忍山城

忍山城([徳倉城  周辺城郭])

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忍山城の口コミ情報

2022年12月01日 RED副将軍


今更ながら7月に城友さん達と行った忍山城の口コミ投稿。

備中と備前との境目城🏯
毛利氏と宇喜多氏による備中忍山合戦の舞台⚔

オススメ度 ★★★★★

築城年代は不詳。16世紀前期に松田氏家臣である虎倉城の伊賀久隆によって築かれたと云われます。
伊賀久隆は、宇喜多氏が台頭してくると血縁関係を結び従属。1568年に松田氏を裏切りその居城の金川城を宇喜多氏と攻め落としたとされます。
しかし、伊賀久隆は宇喜多直家により毒を盛られて亡くなってしまいます。相変わらず宇喜多直家は酷いことしてます💦
その頃に忍山城も宇喜多氏の支配となった様です。
伊賀久隆の嫡男である伊賀家久は復讐のため毛利氏に従います。
宇喜多直家は、浦上氏を裏切り毛利氏に属していましたが織田信長が中国に侵攻してくると織田信長に従っていました。
裏切られた毛利氏は、吉川元春を美作国に差し向け宇喜多領に侵攻、数箇所の城を落とします。
これに対して宇喜多直家は忍山城に宇喜多信濃守、岡剛介を配して毛利氏の攻略を目指しました。
しかし、1581年に毛利氏はこれを察知して忍山城から谷を挟んだ東側の勝尾山城に吉川経言と伊賀家久を布陣させて激突します。
まず吉川経言が攻め寄せ、一旦退却する気配を見せます。宇喜多勢が打って出たところを逆に毛利勢は一斉に攻め寄せ、火を放ち落城させたと伝わります。
その後、伊賀家久は宇喜多方の金川城を夜襲により落城させ、備中高松城の戦いの後、忍山城の城主に復帰しました。

見所
勝尾峠の西にある南北に伸びた忍山に築かれています。

城域は北城と南城で構成されており、一番の見所は北城と南城の間にある大堀切でしょうか。
南城の方が高所でしっかりとした作りでもあるため主郭と思います。
大規模な竪堀や畝状竪堀も随所に見られます。
北城の東側は切り立った岩壁、西側は畝状竪堀がありますが薄めです。
毛利方の勝尾山城と併せての訪城をオススメします。

行き方は、観音院を目標に設定。境内の東側が登城口ですが明確な入口はありません。
ヤブを掻き分けピンクテープを頼りに進みました。ヤブは最初だけで山中に入ると一気に少なくなります。15分くらいで辿り着きます。

2022年07月18日 生駒讃岐守江現蔵✿


忍山(しのぶやま)城は、備前備中の境となる勝尾峠の西、南北に伸びた山に築かれています。築城年代は不明ですが、伊賀伊賀守によって築かれたと伝わります。

今回は7月の2daysプチオフ会2日目の1城目として初登城しました。下見に行ってくれた阿波の城友さんが送ってくれたデータのおかげで登城口が薮ヤブでも自分を信じて突き進むこと、所要時間や歩行距離などが分かり、一緒に行ったリア攻めメンバーが未登城でも安心でした。

行き方は、岡山市北区上高田の観音院の駐車場に車を止めて、本堂の東にある溜め池の北側から東の山へ入って行くと林道があり、その上から山に入る道があります。林道は夏なのでヤブってましたが、進むと夏でも素晴らしい遺構が迎えてくれます。

城友さんが詳しく口コミしてくれているので詳細は省きますが、畝状竪堀、連続堀切、古墳、虎口、帯曲輪、犬走り等見所満載、山城好きなめぐらーさんなら満足する事間違い無しです。

城友さんの口コミに南斜面にある巨石が印象的とあるので行ってみました。降りるのに足がすくみましたが、ご一緒した城友さんの支えで勇気を出して近くまで行く事が出来、感謝です。じっくり見て2時間、夏でも十分に楽しめた忍山城でした。

2021年01月29日 しおうまる美作守


備中忍山城は岡山空港より北に約4㎞、県道72号岡山賀陽線の上高田トンネル上にあり、北には採石場が見えます。ここは備前と備中の国境。谷を挟み東には備前勝尾山城が築かれていました。備前軍記によると、天正6年宇喜多と毛利が激突!城内の内応者、または放火により軍配は毛利に上がったとあります。

今回は近くの観音院付近に駐車。道中、城に関する案内板などは見当たりません(特に探してもないのですが…)が、社の東よりイノシシ除けのネットを跨ぎ山道に入ります。すぐに開けた場所に行きつき一瞬どっちだ?ってなると思いますが、素直に右上部の藪っぽい道に足を進めましょう。所々にあるピンクテープを目印にして下さい。ショートカットしたい方は、前方の斜面を登ると真上に浅い堀切がお待ちかねです。

さて、右上部に足を進めますと、左に見えますのが~竪堀となっておりまーす。と声を掛けてもらわねば素通りし兼ねない小型の4本の竪堀。一番右奥を登りますと、ナイスサイズの堀切が横たわっています。繰り返しとなりますが、案内板等ありませんので見逃し注意です。最初の斜面を登った浅い堀切は左手に3本あります。私は右手の切岸をよじ登りⅣ郭へ行きつきましたが、常識ある大人な方は元来た道に戻りましょう。無理をせずともお城は逃げません。

山道に沿って歩くと、右斜面に小型の畝状竪堀が間隔を開けて4本見え、虎口に到着。色々書いていますが、ここまで寄り道しなければ10分も掛かりません。この虎口は城域の中央付近となり、左方元来た方向に戻るとV郭。その頭上がⅣ郭です。ここには石積みがあり形状からどーやら古墳?の様です。しかし、昔の人のお墓の上を歩くとは…何だか申し訳ない気がしてなりませんが、まぁ~楽しいから良しとしましょう。合掌…

虎口を右東方向へ行きますと、皆様お待ち兼ねです♪本日のメイン忍山の連続堀切をとくと御覧じ下さいませ!大堀切とまでは行きませんが、東側の堀切は幅約5m長さ約60mと中々立派な大人サイズです。

さらに東へ進むと細長いⅡ郭を経て主郭虎口に到着です。主郭へは滑りやすいのでトラロープが準備されています。周囲は帯曲輪や犬走りも見受けられます。そして最終はⅢ郭。特徴として列石が認められ、南斜面にある巨石が印象的です。

【登城日】令和3年1月21日
【参考文献】岡山県中世城郭館総合調査報告書など

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