安宅勝山城

安宅勝山城([安宅氏城館  周辺城郭])

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安宅勝山城の口コミ情報

2022年04月29日 イオ右近衛中将


塩野集落の日生神社(勝山城の説明板あり)の駐車場に車を駐めて登城開始。集落の入り口から随所に案内表示が設けられており、登城口とされる廃園となった梅園の麓までは迷うことなくたどり着けましたが……どこから登れと? 梅園はすっかりシダの藪と化していて足を踏み入れられそうな隙間も見当たりません。梅園の北東最上部までたどり着けば、あとは登城道が整備されているんですが、そこまでは藪漕ぎしつつ直登するしかなさそうです。

南尾根の稜線に出て少し登って行くと三重堀切に着きました。南尾根の三重堀切は幅も深さもあり三日月状にカーブしながら竪堀として落ち込んでいて、南尾根を完全に遮断しています。三重堀切の北東上(副郭の南東下)には周囲を武者隠し状の土塁で囲んだ腰曲輪があり、三重堀切側の土塁の下には畝状空堀群が設けられています。副郭の北辺は主郭の切岸、残る三方は分厚い土塁で囲み、西部には平入虎口が、東部には土塁に上るための雁木状の石段が見られます。また、安宅氏の城の特徴として他の支城にも見られますが、安宅勝山城でも土塁内側には石積みが施されていました。西部の虎口を出ると西下には帯曲輪が広がり、北端で竪堀を西下に落としています。竪堀を越えると、主郭の西斜面に数段の腰曲輪があり、最下段は浅い土塁が取り巻いています。腰曲輪の下では浅くなった堀切が西尾根に続く尾根道を断ち切っていました。

安宅勝山城の主郭は四方を土塁で囲み、北辺の土塁上からは安宅荘と日置川を一望することができます。ここからだと安宅本城と支城群の位置関係が一目で把握でき、昨年に安宅氏城館群をめぐっているだけに実に見応えがありました。主郭から東下の帯曲輪(東辺に石積みあり)に下り、安宅勝山城最大の見どころの東尾根の五重堀切に向かうと……なんじゃこりゃあ! 岩盤を開削した堀切だというのは承知していましたが、その際に出た石が堀切の内外に積まれていて、さながら総石垣の堀切が連続しています。東尾根は両側が急斜面の細尾根で、一番内側の堀切は深さも幅もあり、東尾根に対する徹底的な防御意識が感じられました。

南尾根の巨大な三重堀切に始まり、副郭の土塁に施された石積みと雁木、主郭からの眺望…。これらだけでも十分に満足でしたが、この石積みされた五重堀切はこれまでに見たことのない圧巻の光景で、直登と藪漕ぎの苦労が何倍にもなって報われました。

2022年03月01日 昌幸近江守更に吉


主郭背後の5重堀切。この城の一番の見どころだ。
ここだけ石を使っているとアピールしていて、掘った時に出た石を積んで崩れないようにし、主郭についた帯曲輪も石づくりにしている。安宅氏の攻めさせないという執念が感じられる。

【写真の説明】
①は主郭帯曲輪の石積み
②以降は5重堀切

2022年02月28日 昌幸近江守更に吉


てっきり城館(国史跡)に含まれていると思ったら、そうではなかった安宅勝山城。
この城は登城路がかなりの悪路だった。これが原因かな。
廃果樹園(梅畑)の段々畑の崩れた石積みを登るので足元は不安定で、胸の高さほどのシダが生い茂っている。冬場は道が確保されていたが、他の季節は埋もれてしまうだろう。ピンクとブルーのリボンを目印に登る。とにかく廃果樹園を抜けるまでは心が折れそうになると思う。ここまで15分、抜けたら20分で3重堀切に到着。

3重堀切は、細くない尾根を豪快に切っていてそのまま竪堀に変わる。
主郭とニ郭は、掘ることにより曲輪をつくり、残土を土塁にし、それを石で補強したのだろう。
そして主郭から続く尾根には、この城一番の見どころである5重堀切が現れる…

【写真の説明】
①3重堀切の1条。
②ニ郭腰郭。三日月の形に土塁が残る。
③ニ郭。土塁が見事。奥の高くなっている方が主郭。
④ニ郭土塁に埋め込まれた石積み。
⑤主郭。

2021年10月06日 RED副将軍


北尾根の岩盤掘削の五重堀切、南尾根の長大な三重堀切は必見です。

オススメ度 ★★★★★

安宅氏城館のひとつ。残念ながら国史跡の指定からは外れてしまいましたが、遺構の素晴らしさは並の史跡以上です。

安宅本城の南側を守り、海上監視の機能もした支城です。結構な山奥にあるので詰め城のひとつだったのかも知れません。

今回、先に口コミをされておられる城友さまのオススメ城として訪城してきました。
事前に聞いていたものの、過酷な登城でしたが遺構を見れば吹き飛びます。
登城口は日生神社から案内板が立っており、本来は廃果樹園からの登城となります。
しかし、登城から5分で背丈以上のシダに覆われ足元も全く見えません。
ちょうど草刈りをしていた地元の方に聞くと、地元でも長年ヒトが入ってないとのこと。しかし、子供の頃(50年前)によく登っていた別ルートがあるとのことで親切に登城口まで案内をして頂きました。本当に感謝です。
場所は日生神社の東側から谷筋を直登するルートです。急斜面にガレ場でしたが、シダ地獄に比べると余裕です。約15分で尾根筋に到達し、そこから左へ登って行きます。更に20分ほど登り、長大な三重堀切が見えると城域です。
山頂には土塁囲みの曲輪が二つ並列し、西側に横堀、更に西側に堀切が一条。そして、北側尾根筋には圧巻の岩盤掘削の五重堀切が…。しかも石積みの補強が為されており一番の見所です。

