平山城Ⅲ

平山城Ⅲ([笠木城  周辺城郭])

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平山城Ⅲの口コミ情報

2025年07月24日 大内周防守毛利


平山城Ⅲは宮若市黒丸地区にある平山城I、Ⅱの背後にある最も高いところ(標高313m、比高213mほど)に位置する。

主郭は南北に長い楕円形をしており、周りを鋭い切岸を施しており、高さは6~7mもの高さがある。周囲は帯曲輪で囲み、南は南に伸びる尾根を断ち切るための3本の堀切(うち主郭側の堀切が最も大きい)、北も堀切を挟んで主郭よりも半分以下の高さの曲輪が南北に長く楕円形に伸びている。この曲輪も周りを帯曲輪で囲んでいるが、東側の帯曲輪は主郭に行くための通路を兼ねているため、北側では帯曲輪は途切れ西側の帯曲輪は通路を通る敵を高いところから見下ろす形となる。

いずれの堀切も帯曲輪と底部が接続しており、宮若・山口地域の城によく見られる形式である。主郭の北にある曲輪も西側から伸びる帯曲輪同様、下の通路を通る敵を上から見下ろし防御できるようにしている。長く伸びているため敵は長い間身をさらすことになりダメージをその間受け続けることになる。この曲輪を通り抜けたところで主郭には虎口がないため角度がきつい切岸を直登しなければならない。

主郭を囲む帯曲輪は敵が攻めるであろう比較的傾斜の緩い南東側に土塁を構築している。また南東から侵入してこれても南東側の帯曲輪は1段低くなっているため周囲から攻撃を受けることになる。

主郭の南側の堀切は3本あるが手前が大きく、残りの2本は規模が小さく浅くつくられている。これは主郭からの死角を生じさせないため、かつ攻め手の侵攻スピードを遅くさせるためだと考えられる。

北の曲輪の東を通る通路はさらに北側に石を積んで緩やかに通路を蛇行させている。後世のものであれば猪鹿垣にしては曲がりすぎており、造成だとしても石積みをつくらないほうが移動の便がいいので城と同じ時につくられたものだと考えられる。同様な石積みは筑後妙見城で見ることができる。石積みの先にある方形の平坦面は城郭に伴うものかどうかは不明である(待合場、待機場かもしれないが推測の域をでない)。

平山城Ⅲは平山城Iと比べると複雑な防御施設は少ないものの、効率よくダメージが与えられるよう主郭中心として死角をなくし、敵に長い時間ダメージを与え続ける仕組みとなっている。かなり高い場所にありながら、主郭の切岸は高さ、角度ともに圧巻でみる人を圧倒させるような迫力がある。

登山道はピンクリボンこそあるものの山道らしい山道はあまりないので事前調べやGPS、位置情報アプリは必須で服装(特に靴)はしっかりしたものでなくてはなりません。険しい谷も近くにあるので複数人の方がいいでしょう。

平山城最終地点とされる曲輪群(城)にふさわしい城の姿をしており、ここまで攻めてきた敵は疲弊した上で攻撃を受け続けることになる通路、そして虎口(入口)のない主郭を鋭い切岸を登らなければならないという難攻不落の城といっても過言では無い民衆の必死の思いが集まった結晶でもあります。

写真
①通路の石積み
②北曲輪と東側の通路兼帯曲輪
③主郭北側の堀切と主郭北面
④主郭北側堀切
⑤主郭東側帯曲輪
⑥主郭東側の切岸
⑦主郭南側堀切
⑧主郭南側の堀切から見た主郭南面

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