ岳城にて城のある山を千手ノ城山とも言っているため鼓岳古城と千手村古城を同一と考えられている。ただし、『筑前国続風土記』では「鼓か岳城」では「下淵村に有。大友旗下の城也しと云」とし、「千手村古城」では「秋月の端城也」されており城主が大友方と秋月方と異なっている。当然ながら城主が入れ替わったことも大いに考えられる。

秋月種実と大友軍が永禄10(1567)年に戦った休松の戦いでは戦いの場所となった休松城と福嶽城は距離がそれぞれ約2kmぐらいしか離れていないものの戦いの伝承に鼓岳城は登場してない。

鼓岳城は標高237m、比高170m、赤色立体地図から見る限り城の規模は休松城より大きく、秋月型の南側の拠点となったであろう麻氐良城(まてらじょう)と同じぐらいの規模を持つ。曲輪の構成は東西に曲輪群が分かれている。

中でもこの城の最大の特徴であろう4、5本の堀切群が東の曲輪群に3本も構築されている。現地で確認したところこの堀切群は堀切群に挟まれた曲輪の高さと堀切群一つ一つの畝の高さが同じことから元々曲輪だったところを防御力を増やすためか曲輪を破壊する目的で堀切群をつくったものと考えられる(以上の役割だとすると堀切群よりも畝状空堀群と呼んだ方がその役割的にしっくりします)。東端には北東に竪堀が1本、その先に堀切、また東にも堀切2本設け、侵入路を遮断している。

西曲輪群の東曲輪に面した虎口は枡形虎口となり、枡形を形成する北側の城壁は先端部が膨らみ東から侵入する敵だけでなく北側から登ってくる敵に対しても横矢をかけられる仕組みになっている。この先端部に敵兵が取り付きにくくするために竪堀が2本構築されている。西曲輪中央の谷にも2本竪堀が存在する(これらの竪堀は「福岡県中近世城館跡I」の鼓岳城の縄張り図に描かれておらず、赤色立体地図から確認でき、それを踏まえた上で現地で確認した)。西曲輪群はそれぞれの曲輪を繋ぐ虎口付近に石塁や列石、石段らしきものが確認できる。西曲輪群において赤色立体地図及びそこから現地で確認した仕掛けとして西曲輪群の最も西側の曲輪の西斜面には竪堀が2本存在し、またこの曲輪群の特徴のひとつとして西曲輪群の主郭と考えられる曲輪の北斜面には巨大な3本の竪堀が構築されている(「福岡県の中近世城館跡I」では竪堀が2本となっている)。

以上のことからこの城のメインは西曲輪群と考えられ、東曲輪群が占領されてしまった場合に敵に利用されないように異様なまでの連続堀切群を構築されたものだと考えられる。城の規模や秋月盆地の南側からの出入口にあたることから重要な城であったことが考えられる。

恐ろしいことにこの城のある山の東側の谷を挟んたところは採掘場となっており、採掘場所がこの城の範囲まで及ばないことを願う。

※8月末に訪れましたがヤブ蚊はともかくアブがしつこいので夏期はオススメしません。また城域の地中に蜂が巣を作っているところがあるため蜂が行動しない時期に行くことを推奨します。

写真
①西曲輪群西端の竪堀
②主郭北側竪堀
③石塁
④西曲輪群東端の枡形の張り出し
⑤西曲輪群東端の枡形虎口
⑥西曲輪群と東曲輪群の間の堀切
⑦東曲輪群西端の連続堀切群
⑧東曲輪群の連続堀切群

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