虎松山城
虎松山城([古城山城 周辺城郭])
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虎松山城の口コミ情報
2024年01月10日 RED副将軍
マイナーながらも複雑に入り組んだ堀切、阻塁、竪堀が唯一無二の名城🏯
オススメ度 ★★★★★
築城年代、築城主等の詳細不詳。在地土豪である村上氏の詰め城とされます。
村上氏は麓の和深浦城を居城とし、和深浦及び里川周辺を支配していました。
1585年の羽柴秀吉による紀伊攻めにおいて抵抗するも許され所領は安堵されたと云われます。
関ヶ原の戦い後は没落するも和深八幡神社の神主として代々続いた様で村上傳十郎の名が残ります。
見所
和深川と鹿淵根川の合流地点北岸の標高110mの山陵に築かれています。西に和深川、東から南にかけて鹿淵根川が周囲を流れ天然の堀としています。
山頂に主郭を配し、主郭北側の二郭は大堀切で区切られ、主郭南下に三郭が連なります。主郭と二郭は周囲を土塁が巡ります。
主郭東下には外側に土塁が付いた横堀状の帯郭を布設。
最大の特徴が北端の複雑な堀切、阻塁、竪堀です。
二郭から北へ伸びた尾根は二重堀切で遮断した間の尾根上に並行に畝状阻塁を布設。全国的にも非常に珍しい、というかここしかない縄張りです。また東側面には畝状竪堀群もあり厳重な防御線が張られています。
図で示すとこんな感じ Ⅱ=Ⅱ
三郭から南東に伸びた尾根は二重堀切があり、その先にも竪堀が両サイドに落ちています。
行き方は結構難しいです。県道39号沿いの小川口集会所の駐車場をお借りし、更に北へ500mくらい歩きます。
虎松山城が近付いてくると右手に倉庫があるので脇道に入りさらに進むと橋があるので和深川を渡ります。コンクリートの土手を進み麓に取り付きます。直登をせずに更に東側へ回り込むと登城口があります。
登城口と言っても踏み跡くらいなもので案内板の類は一切ありません。下山時に迷いそうになるので比高は約90mとはいえ登山アプリでログを録っておいた方が良いです。結構歩きますが城郭遺構は抜群です。