高源寺城
高源寺城([牛岐城 周辺城郭])
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高源寺城の口コミ情報
2023年07月26日 国府左京大夫城介
阿波では珍しい連続堀切を有する城
【歴史】
永禄年間(1558~1570)に、桑野康明によって築城されたと伝わる。天正年間には、佐藤伊賀守が城主になっている。
桑野康明は、桑野城主の東条氏(甲斐武田氏の庶流)の一族で、長宗我部氏が阿波に入ると仕え、天正10年(1582)の中富川の戦いで活躍したが、同年長宗我部元親により暗殺されている。
【遺構】
牛岐城から南西に約6.3kmに位置する南側に張り出した尾根(標高80m/比高70m)上に築かれている。
主郭が最も高い所にあり、二段に区切られている。北側は尾根を切断する堀切が4条連続しており、主郭から数えて2つ目の堀切が最大のもので、かなり下まで竪堀として落ちている。尾根側の2条は中央に土橋が残っている。また、南側はやや傾斜はあるが、曲輪が複数設けられている。
【感想】
阿波の中世城郭は主郭を中心に円形上に曲輪を設置する縄張りが多いですが、珍しく堀切が連続しており、関東や信濃の城を想起します。遺構は極めて良好に残っており、主郭の北側にある4連堀切が一番の見所といえます。堀切自体も深く、竪堀もかなり鋭く落ちており、一番北側にある堀切は林道からもはっきりと視認することが出来ます。
特に城として整備されている訳ではないですが、里山として手入れされているのか、夏場でありながら藪がなく、遺構を明瞭に確認することが出来ます。
【アクセス】
桑野駅から徒歩30分。高源寺城の西側にある林道を使って北尾根からアクセスできる。
【写真】
①登城口と遠景
②堀切1
③堀切1の竪堀
④堀切2
⑤堀切3
⑥堀切4
⑦主郭
⑧南側の曲輪の切岸