城ノ越山城砦群A
城ノ越山城砦群A([立花城 周辺城郭])
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城ノ越山城砦群Aの口コミ情報
2021年01月07日 大内周防守毛利
城ノ越山城砦群A、Bは立花山城の南側、御飯ノ山城の北側にある橿日岳から城ノ越山にかけて存在する城砦群です。御飯ノ山城の方が距離的に近いですが、城ノ越山城砦群Aは、立花山城をめぐる大友氏と毛利氏の戦いにおいて築かれた陣城と考えられること、また『拾遺』「老ノ山古城」において御飯ノ山城と城ノ越山城砦群Bが並列して記載されかつ城館に関わりを持っているが城砦群Aに関して記述が無いことから、城砦群Aは立花山城周辺城郭に登録させていただきました。
城砦群Aは橿日岳を中心に北西から南東にかけて細長く伸びており、距離は近いですが城砦群Aの東側、城ノ越山を中心に城ノ越山城砦群Bの曲輪が北西、北東、南東に伸びていると考えられます。
城砦群A、B共に曲輪の下、切岸の下をそれぞれの曲輪を繋ぐようにして犬走りが設けられています。また城砦群Aは城砦群Bよりも多くの畝状竪堀が設けられています。(写真の写りが悪いのですが)畝状竪堀は場所によって少しつくりが違うようで、城ノ越山城砦群の縄張り図(福岡県教育委員会『福岡県の中近世城館跡Ⅱ』より。HPよりPDFで閲覧できます)のa5(1枚目)は上端に犬走りを設け、空堀状にしているように見受けられましたが、a0(2枚目)、a1(4枚目)は切岸上に畝状竪堀をつくり、上端部は何も設けずにそのまま切岸から土塁を築いているようでした。
頂上付近で細長く伸びている曲輪は堀切はあるものの深く断ち切っていないです。
a0からa1にかけて連なる腰曲輪やa3北側の腰曲輪は岩盤を削って城壁にしたり、また岩盤を削った上に石垣を積み重ねたものが見られました(3枚目)。
完全な石垣づくりは見られませんが、土塁•石塁や畝状竪堀、堀切、竪堀など多種多様な防御施設を見ることができる素晴らしい城郭でした。
ただしa2はツタが茂っていることと真新しいイノシシの糞があり、a3とa3bの間にある堀切にイノシシがいたことから注意が必要です。香椎ルートで登ると途中竹藪を歩くので特に春先は気をつける必要があると思います。
城ノ越山城砦群への行き方は城ノ越山や橿日岳の山登りのサイトを参考にするといいと思います。(間違って13仏ルートは通らないように。13仏までは道が良いもののそこから先は倒木•竹多数あり道が分かりづらいです)