朽木西山城
朽木西山城([朽木城 周辺城郭])
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朽木西山城の口コミ情報
2023年09月18日 国府左京大夫城介
烽火台が残る朽木城の詰城
【歴史】
正確な築城年代は不明だが、室町時代中期に朽木氏が岩神館から朽木城に移った頃に築かれたと考えられる。
残存する遺構から、戦国時代後期(永禄年間・元亀年間頃)に改修が行われた可能性が高い。
【遺構】
朽木城から北北東約1.2kmにある西山(標高365m)の山頂を主郭とし、南北の尾根沿いに曲輪や堀切を設けた連郭式の城郭である。
主郭には周囲を土塁が巡り、北側にコの字の土塁に囲まれた烽火台がある。
南曲輪の東側には竪堀を、南側には堀切を、西側には主郭の土塁と連結した枡形虎口で防御を固めている。
北曲輪の北側尾根には三条の堀切で、西側は烽火台の土塁を利用した虎口で防御を固めている。また、水を溜めたとされる石積の溜枡遺構が残る。
【感想】
詰城らしく城はかなりコンパクトに纏まっており、枡形虎口、堀切、竪堀などの遺構も藪に埋もれていないため、明瞭に確認することができます。
この城に残る烽火台は、明確に烽火台として判断できる遺構であるため、全国的にかなり珍しい遺構だそうです。烽火台を囲う土塁は、虎口を守る防御だけでなく、烽火を上げるために北風から守る役割もあったそうです。
主郭から南に250mほど行った所に、縄張り図等には載っていませんが出曲輪があります。このあたりは下草が多く、いまいち遺構ははっきりとしません。
登城口から城域までは道が整備され、所々に案内板もあるので登りやすいかったです。
バスを利用して、朽木陣屋を訪れる際には、バスの本数も少ないので、この西山城も併せてリアすることを推奨します。
【アクセス】
安曇川駅から朽木学校前行きのバスに乗り、野尻で降り、登城口まで約10分。そこから、約30分で城内に。
車の場合は、朽木陣屋の駐車場を利用するとよい。
【写真】
①説明版
②北曲輪の虎口
③溜枡遺構
④烽火台
⑤南曲輪の枡形虎口
⑥南曲輪の堀切
⑦北曲輪の堀切1
⑧北曲輪の堀切2