椿尾下城
椿尾下城([椿尾城 周辺城郭])
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椿尾下城の口コミ情報
2023年02月07日 RED副将軍
良好な城郭遺構が残存する奈良屈指の激ヤブ城🏯
オススメ度 ★★★★⭐︎
築城年代は不詳。在地土豪の椿尾氏により築城されたと云われます。
椿尾氏は、興福寺塔頭で門跡寺院でもあった大乗院の衆徒で波多庄と高田庄の下司職でした。
当初は古市氏に属していましたが、後に筒井氏に従いました。
筒井氏が椿尾上城を築城すると椿尾下城も改修されたと思われます。
見所
激ヤブで登城口も分かりにくいですが城郭遺構は良好です。
とても在地土豪が築いた規模ではなく、やはり筒井氏の改修が濃厚と思いました。
登城口は城域北端で道路沿いの擁壁を登り、ヤブの切れ目に突っ込むと直ぐに北端の堀切に出ます。
そこからヤブを掻き分け南下すると、土橋を伴った大規模な堀切(写真①)に到達。堀切は竪堀(写真②)となり落ちています。大規模で見所のひとつです。
その上が主郭部ですがやはり激ヤブ。尾根は西へと曲がりヤブが無くなると横堀(写真③④)が巡る曲輪に到達し、ここも見所です。
その先に堀を挟んでかなり広い曲輪が続きキレイな帯郭が北側に配されています。
そして折れの伴う長大な土塁(写真⑤)と空堀を越えると濃密な笹ヤブが続き、掻き分けているとそれほど深さは無いが鋭い薬研堀(写真⑥)に着きます。
その先も背丈以上のヤブで方向感覚は無くなります。しばらく進むとU字型の堀切&竪堀(写真⑦⑧)に到達します。城域南端で最も大規模で深い堀切です。ヤブを進んだ甲斐がありました。
南側の竪堀を降り、最後は転がる様に道路に出て来ました。
真冬でも背丈以上の笹ヤブです。ヤブで方向感覚は無くなるため地図アプリ、相応の装備は必須。
この城は来る人を選ぶマニア向けです。ということで★5とはなりません。
リア攻めマップに登城口も地点登録しておきました。物好きな人はぜひ。