造山城
造山城([備中高松城 周辺城郭])
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造山城の口コミ情報
2024年11月03日 RED副将軍
前方後円墳を利用した毛利氏の陣城⚔
オススメ度 ★★★⭐︎⭐︎
1582年頃に毛利氏により築城。
織田信長と宇喜多直家が結んで備中に侵攻。備中高松城の戦いにおいて毛利氏の援軍が築いた陣城とされますが詳細は不明です。
見所
5世紀前半に築かれた前方後円墳である造山古墳を利用して築かれた陣城。
造山古墳は、墳丘長が約350m、高さ約27~32.5mで三段築成の全国第4位の規模を誇る巨大古墳で国史跡に指定もされています。
上位3位は全て天皇陵であるため立ち入りできないため、造山古墳は墳丘上まで上がることができる全国最大の前方後円墳となります。
主郭は円墳部分であり、方墳部分は二郭とされます。主郭には東と南側に土塁が残り、円墳を削って切岸としています。
二郭は荒神社となり改変を受けています。
2021年04月18日 ドクターイエロー大蔵大輔
5世紀前半に築造されたと思われる造山古墳は古代吉備国を象徴する巨大な前方後円墳であり、当時の名だたる首長の墓であったと考えられます。その全長は350mを誇り、全国でも第4位の大きさです。ちなみに第1位の大山古墳(伝仁徳天皇陵)~3位は全て天皇陵と伝えられている関係上、宮内庁陵墓課により管理されており立入禁止になっています。すなわち造山古墳は見学(立ち入り)可能な日本一巨大な古墳ということになります。
備中高松城からは約3キロしか離れていないことから天正10年(1582)高松の役の際には毛利軍の陣城として利用されていたと思われる痕跡が残っています。高松城側に近い後円墳の上には最大1m程の土塁が一部で確認できます。元来造山古墳は三段築成の構造でありその高さは約30m、陣城として条件的には十分だと思われます。北東方向に目を向けると正面の高松城は足守川の土手で見づらくなっていますが(たぶん大鳥居の近くだと思います)、その奥には羽柴秀吉の陣(石井山)が見えます。左手には吉川元春の陣(庚申山)、背後の山頂には小早川隆景の陣(鷹ノ巣城)を望む正に最前線基地だったのでしょう。1000年ほど前に葬られた古墳の主様も、このリサイクルにはさぞかし驚かれたことでしょうね。
駐車場はトイレも併設されている造山古墳ビジターセンターをご利用ください。古墳へは徒歩5分です。またせっかくですのでビジターセンターや周辺に6基ある陪塚(主墳被葬者との主従・近親関係等を葬る)にもお立ち寄りください。R3.4.17訪墳