五重堀切の尾根筋を更に比高100mほど登り、対立していた周参見氏の城とも言われる古武之森城にも行くことが出来ましたので、お時間あれば是非ここも訪れてくださいませ。

歴史的には、築城年代、築城者は不詳。
1526年に安宅12代領主の安宅実俊が没したが、嫡男の安定丸が幼かったので、弟の定俊が一時的に家督を預かることになったが、跡目争いに発展。
安定丸は八幡山城の定俊を自害させて勝利するも、定俊の嫡男・安次丸がこの安宅勝山城に籠り、抵抗を続けたため、安宅氏は次第に勢力を消耗し衰退したと言われています。

⁡写真
①②③北尾根の岩盤掘削の五重堀切
④⑤南尾根の三重堀切
⑥曲輪の西側下の横堀
⑦土塁囲みの曲輪1
⑧土塁囲みの曲輪2

2021年03月05日 鬼美濃近江守Silvine


お城については先人の方が口コミされているとおり、素晴らしいお城です。登城路について少し。
日置川ICを降りて県道37号から国道42号に入り、日置大橋を渡って「南紀日置川」という大きな看板を右に下ると国道と並行する県道243号(旧国道)に入ります。トラス橋で川を渡って左折し川沿いを遡っていくと勝山城の案内があります。案内に従い右折して道の細い集落に入っていくと左手に縄張図のある城の案内板があります。ここが神社になっており駐車可能です。道を奥へと進み、右カーブの先のミラーのある丁字路を左折すると城の案内があり、先人様の書かれた廃果樹園の入口になります。
この廃果樹園が厄介で足場は悪く、3月でもかなり草が生えており冬場でも道が分かりにくいです。ただ、私が登った際にはピンクとブルーのリボンがかなりの数つけられており、迷うことはありませんでした。廃果樹園では基本的には果物を運んでいたレールに沿って登っていきます。途中一部レールから離れますが、リボンを目印に登りましょう。道が再度レール沿いを登るようになると、上に「←勝山城」の案内が見えるはずです。そこからは左へレール沿いに進むと整備された山道にたどり着きます。そこからは迷うところはないと思います。
遺構は本当に素晴らしいので、廃果樹園ゾーンを無事くぐり抜けて、お城へたどり着いてみてください。

2019年11月15日 内記かずりヾ(・ε・。)


安宅勝山城は安宅本城の南方約0.8km、標高212.7mの山塊山頂に主郭が存します。西麓からの比高は210m位でしょか。

安宅本城は居館だと思うし遺構は見た感じ消滅していますので無視しても全然大丈夫ですが、安宅氏関連の他のお城は山城好きなら一度は見ておきたいものばかりです。他のお城は比較的楽に行けると思うのですが、このお城だけは非常に困難です。

行き方はGoogleマップに位置登録されている西麓の日生神社を目標に設定して下さい。この神社の建つ塩野集落の東端に登城路?の案内板があります。ところが案内板は廃果樹園を案内するので誰でも「うっ、嘘つきっ!」とか呟いてしまいますが、間違ってはいないので安心?して下さい。実はこの廃果樹園が曲者でして、胸の高さまである歯朶植物が全面を覆い尽くし、造成された高さ50〜100cm位の土留めの石積みが十数段続いてます(所謂段々畑です。)。道は無く登城30秒で藪漕ぎとなります。諦めそうになりますが、既に引き返すのも面倒なので覚悟を決めて下さい!30分ぐらい苦闘すると青い害獣避けネットが見えますので、ここで少なくとも歯朶地獄から解放されます。ネットを越えたら北方へ進み、ようやく獣道程度の道が斜面に付いているのでそれに従うと途中で道が無くなり不安に駆られます。やけになって斜面を直登すると尾根稜線上に出ますので、向かって左へ進みましょう。緩やかな尾根で薮も無く一息つけますが、遺構らしきものが確認出来ないので再び不安に襲われます。でも5分も歩けば最初の明瞭な遺構、三重堀切にぶつかり、今までの苦労が倍になって感動に変わります。

お城は通称曲輪1、通称曲輪2で構成され、腰郭、帯郭が別に確認出来ます。通称曲輪2の南東側下には横堀があり、たぶんこの横堀を上部起点とする畝状竪堀が付いてます(2条ははっきり判る。)。通称曲輪1、通称曲輪2はどちらも全周土塁囲みで今でも高さは健在、通称曲輪2の土塁は内側に石積みで補強されていた痕跡があります。そして通称曲輪1から北東へ尾根を下ると圧巻の五重堀切が!岩盤を切削したと思われる堀切は石積みで補強されている箇所もあって本当に感動します。

帰りは行きに辿った道?を戻りたくなくて適当に当たりを付けて適当な斜面を雑に直下山、やめときましょう。

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