矢掛茶臼山城
矢掛茶臼山城([猿掛城 周辺城郭])
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矢掛茶臼山城の口コミ情報
2021年04月19日 ドクターイエロー大蔵大輔
矢掛の街並みの東側に位置する標高115mの丘陵上に築かれた茶臼山城。毛利氏が天正3年(1575)三村氏を滅ぼして備中国を征服すると毛利元清は当初猿掛城を居城としていましたが、天正10年(1582)の高松の役後、この地に城を構えなおしたとされています。眼下には小田川が流れ、西には矢掛宿、東には猿掛城を望み、更に麓の小田川との狭いところを旧山陽道が通るという抜群のロケーションにあります。現在は「ヘルシーロード茶臼山文化の丘」という公園として整備されていますが、遺構も結構残っています。
登城には車にも徒歩にも対応しています。徒歩の場合は国道486号線から西側山麓を通る細い道べりに駐車場(数台駐車可能)を伴なった登城口があります。車では東側の民家が密集している梵鐘のある四つ角、もしくは北側の矢掛町総合運動公園からのアクセスで、鎮守丸曲輪に整備された駐車場まで登ることができます。ここも数台駐車可能でトイレも併設されています。
広い城域です。岡山県中世城館跡総合調査報告書によると駐車場の鎮守丸を中心に北に主郭、東に太鼓丸、南に二の丸(東屋、ベンチあり)、南西に爺ヶ段と三の丸の曲輪にて構成されています。公園化していますが雰囲気はそれなりに漂ってきます。主郭の南西側や三の丸腰曲輪の一部には石垣が残っており、主郭の北側の登城道べりには二重堀切が見られ(登城道による破壊が残念!)守りを固めています。また鎮守丸神社裏手と爺々段には井戸が確認され、東側の山麓には水堀の遺構も一部で残っています。見晴らしもまずまずなのでお弁当持参での城攻めも決して悪くはなさそうですよ。
お帰りの際には矢掛宿にも立ち寄られてみてはいかがでしょうか?あの天璋院篤姫が十三代将軍・徳川家定公にお輿入れの際に宿泊したと伝わる本陣や、脇本陣が共に現存で見学も可能です(有料)。国道沿いには3月末にに道の駅「山陽道やかげ宿」がオープンしました。2階展望デッキからは茶臼山城が良く見えます。R3.4.18訪城
参考:岡山県中世城館跡総合調査報告書